頭痛と脱水 ― 体液調整が自律神経を乱す

はじめに
頭痛と脱水の関係 ― 体液バランスが乱れると神経も乱れる
自律神経の働きと脱水による負担
東洋医学からみた脱水と頭痛 ― 「津液（しんえき）」と「気血」の乱れ
くろちゃん鍼灸整体院での施術アプローチ
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はじめに

秋が深まるこの季節、日中はまだ暑さが残るのに、朝晩は冷える――そんな寒暖差の中で、知らず知らずのうちに体の水分が失われていることがあります。実は、この“脱水”が頭痛の原因になることがあるのです。しかも、単に喉が渇いたというだけではなく、体液バランスの乱れが自律神経にまで影響を及ぼすケースも少なくありません。この記事では「頭痛と脱水」の関係を、自律神経の仕組みや東洋医学の視点から詳しく解説し、くろちゃん鍼灸整体院で行っている施術方法についても紹介します。

頭痛と脱水の関係 ― 体液バランスが乱れると神経も乱れる

体の約60％は水分でできており、その水分は血液やリンパ液として体内を巡っています。これらの体液は、酸素や栄養を運ぶと同時に、老廃物を排出する役割も担っています。しかし、発汗や呼吸、尿などで失われる水分が補えない状態が続くと、「脱水」が起こり、血液が濃くドロドロになります。結果として血流が悪化し、脳に十分な酸素が届かなくなり、頭痛を引き起こします。

また、脱水は血圧や体温調節にも関わる「自律神経系」に強いストレスを与えます。交感神経（活動モード）と副交感神経（休息モード）の切り替えがスムーズにいかなくなり、頭痛やめまい、倦怠感といった症状を引き起こすことも多いのです。

自律神経の働きと脱水による負担

自律神経は体温、血圧、心拍、発汗など、生命維持に欠かせない働きをコントロールしています。脱水状態では、体は水分を保持しようと交感神経が過剰に働き、血管を収縮させます。これにより血流が滞り、脳の血管が拡張と収縮を繰り返すことで「ズキズキ」とした頭痛が出やすくなります。

特にパソコン作業やスマホ使用などで長時間同じ姿勢を取っていると、首や肩の筋肉がこわばり、さらに血流が悪化。脱水による体液の濃縮と筋緊張が重なり、頭部への循環が滞ることで症状が強まります。

東洋医学からみた脱水と頭痛 ― 「津液（しんえき）」と「気血」の乱れ

東洋医学では、体内の水分を「津液（しんえき）」と呼びます。この津液は「血」と共に身体を潤し、五臓六腑の働きを助けています。脱水は、この津液が不足する「津液不足」や「陰虚（いんきょ）」と呼ばれる状態に相当します。陰虚になると体の熱がこもりやすく、頭や顔がほてり、のぼせや頭痛が起こりやすくなります。

また、津液の不足は「肝」と「脾」の機能にも影響します。肝は気の流れを調整し、脾は水分代謝を司ります。これらの働きが乱れることで、頭部の「気血」の巡りが滞り、痛みや重だるさが現れるのです。

東洋医学的には、「水分が足りない＝単なる飲み忘れ」ではなく、「体が水をうまく巡らせられない状態」も問題とされています。そのため、単に水を飲むだけではなく、「気血水」のバランスを整えることが重要なのです。

くろちゃん鍼灸整体院での施術アプローチ

骨盤矯正 ― 体液循環の“ポンプ”を整える

骨盤は全身の血流・リンパ流の要です。骨盤が歪むと、下半身の血液やリンパが滞り、体液循環が悪化します。くろちゃん鍼灸整体院では、骨盤矯正によって骨格のバランスを整え、下肢から頭部への循環をスムーズにします。これにより、脱水によって滞っていた体液の流れが改善され、自律神経の安定にもつながります。

猫背矯正 ― 呼吸と神経伝達をスムーズに

猫背姿勢は胸郭を圧迫し、呼吸が浅くなる原因です。呼吸が浅くなると酸素供給が減り、自律神経が緊張状態に固定されやすくなります。猫背矯正では、胸の開きを促し、横隔膜の動きを改善。これにより呼吸が深まり、交感神経と副交感神経のバランスが取れやすくなります。結果として、頭部への血流も改善し、頭痛の頻度を減らす効果が期待できます。