はじめに
寒さが強まる季節や、冷房による冷えが続くと、膀胱に不快感を覚えたり、排尿後のスッキリ感が乏しくなったりすることがあります。特に「トイレに行っても残っている感じがする」「下腹部が冷えて不快」という声を多くいただきます。
東洋医学では、これを「下焦寒(げしょうかん)」と捉えます。下焦とは体の下半分、特に腎・膀胱・小腸・大腸などの排泄器官を中心にしたエリアを指します。今回は、下焦寒によって膀胱が冷え、排尿機能に支障が出るメカニズムと、それを改善する施術法をご紹介します。
東洋医学における「下焦寒」とは
■ 下焦と寒邪の関係
東洋医学では、体の機能を三つのエリアに分けて考える「三焦(さんしょう)」という概念があります。上焦は呼吸と循環、中焦は消化、そして下焦は排泄と生殖機能を司る領域です。
「寒邪(かんじゃ)」とは自然界の寒さのエネルギーで、これが体内に侵入することで「気血(きけつ)の巡り」が滞り、機能低下を引き起こします。下焦に寒邪が侵入すると、膀胱の温める力(陽気)が弱まり、排尿の勢いがなくなったり、残尿感、頻尿、冷感などの症状が現れます。
■ 症状の特徴
- 下腹部(膀胱・会陰部)の冷え
- 尿が細く、勢いがない
- 尿が残っているような感じ(残尿感)
- 頻繁にトイレに行くが、少量しか出ない
- 寒い場所で悪化し、温めると楽になる
このような状態は「腎陽虚(じんようきょ)」や「膀胱陽虚」と合併することも多く、冷えによって排尿機能が鈍ってしまっている状態です。
くろちゃん鍼灸整体院での改善アプローチ
当院では、下焦寒による排尿機能の不調に対して、以下の4つの施術を組み合わせ、全身と局所のバランスを整えます。
1. 骨盤矯正:骨格から膀胱機能をサポート
骨盤は膀胱を支える「土台」です。骨盤の歪みによって膀胱周囲の血流や神経伝達が乱れ、冷えが慢性化することがあります。骨盤矯正により、下腹部の血流改善・神経の伝達正常化・膀胱の働きの活性化が期待できます。
2. 猫背矯正:自律神経の安定と冷えの改善
姿勢が悪くなると、交感神経が過緊張し、血管が収縮しやすくなり、結果として末端や下半身の冷えが悪化します。猫背矯正により、自律神経のバランスを整え、末端冷えの根本からアプローチします。
3. 鍼灸施術:寒邪を抜き、腎陽を補う
鍼灸では、「関元(かんげん)」「命門(めいもん)」「腎兪(じんゆ)」「中極(ちゅうきょく)」などのツボを使って、寒邪を排除し、体の深部から温める施術を行います。特に腎陽を補うことで、膀胱の温める力=気化機能を高めることが可能です。
また、お灸を組み合わせることでじんわりとした熱が深部まで届き、内側から温める効果も期待できます。
4. 頭部施術:脳の緊張緩和と全身の気血調整
下焦の冷えは、ストレスや脳疲労とも関係があります。頭部施術では、脳の過緊張を和らげることで副交感神経を優位にし、全身の血流改善・体温調節の正常化・排尿の神経伝達の活性化に役立ちます。
通院頻度の目安
症状の強さや冷えの程度に応じて、以下のような通院ペースを推奨しています。
期間 | 通院頻度 | 目的 |
---|---|---|
急性期 | 週2回 | 寒邪の除去、膀胱機能の回復促進 |
リハビリ期 | 週1回 | 排尿リズムの安定化、体質改善 |
メンテナンス期 | 月2〜3回 | 再発予防、自律神経と冷えのケア |
ご予約について
当院では、LINE・ホームページより24時間予約受付中です。初めての方もお気軽にご相談ください。症状のご相談だけでもLINEで受け付けております。
まとめ:冷えの根本改善は東洋医学で
下焦寒による膀胱の冷えは、日常的な冷えやストレス、生活習慣の影響からじわじわと進行していく不調です。「年齢だから…」「冷え性は体質だから仕方ない」とあきらめず、体を内側から温める施術で、自然な排尿リズムと快適な毎日を取り戻しましょう。
✅ LINE・ホームページから24時間予約受付中
今すぐご予約はこちらから!相談も予約もLINEでのご連絡が便利です!
📱LINE



コメント