【はじめに】
乾燥した季節やストレスの多い日々のなかで、唇のひび割れや乾燥が続いている方はいませんか?
単なるリップクリーム不足ではないその症状、東洋医学では「大腸燥邪(だいちょうそうじゃ)」が関係していると考えられます。
今回は、腸の乾燥がなぜ唇に現れるのか、そして骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸・頭部施術でどうアプローチできるのかを詳しく解説します。
【東洋医学で考える「大腸燥邪」と唇のひび割れ】
東洋医学では、五臓六腑の「肺」と「大腸」は表裏一体の関係にあり、互いに乾燥や湿潤のバランスを保ち合っています。
「大腸燥邪」とは、乾燥の邪気(=燥邪)が大腸に侵入し、水分代謝や潤いの流れを阻害する状態を指します。
大腸に乾燥が起こると、以下のような症状があらわれます。
- 便秘や兎糞状便(コロコロとした乾いた便)
- 腹部膨満感や乾いた腹鳴
- 皮膚や唇の乾燥、口の渇き
- 唇のひび割れ、裂け、皮むけ
- 鼻や喉の乾燥感
- 舌が乾き、舌苔が少ない or 無苔
唇は東洋医学では「脾の華(はな)」とも呼ばれ、消化器系(脾・胃・大腸)の状態が直接現れる場所です。
つまり、大腸が乾燥すればその潤いの不足は最も末端にある唇に現れやすいというわけです。
また、呼吸器の「肺」との関係性も深く、肺の燥邪が連動している場合には皮膚全体の乾燥や咳・鼻乾燥も伴います。
そのため、口腔や唇の乾燥症状を単に保湿だけで済ませるのではなく、体内からの潤い回復=大腸の潤いを整える施術が必要となります。
【施術による改善アプローチ】
● 骨盤矯正
骨盤の歪みは、内臓下垂や腸の血流低下を招き、大腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)や水分再吸収を妨げます。
骨盤矯正によって腸の位置や圧迫を改善し、水分の運搬と潤い機能を高めるベースを整えます。
● 猫背矯正
猫背になると肺が圧迫され、呼吸が浅くなり、体内の乾燥傾向が進行します。
姿勢を改善することで呼吸の深さが増し、肺・大腸の潤いの循環が活性化されます。
特に、背中〜腰部の緊張緩和は大腸経絡の流れも整えます。
● 鍼灸施術
東洋医学では「燥邪を除き、津液(しんえき=体内の水分)を生む」ために以下の経絡に鍼灸を施します:
- 大腸経(手陽明大腸経)
- 肺経(手太陰肺経)
- 脾経・胃経(消化吸収を助け、潤いを生む)
代表的なツボ例:
- 合谷(ごうこく):乾燥による口腔・皮膚症状に有効
- 天枢(てんすう):腸の働きを整え、便秘や潤いに関与
- 陰陵泉・三陰交:津液の生成を助ける脾経の代表ツボ
灸を併用することで、冷えを伴う燥邪にも対応できます。
● 頭部施術
頭部には「肺」「大腸」に関わる経絡が多く通ります。
側頭部や前頭部を緩めることで自律神経のバランスが整い、呼吸・排泄のリズムを正常化し、唇への潤い回復が期待できます。
頭部への優しい刺激はストレスや緊張による交感神経過多にも効果的です。
【通院ペースと予約方法】
- 急性期(唇のひび割れが頻繁な時期):週2回の施術で集中的に対応
- リハビリ期(乾燥改善が見られ始めた時期):週1回
- メンテナンス期(再発予防・体質強化):月2〜3回
【ご予約は24時間受付中】
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