頭痛と副交感神経優位 ― だるく重い頭痛

自律神経 体の歪み 痛み

はじめに

「頭が重くて1日中スッキリしない」「雨の日や食後になると、なんとなく頭がぼーっとする」
そんな“だる重い”頭痛に悩まされていませんか?

頭痛と聞くと「ズキズキ」「キリキリ」といった鋭い痛みを思い浮かべる方が多いのですが、実は“重だるさ”が中心の頭痛にも明確な原因があります。それが、自律神経のうちのひとつ 「副交感神経が優位になりすぎている状態」 です。

副交感神経は本来、心身をリラックスさせて休息や回復を促す働きがありますが、現代人の生活リズムや体の使い方次第では、逆にそれが“だるさ”“重さ”“頭のモヤ”といった不快症状へと変わってしまうことがあります。

この記事では、

  • 副交感神経優位が引き起こす頭痛の特徴とメカニズム
  • 東洋医学から見た“だる重い頭”の原因
  • 骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸・頭部施術でどう改善できるか
  • 通院の目安と回復までの流れ

までを、患者さんに寄り添う言葉でわかりやすく解説していきます。


1. 自律神経のバランスと「副交感神経優位」の落とし穴

◆ 自律神経とは?

自律神経とは、私たちの意志とは関係なく体の機能を24時間コントロールしている神経のことです。主に次の2つから成り立っています。

  • 交感神経:活動・緊張・ストレス時に働く(アクセル)
  • 副交感神経:休息・回復・睡眠・消化時に働く(ブレーキ)

この2つはシーソーのようにバランスをとりながら働くのが理想です。ところが、日常生活の中で“どちらか一方”に偏ってしまうと、体は正常なリズムを失い、様々な不調を起こします。

◆ 副交感神経が優位になると何が起こる?

副交感神経は「休ませる神経」です。
夜の睡眠中や食後など、体を回復させたいときに優位になるのは自然なことです。

しかし、次のような状態が続くと、本来の回復作用が“だるさ”へと変わってしまいます:

  • 低気圧・雨の日が続く
  • 冷たいものの取りすぎで胃腸が弱っている
  • 睡眠の質が低く、常に倦怠感がある
  • 運動不足で血流が滞っている
  • 猫背や骨盤の歪みで呼吸が浅くなっている

副交感神経が過剰になると、血管が拡張しやすくなり、脳への血流が増えすぎることがあります。その結果、「頭が膨張したような重さ」「ぼんやりした痛み」「集中できない」といった症状が出やすくなります。


2. 「だるく重い頭痛」の特徴とメカニズム

◆ 交感神経型との違い

交感神経が優位なときの頭痛は「キリキリ」「締め付けられる」といった筋緊張型が多いのに対し、副交感神経優位では以下のような特徴があります:

  • 痛みよりも「重さ」「モヤモヤ感」が強い
  • 雨の日や曇りの日に悪化する
  • 食後や入浴後に症状が出やすい
  • 朝起きた時から頭が重い
  • 体を動かすと少し楽になることがある

これは、血管拡張による脳圧の上昇や、脳脊髄液の循環低下などが関係しています。副交感神経が過剰な状態では、血管が必要以上に広がり、静脈やリンパの流れが滞り、脳内の圧力バランスが崩れてしまうのです。


3. 東洋医学から見た「だる重い頭」の正体

東洋医学では、頭痛は「気血水(きけつすい)」や「陰陽」「臓腑」のバランスの乱れと深く関係すると考えます。副交感神経優位による重い頭痛は、特に次のようなパターンに分類されます。

◆ 脾虚湿滞(ひきょしつたい)

胃腸(脾)の働きが弱まり、体内に“湿(余分な水分)”が滞っている状態。
頭部に湿がこもると「頭重」「体が重だるい」「集中力が出ない」といった症状が出ます。

◆ 気滞血瘀(きたいけつお)

ストレスや姿勢の悪さで「気(エネルギー)」や「血」の巡りが滞り、頭部にうっ滞が起きる状態。
頭が膨張したような重さや、締めつけ感を伴うことがあります。

◆ 肝鬱化火(かんうつかか)

感情の停滞やストレスが「肝(自律神経を司る臓腑)」に影響し、過剰な火(炎症)を生むパターン。
頭が熱っぽく重い、顔がほてる、イライラするなどを伴います。

どのパターンも共通して言えるのは、「流れの滞り」と「余分なものの滞留」です。
この“滞り”を取り除き、体のリズムを整えることが根本改善の鍵になります。


4. 改善への道:4本柱の施術アプローチ

副交感神経優位による“だる重頭痛”は、薬で一時的に抑えるだけでは再発しやすいのが特徴です。
くろちゃん鍼灸整体院では、骨格・姿勢・神経・気血の4つの方向から同時にアプローチし、「根本から整える」ことを大切にしています。


◆ ① 骨盤矯正 ― 自律神経の“土台”を整える

骨盤は自律神経の通り道である脊髄の起点であり、全身の血流とリンパのポンプでもあります。
歪んだ骨盤は背骨のS字カーブを乱し、交感・副交感の切り替えにも悪影響を及ぼします。

  • 骨盤矯正で姿勢軸が整う
  • 自律神経の伝達がスムーズになる
  • 下半身の血液・リンパ循環が改善し、頭の“うっ滞”が解消

◆ ② 猫背矯正 ― 呼吸と脳血流の正常化

猫背姿勢は横隔膜の動きを制限し、呼吸が浅くなりやすい状態です。呼吸の浅さは副交感神経の過剰優位を助長し、脳の血液・酸素バランスを崩します。

  • 胸郭を開いて深い呼吸ができるようになる
  • 酸素供給が安定し、頭の「ぼんやり感」が減る
  • 自律神経がリズム良く切り替わる

◆ ③ 鍼灸施術 ― 気血の巡りを整える

鍼やお灸は、滞った「気・血・水」の流れを調整し、自律神経のバランスを内側から立て直します。
特に副交感神経優位の頭痛では、脾胃・肝・腎の経絡に働きかける施術が効果的です。

  • 血管の拡張と収縮のリズムを整える
  • 頭部の滞りを流し、脳圧のバランスを調整
  • 自律神経の興奮・沈静バランスを自然な状態に戻す

◆ ④ 頭部施術 ― 脳脊髄液・静脈の循環を改善

頭蓋骨の動きに合わせて、脳脊髄液は微細なリズムで循環しています。この動きが滞ると、脳圧が上がり“だる重さ”が続きます。
頭部への手技でその循環を促すと、驚くほど頭が軽くなる方が多いです。

  • 脳内の圧力・水分バランスが整う
  • 頭の重さ・モヤ感が解消
  • 睡眠の質や集中力も改善

5. 通院の目安と回復ステップ

“だる重い”頭痛は、多くの場合 神経・血流・体液の滞り が複合的に絡んでいます。そのため、1回の施術でスッキリすることもありますが、再発予防のためには段階的なケアが大切です。

期間目的通院目安
急性期(1〜2週間)症状の鎮静と神経バランスの回復週2回
リハビリ期(3〜6週間)血流・姿勢・自律神経の安定化週1回
メンテナンス期(以降)再発予防・季節変化への適応月2〜3回

6. ご予約と注意点

「頭が重くて何も手につかない」「病院で異常がないと言われたけど改善しない」
そんな方は、自律神経と体の構造の両方を見直すチャンスです。

くろちゃん鍼灸整体院では、LINE・ホームページから24時間予約受付中です。
施術者が1人のため、予約枠がすぐに埋まってしまうことがあります。気になる方は、ぜひお早めにご連絡ください


まとめ

副交感神経が優位なときの「だる重頭痛」は、ただの疲れや天気のせいではありません。
体が「流れを失っているサイン」です。

骨盤・姿勢・神経・気血の4方向から整えていくことで、
「朝から頭が軽い」「集中できる」「天気に左右されない」そんな日常を取り戻すことができます。

一緒に、自律神経のリズムを整えて、頭も心もスッキリした毎日を目指しましょう。

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こんにちは!【くろちゃん鍼灸整体院】院長の黒柳です!自律神経の乱れは体や頭骸骨が歪んでいて体への指令と体温調節が上手くいっていない方がほとんどです! 体のチェックから、メンテナンスまで当院で院長が検査から施術まで行います! お体の不調を教えてください!全力でサポート致します!
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