はじめに
膵臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、日常生活の中でその存在を意識することは少ないかもしれません。
しかし、食事の内容や生活習慣によって膵臓は大きな負担を受けています。糖質やタンパク質、そして脂質の摂りすぎは、膵臓をフル稼働させ、やがて膵炎や糖尿病のリスクへとつながることがあります。
本記事では、膵臓が食事にどう反応するのか、急性膵炎や慢性膵炎がなぜ起こるのか、さらに脂質や中性脂肪の影響まで、丁寧に解説していきます。また、当院の骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術がどのように膵臓や自律神経の負担軽減に役立つかもご紹介します。
1. 糖質を摂りすぎたときの膵臓の働き
糖質を大量に摂取すると、血糖値が急上昇します。膵臓はこの血糖を下げるためにインスリンを大量に分泌します。
短期的には食後の眠気やだるさ、冷や汗といった低血糖症状が出やすくなり、長期的には膵臓のβ細胞が疲弊して糖尿病リスクへとつながります。
2. タンパク質を摂りすぎたときの膵臓の働き
タンパク質は膵臓の外分泌機能を活性化させ、消化酵素(トリプシン・キモトリプシンなど)が大量に分泌されます。同時にインスリン分泌も刺激されるため、糖質同様に膵臓への負担が蓄積します。
3. 脂質を摂りすぎたときの膵臓の働き
脂質の消化には膵リパーゼと胆汁が必要です。脂質過剰摂取では膵液分泌が増加し、膵臓の外分泌細胞が強く働かされます。さらに血中中性脂肪が急上昇すると「高トリグリセリド血症」となり、膵炎や糖尿病リスクが高まります。
4. 急性膵炎のメカニズム
本来、小腸で活性化されるはずの消化酵素(トリプシノーゲン)が膵臓内で早期にトリプシンへ変換され、膵臓そのものを自己消化します。
その結果、激しい腹痛・吐き気・発熱が起こり、重症化すると多臓器不全に進展することもあります。
アルコールや胆石がこの異常活性化の主な引き金です。
- アルコール:膵液分泌↑+膵管収縮+細胞障害
[アルコール摂取]
↓
① 膵液の分泌増加
↓
② 膵管が収縮し、出口が狭くなる
↓
③ 膵液が膵臓内に滞留 → 圧力上昇
↓
④ 膵細胞にアルコールや代謝物(アセトアルデヒド)が直接ダメージ
↓
⑤ リソソーム酵素(カテプシンB)が漏れ出す
↓
⑥ トリプシノーゲンがトリプシンに誤活性化
↓
→ 膵臓の自己消化・炎症
- 胆石:胆管閉塞による膵液逆流・圧力上昇
[胆石が総胆管や膵管に詰まる]
↓
① 胆汁と膵液の出口が塞がれる
↓
② 膵液が小腸に流れず、膵臓内に逆流
↓
③ 膵管内の圧力が急上昇
↓
④ 膵細胞が損傷 → リソソーム酵素漏出
↓
⑤ トリプシノーゲンがトリプシンに早期活性化
↓
→ 膵臓の自己消化・炎症
5. 慢性膵炎との違い
急性膵炎が一時的な炎症であるのに対し、慢性膵炎は繰り返される炎症で膵臓が線維化し、機能が不可逆的に低下していく病気です。
消化酵素の不足による脂肪便や体重減少、さらに糖尿病の発症へと進行します。
6. 高トリグリセリド血症から膵炎・糖尿病へ
- 膵炎ルート:乳び血 → 膵血流障害 → 遊離脂肪酸による毒性 → 急性膵炎
- 糖尿病ルート:インスリン抵抗性 ↑ → 高インスリン血症 → β細胞疲弊 → 2型糖尿病
短期的には急性膵炎、長期的には糖尿病という「二重のリスク」を持つのが特徴です。
高トリグリセリド血症
↓
┌──────────┬──────────┐
│ 膵炎ルート │ 糖尿病ルート
│ │
│ 血液ドロドロ │ インスリン抵抗性↑
│ →膵血流障害 │ →高インスリン血症
│ →遊離脂肪酸毒性 │ →β細胞疲弊
│ →自己消化・膵炎 │ →糖尿病発症
└──────────┴──────────┘
7. 膵臓を守る生活習慣チェックリスト
- 糖質・脂質の過剰摂取を避ける
- 野菜・海藻・きのこで食物繊維を補給
- 青魚・オリーブオイルで良質な脂をとる
- 有酸素運動+筋トレで代謝を高める
- 夜食や暴飲暴食を控え、膵臓の休息時間を確保
- 定期的な血液検査で中性脂肪値を確認
8. 当院の施術で膵臓・自律神経の負担を整える
骨盤矯正の効果
骨盤の歪みを整えることで内臓下垂を防ぎ、膵臓や消化器への血流改善が期待できます。血流が整うと膵臓の代謝や修復力が高まり、消化機能も安定しやすくなります。
猫背矯正の効果
猫背姿勢は横隔膜の動きを制限し、自律神経や内臓の働きを乱します。猫背矯正によって胸郭の動きを改善し、副交感神経の働きを高めることで、膵臓の過剰な負担を抑えます。
鍼灸施術の効果
膵臓に関連する経穴(中脘・足三里・脾兪など)を用いた鍼灸は、自律神経を整え、消化吸収や代謝機能を安定させます。炎症や内臓疲労の回復を助け、膵臓のオーバーワークを防ぎます。
頭部施術の効果
頭蓋や後頭部を調整することで自律神経のバランスをとり、膵臓を含む内臓の働きが安定します。慢性的な消化不良やストレスによる膵負担を和らげます。
9. 通院の目安
- 急性期:週2回
- リハビリ期:週1回
- メンテナンス期:月2〜3回
症状の段階に応じて施術頻度を調整し、膵臓と全身の回復をサポートします。
10. ご予約について
当院は 施術者1名で対応しているため、予約が埋まりやすい状況です。
LINE・ホームページから24時間予約可能ですので、お早めのご連絡をおすすめします。
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