はじめに
「夜になると喉がカラカラしてしまって眠れない…」「加湿器をつけても、なぜか寝つきが悪い…」
そんなお悩みを抱えて当院にいらっしゃる方が、冬になるとぐっと増えてきます。
実は、喉の乾燥は単なる乾燥だけの問題ではなく、“夜の神経バランスの乱れ”が深く関わっている ことをご存じでしょうか?
昼間は元気でも、夜になると喉の違和感が強くなる。横になると余計に乾く。眠りのスイッチが入らない…。
この背景には、呼吸・粘膜・血流・唾液のコントロールを担う副交感神経の働きの不足、
そして東洋医学でいう 「陰(休める力)」の弱りや、「肺・腎」の潤い不足 が絡み合っています。
この記事では、
- どうして夜になると喉が乾いてしまうのか
- 自律神経の仕組みと、東洋医学での喉の乾燥の捉え方
- 当院の施術(骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術)がどこに作用するのか
- 冬に寝つけない方が改善しやすい生活のポイント
- 通院ペースや予約案内
を、わかりやすい話し言葉で丁寧にまとめています。
冬の夜のつらい“乾燥 × 神経の乱れ”を、一緒に整えていきましょう。
■なぜ夜になると喉が乾いて寝つきが悪くなるのか?
① 夜は本来「副交感神経が優位」になる時間帯
人の体は、夕方以降になると“休むモード”へ切り替わります。
この休むモードを作るのが 副交感神経。
副交感神経は、
- 喉・気道の粘膜の潤い
- 唾液分泌
- 呼吸のリズム
- 体温の微調整
- 脳を眠りの準備に整える
といった“回復”の働きを担っています。
ところが…
■冬は交感神経が優位になりやすい
寒さ・乾燥・日照時間の短さ・仕事のストレス・年末の忙しさなどにより、
夜でも交感神経が働きっぱなしになってしまいます。
すると、
- 喉の粘膜が乾きやすい
- 唾液量が減る
- 気道がピリピリ感じる
- 呼吸が浅くなる
- 布団に入っても体が休まらない
という状態が起こり、寝つきに大きく影響 します。
② 寒さ+乾燥で喉の粘膜が弱くなる
冬の冷たい空気を吸うと、一瞬で喉の水分が奪われてしまいます。
室内の暖房でも湿度はどんどん下がり、粘膜は乾燥で傷つきやすくなります。
粘膜には本来“湿らせるための血流”が必要ですが、寒さで血管が縮むと血流が落ち、
さらに乾燥 → 過敏 → イガイガ → 眠れない、という悪循環に。
③ 東洋医学でいう「肺・腎・陰」の不足
東洋医学では、喉の潤いは 肺と腎の働き に関係し、
夜の乾燥は “陰の不足(休む力の弱り)” と考えます。
■肺が弱ると:
- 粘膜が乾きやすい
- 呼吸が浅い
- 咳が出やすい
■腎が弱ると:
- 夜に体が回復しづらい
- 末端が冷える
- のどが乾きやすい
■陰が不足すると:
- 夜に体が「休むスイッチ」が入らない
- 乾き・火照りが強くなる
- のどの乾燥・寝つきの悪さが同時に出る
つまり、単に喉が乾いているのではなく、夜の体の“潤いと回復力”が落ちているサイン なのです。
■喉の乾燥による「寝つきの悪さ」で起こりやすい症状
- 布団に入ってから呼吸が苦しい
- ゴクンと飲み込むたびに違和感がある
- 夜に咳が出る
- 朝起きたら喉がヒリついて声が出にくい
- 夜中に喉が乾いて目が覚める
- 眠りが浅い
- 日中に頭がボーッとする
これらはすべて 自律神経の“夜の働き”が弱っているサイン です。
■当院の施術はどこに効くのか?
喉の乾燥は「局所だけの問題」ではありません。
姿勢・血流・筋緊張・自律神経・頭の緊張 が複合して起こります。
ここからは、くろちゃん鍼灸整体院で行う4つの施術が
今回のテーマにどう効果をもたらすのかを、丁寧に説明します。
■①骨盤矯正:呼吸の深さと血流を整える
骨盤は「呼吸の底」に当たる部分です。
骨盤が後ろに倒れていると、横隔膜が動きにくくなり、 夜に浅い呼吸 になりがちです。
●骨盤矯正で期待できる効果
- 横隔膜が動きやすくなり、自然と深く呼吸できる
- 呼吸が深くなることで副交感神経が優位になりやすい
- 重心が安定し、首・喉周りの余計な緊張が抜ける
- 全身の血流が整い、粘膜の潤いが保ちやすい
夜に深い呼吸ができることは、喉の乾燥を改善する大きなポイントです。
■②猫背矯正:気道を広げ、喉への負担を軽減
猫背になると、首が前に出て気道が狭くなります。
すると空気が乾いたまま喉に当たり、粘膜がより乾燥しやすくなります。
●猫背矯正の効果
- 肩が開いて気道が広がる
- 喉に空気が過剰に当たらなくなる
- 呼吸がスムーズになり、眠りのスイッチが入りやすい
- 首の血流が改善し、喉の粘膜が潤いやすい
姿勢を整えるだけで、「喉が乾きにくい体」に変わっていく方はとても多いです。
■③鍼灸施術:自律神経と粘膜の潤いに直接アプローチ
鍼灸は 自律神経の調整に非常に向いている施術 です。
喉の乾燥で眠れない方には、
- 副交感神経を高めるツボ
- 肺・腎の機能を補うツボ
- 緊張を取り脳を休ませるツボ
などを組み合わせながら施術していきます。
●鍼灸で期待できる反応
- 粘膜の血流が改善し、潤いやすくなる
- 「呼吸が楽になった」と感じやすい
- 火照りが落ちつき、夜に眠気が出やすくなる
- 喉の違和感が減り、寝つきが良くなる
鍼灸は「体を回復モードへ導くスイッチ」の役割を果たします。
■④頭部施術:夜の神経バランスを整える“決め手”
頭部の緊張は、自律神経の中枢である脳へ大きく負担をかけます。
冬はストレスや寒さで、頭皮・側頭部が強く固まりやすい季節です。
頭部施術は、
- 脳の過緊張をゆるめる
- 呼吸リズムを安定させる
- 喉・声帯への過敏反応を落ち着かせる
- 睡眠ホルモンの分泌リズムを整える
といった働きがあり、
喉の乾燥からくる「寝つきの悪さ」には特に相性が良い施術です。
■冬に喉が乾きやすい方が実践したいセルフケア
施術と併せて行うことで、改善スピードが格段に上がります。
●① 寝る2時間前からスマホ時間を減らす
脳の興奮を抑え、副交感神経が働きやすい状態に。
●② 湿度50%前後をキープ
暖房+加湿は冬の必須ケアです。
●③ 首のストレッチで喉周囲の血流を改善
猫背姿勢の予防にもつながります。
●④ 白湯を少量ずつ飲む
体の“陰”を補い、喉の潤いを保ちます。
●⑤ 寝室の温度は18〜20℃へ
寒すぎると交感神経が過剰に働いてしまいます。
■通院の目安
当院では、症状の強さや生活リズムに合わせて以下のペースを推奨しています。
- 急性期:週2回
- リハビリ期:週1回
- メンテナンス:月2〜3回
夜の神経バランスは、数回で大きく変わる方もいれば、
生活習慣や体質に合わせてゆっくり整えていく必要がある方もいます。
あなたに合ったペースを一緒に作っていきましょう。
■予約について
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