〜「なんとなくお腹が張る」を東洋医学と自律神経から読み解く〜
はじめに
「食べ過ぎたわけでもないのに、お腹がパンパンに張って苦しい」「ガスがたまっているような感覚が続く」「夕方になるとベルトがきつくなる」──こうした“腹部の膨満感”に悩んでいる方は、実はとても多いです。
病院で検査をしても異常が見つからず、「年齢のせいかな」「ストレスのせい?」と片付けられてしまうケースも少なくありませんが、その背景には 自律神経の切り替え不全、とくに「副交感神経の働きがうまく切り替わらない」という問題が隠れていることが多いのです。
この記事では、自律神経の仕組みや東洋医学的な考え方から膨満感の原因を丁寧にひも解き、当院で行っている「骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術」がどのように改善へ導くのかを詳しく解説していきます。
副交感神経とは?〜“休む・整える”神経の役割〜
私たちの体は、自分の意思とは関係なく体の機能をコントロールする「自律神経」によって24時間管理されています。
その自律神経は大きく分けて 交感神経 と 副交感神経 の2つからなり、それぞれがシーソーのような関係で働いています。
- 交感神経:活動モード。心拍数を上げ、筋肉を緊張させ、集中・戦闘体制へ
- 副交感神経:休息モード。消化吸収・排泄・修復を担い、体をリラックスさせる
通常、食後や睡眠中は副交感神経が優位に働き、腸の蠕動(ぜんどう)が活発になります。ところが、仕事や家事、人間関係などで ストレス状態が続くと交感神経が優位なままになり、副交感神経への切り替えがうまくいかなくなる のです。
副交感神経の切り替え不全で起こる“腹の膨満感”
副交感神経が働きにくくなると、腸の蠕動運動が低下し、ガスや内容物が停滞して「張っている」「重たい」といった膨満感が起こります。
この状態は、以下のようなシチュエーションでよく見られます。
- 食後にお腹がすぐに張って苦しくなる
- 排便後もスッキリしない
- ガスが溜まっているような不快感がある
- 下腹がポッコリと出ている
腸の動きが止まると、消化液の分泌や吸収機能も落ちて 「食べても消化しにくい」「腸内環境が乱れる」 という悪循環に陥ります。
さらに、腹部の張りが続くことで横隔膜の動きまで制限され、呼吸が浅くなる・自律神経がさらに乱れる、といった“二次的不調”が連鎖的に起こることも珍しくありません。
東洋医学から見た「腹の膨満感」〜“気滞”と“脾虚”のサイン〜
東洋医学では、腹の膨満感は単なる消化不良ではなく、体全体の「気(エネルギー)」や「臓腑の働き」の乱れと捉えます。代表的な原因は次の2つです。
① 気滞(きたい) ― ストレスで“気”が滞る
ストレスや感情の抑圧により「肝」の疏泄(そせつ=気を巡らせる力)が弱まると、気の流れが停滞して「張る・つまる・膨らむ」といった症状が出やすくなります。
この気滞型は、胸や脇腹が苦しくなったり、ゲップが多くなるなど“気が上にこもる”特徴が見られます。
② 脾虚(ひきょ) ― 消化機能が弱って“水”が滞る
脾(現代でいう消化吸収系)の力が落ちると、飲食物をうまく気血に変えられず、体内に余分な水分や未消化物が滞ります。
これが「湿(しつ)」としてお腹に溜まると、重だるく膨満感が強くなり、下痢や軟便、食後の眠気などを伴うこともあります。
どちらのタイプも、副交感神経の切り替え不全とリンクして発生しやすい のがポイントです。
当院でのアプローチ①:骨盤矯正で「内臓の位置」と「自律神経の反射」を整える
骨盤のゆがみは、内臓の位置や自律神経の伝達にも大きく影響します。
骨盤が前後や左右にズレると、腸や胃の位置が微妙に下がり、消化管の蠕動運動が鈍くなります。
また、骨盤周囲は自律神経の反射点が集まっており、歪みを整えることで副交感神経のスイッチが入りやすい状態になります。
当院では、骨盤のバランスを整えながら、内臓の可動性・血流・神経伝達を改善し、「自然とお腹が動き出す体」をつくっていきます。
当院でのアプローチ②:猫背矯正で“腹部圧迫”と“自律神経の偏り”を解除
長時間のデスクワークやスマホ姿勢で背中が丸まると、横隔膜が下がらず腹部が圧迫されます。
結果として、腸の動きが鈍くなり、副交感神経が優位になりにくくなります。
猫背矯正によって胸郭を広げ、呼吸を深めることで、自律神経のバランスが整い、腸への血流・神経刺激がスムーズになります。
腹圧のバランスも改善し、膨満感の根本的な解消へとつながります。
当院でのアプローチ③:鍼灸施術で“自律神経中枢”と“臓腑”に直接アプローチ
鍼灸の最大の強みは、自律神経の働きを「直接」調整できる点です。
みぞおち周囲やお腹、背中の自律神経反射点に刺激を与えることで、副交感神経のスイッチが入りやすくなり、腸の蠕動が自然と回復していきます。
また、東洋医学的な弁証(体質判断)を行い、「気滞」や「脾虚」に応じてツボを選ぶことで、膨満感の原因に的確にアプローチします。
当院でのアプローチ④:頭部施術で“自律神経の司令塔”をリセット
副交感神経の働きは、脳幹(とくに延髄・迷走神経核)によって制御されています。
頭部施術によってこのエリアへの血流を改善し、迷走神経の伝達を高めると、自律神経全体の切り替え能力が高まります。
施術中に「スーッと眠くなる」「お腹がゴロゴロ動き出す」といった反応が現れる方が多く、まさに“体のスイッチ”が自然に切り替わる瞬間です。
通院の目安と改善までの流れ
腹部の膨満感は「その場しのぎのケア」ではなく、「神経と内臓のリズムを取り戻す」ことが根本解決への道です。
当院では、次のようなペースでの通院をおすすめしています。
- 急性期(初期症状が強い時期):週2回
- リハビリ期(症状が落ち着きはじめた時期):週1回
- メンテナンス期(再発予防・体質改善期):月2〜3回
特に長年膨満感が続いている方ほど、神経の「切り替えパターン」が固まっているため、継続的なケアが大切です。
予約・お問い合わせについて
くろちゃん鍼灸整体院では、LINE・ホームページから24時間いつでもご予約可能です。
施術者が1人のため、ご希望の時間が埋まりやすくなっております。ご来院を検討されている方は、お早めにご連絡ください。
まとめ
「腹が張って苦しい」という膨満感は、ただの消化不良や食べ過ぎではなく、副交感神経の切り替え不全という“自律神経のスイッチの問題” が関わっていることが多いです。
体のリズムを取り戻すためには、姿勢・骨格・神経・内臓の連携をトータルで整えることが不可欠です。当院では、骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸・頭部施術を組み合わせることで、体が本来持つ「消化・吸収・排泄のリズム」を呼び覚まし、膨満感のない快適な毎日へと導きます。
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