◆ 東洋医学における「小腸気滞」と吐き気の関係とは?
東洋医学では、「気(き)」は生命活動のエネルギーであり、五臓六腑を通じて全身を巡っています。小腸の主な役割は「受盛化物(じゅせいかぶつ)」「泌別清濁(ひつべつせいだく)」とされ、胃で消化された内容物を受け取り、栄養(清)と老廃物(濁)に分けて処理します。
この気の流れがスムーズにいっていれば、小腸は正常に機能します。しかし、ストレス・暴飲暴食・冷え・自律神経の乱れなどが原因で「小腸気滞(しょうちょうきたい)」が生じると、気の流れが停滞・逆行し、逆気(ぎゃっき)が起こります。
この逆気とは、通常下へ向かうべき気が上昇してしまう状態で、吐き気・ゲップ・胃のつかえ感・腹部膨満などを引き起こします。特に小腸の気滞は、脾胃の運化機能にも影響し、胃の気が下降しなくなることで、「胃のムカつき」や「食後の不快感」などを伴うケースが多いのです。
また、現代で多い「座りっぱなしの生活」「デスクワーク中心の生活習慣」などは、骨盤の歪みや背骨の不安定さを招き、小腸の経絡に物理的な緊張を加えることで、気の停滞をより悪化させてしまうこともあります。
◆ 施術によるアプローチと改善ポイント
骨盤矯正:小腸の通導機能を支える土台からの調整
骨盤は消化器系全体の受け皿でもあります。小腸気滞がある場合、骨盤の歪みや後傾がみられることが多く、これが内臓下垂や腹部緊張の原因になります。骨盤矯正によって内臓が正しい位置に戻ると、腸の運動がスムーズになり、気の巡りが改善されます。
猫背矯正:胸椎と横隔膜の動きを取り戻す
猫背になると胸椎が固まり、横隔膜の上下運動が制限されます。これにより気がうまく下に降りず、逆気症状(吐き気・ゲップなど)を招きやすくなります。猫背矯正により、呼吸が深くなり、腹部の血流や気の流れも改善します。
鍼灸施術:小腸経と胃経の調整で逆気を鎮める
東洋医学では「小腸経(手太陽小腸経)」や「胃経(足陽明胃経)」のツボを活用し、逆気を鎮めていきます。特に用いる経穴には次のようなものがあります:
- 天枢(てんすう):小腸と大腸の調整に効果的
- 足三里(あしさんり):胃腸全体の気を整える万能穴
- 内関(ないかん):逆気や吐き気の特効穴
これらのツボへの鍼刺激で、自律神経のバランスも整い、気の流れが本来の下向きの経路に戻りやすくなります。
頭部施術:自律神経と内臓のつながりを整える
ストレスや精神的緊張が強いと、気の流れは必ずと言っていいほど頭部に偏ります。頭部施術では、頭蓋骨の調整と頭皮の緊張緩和を通じて「心小腸の関係(心と小腸は表裏関係)」を鎮め、吐き気や不安感を軽減します。
◆ 通院の目安と施術頻度
- 急性期(吐き気・腹部不快感が強い時期):週2回
- リハビリ期(症状の再発を防ぎながら回復期):週1回
- メンテナンス期(体質改善・気滞予防):月2〜3回
初診時には全身の気の巡り・体質・生活習慣を丁寧に分析し、あなたに最も合ったケアプランを作成いたします。
◆ ご予約は24時間受付中!
くろちゃん鍼灸整体院では、LINE予約・ホームページ予約どちらも24時間受け付けております。急な不調も安心してご相談ください。
✅ LINE・ホームページから24時間予約受付中
今すぐご予約はこちらから!相談も予約もLINEでのご連絡が便利です!
📱LINE



コメント