◆ 胆実熱とは?東洋医学からみた「眠れない原因」
東洋医学では、眠れない原因は単に「脳の疲れ」だけではなく、五臓六腑のバランスの乱れによっても生じると考えます。その中でも「胆実熱(たんじつねつ)」は、特に夜間の焦燥感や多夢、途中覚醒、寝つきの悪さと深く関係しています。
胆は「決断・判断・実行」を司る臓腑であり、夜間は心と連動して精神の安定を保ちます。しかし、胆に“実熱”という過剰な熱がこもると、その働きが乱れ、精神の落ち着きが失われてしまいます。
【胆実熱の主な症状】
- 夜になると気持ちが落ち着かない、焦燥感
- 浅い眠り・夢を多く見る
- 途中で何度も目が覚める
- 寝汗や口の渇き
- 怒りっぽくなる、決断力の低下
- 口苦(口が苦い)、胸脇部の不快感
【胆実熱の原因】
- 暴飲暴食や脂っこい食事:胆汁の流れを滞らせ、熱を生じる。
- ストレス・怒り・イライラ:肝との関係が深く、肝胆の熱がこもる。
- 睡眠不足の蓄積:陰陽のバランスが崩れ、熱が引けずに残る。
- 飲酒や喫煙:体内の湿熱を助長し、胆に熱をこもらせる。
胆実熱は、単なる“興奮しすぎ”ではなく、身体の深層にある熱と気の停滞が関わっていると東洋医学では捉えます。
◆ くろちゃん鍼灸整体院のアプローチ
胆実熱による不眠や精神不安に対して、当院では以下の施術を組み合わせて改善を目指します。
◎ 骨盤矯正:自律神経と胆経の通りを整える
骨盤が歪むと、背骨を通る自律神経の働きが乱れ、体内の熱の調整も狂いやすくなります。特に胆経が通る股関節・腰部がねじれることで熱がこもりやすくなるため、骨盤の中心軸を整えることで胆実熱の放散がスムーズになります。
◎ 猫背矯正:胸郭と肋骨を開放し呼吸と胆の流れを整える
猫背になると胸郭が閉じ、胆経の通る「脇」や「胸部」が締め付けられ、熱がこもりやすくなります。姿勢改善により、肋骨の動きがよくなり、胆の機能が安定してきます。また深い呼吸ができることで副交感神経が優位になり、眠りやすい体内環境が作られます。
◎ 鍼灸施術:胆経と肝経へのアプローチで熱とストレスを鎮める
胆実熱では、少陽経(胆経)と肝経の調整が必須です。鍼灸では以下のようなツボを用い、体内の熱と気の流れを整えます。
- 陽陵泉(ようりょうせん):胆の気を整える要穴
- 太衝(たいしょう):肝の熱と気滞を鎮める
- 風池(ふうち)・肩井(けんせい):胆経の熱を発散
- 内関(ないかん)・神門(しんもん):精神安定を促進
鍼刺激によって副交感神経が優位になり、精神の落ち着きとともに自然な眠りが促されます。
◎ 頭部施術:頭の熱とストレスをリリース
胆実熱では「頭に熱がこもる」傾向があります。額のほてり、頭の重さ、こめかみの痛みなどがある方は特に有効です。頭皮の緊張を緩めることで、脳の興奮を鎮め、夜間の安眠につなげます。
◆ 通院の目安
- 急性期(症状が強い時):週2回
- リハビリ期(安定してきた時):週1回
- メンテナンス期(再発防止・体調管理):月2〜3回
「眠れない」は体の悲鳴です。無理せず段階的に整えていくことが、根本的な回復につながります。
◆ 24時間予約受付中
当院では【LINE】または【ホームページ】より24時間ご予約可能です。
お悩みの症状やご相談内容を事前に入力していただくことで、スムーズにご案内できます。
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【まとめ】
「胆実熱で眠れない」と感じる方は、単なるストレスや神経の興奮だけでなく、内臓のアンバランスが関係している可能性があります。くろちゃん鍼灸整体院では、骨格から自律神経、そして胆の流れまでを総合的に整えることで、自然な睡眠へと導いていきます。
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