〜「季節の変わり目にお腹がゆるくなる…」それ、自律神経が関係しています〜
はじめに
「春や秋の季節の変わり目になると、なぜかお腹がゆるくなる」「アレルギー症状と一緒に腹部の不快感も出る」「病院では異常がないと言われたけど、体調が安定しない」
そんな経験はありませんか?
くろちゃん鍼灸整体院にも、季節ごとにこのような症状で来院される方が増えてきます。特に、花粉・黄砂・PM2.5・カビなどの季節性アレルゲンが飛び始める時期には、呼吸器症状や皮膚症状だけでなく、「お腹がゆるい」「下痢がち」「便が水っぽい」といった消化器の不調を訴えるケースが多くなります。
実はこの背景には、自律神経の一部である「副交感神経」の過剰反応が深く関わっています。そして東洋医学の観点から見ると、これは単なる胃腸の不調ではなく、「身体が外からの邪気に反応しているサイン」でもあるのです。
今回は、「なぜ季節性アレルギーでお腹がゆるくなるのか」というメカニズムを、自律神経と東洋医学の両面から丁寧に解説し、当院で行っている施術による改善アプローチまで詳しくお伝えしていきます。
1.副交感神経とは?私たちの体を支える“自律神経のブレーキ役”
自律神経とは、心臓の拍動・呼吸・消化・体温・血流・ホルモン分泌といった「自分の意志ではコントロールできない身体の働き」を自動で調節してくれている神経システムです。
この自律神経には大きく分けて2つの役割があります:
- 交感神経:活動・緊張・ストレスに対応する「アクセル」
- 副交感神経:休息・回復・消化吸収を促す「ブレーキ」
普段はこの2つがバランスを取りながら体を整えていますが、アレルギー反応や季節の刺激によって副交感神経が過剰に働きすぎると、腸の動きが必要以上に活発になり、下痢・腹痛・ガス・腹鳴といった症状が現れやすくなります。
2.季節性アレルギーが副交感神経を刺激する理由
「花粉症」や「ダニアレルギー」と聞くと、鼻水・くしゃみ・かゆみなどの反応を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、アレルギーは免疫と神経の連携反応であり、自律神経にも直接影響を与えます。
◆ アレルゲン刺激で“免疫反応”が過剰に
アレルギー反応は、体内の免疫細胞が「異物」と判断した花粉やほこりなどを排除しようとすることで起こります。このとき、体は“過敏モード”となり、炎症物質や神経伝達物質が多く分泌されます。
◆ 迷走神経を介して副交感神経が反応
この反応が脳や自律神経中枢に伝わると、副交感神経の主経路である「迷走神経」が刺激され、腸の蠕動運動が活発になります。これが、「アレルギーの時期に便がゆるくなる」主な理由です。
◆ 腸内環境が崩れやすくなる
さらに、アレルギーによる炎症は腸内細菌のバランスにも影響を与え、腸粘膜のバリア機能が低下。結果として、「刺激に過敏な腸」へと変化し、下痢や腹部の不快感が慢性化してしまうこともあります。
3.東洋医学から見た「季節性アレルギーと腹部のゆるみ」
東洋医学では、アレルギー反応は単なる免疫の暴走ではなく、体が“外邪(がいじゃ)”に過敏に反応している状態と捉えます。ここで重要になるのが、「脾(ひ)」と「肺(はい)」の働きです。
◆ 「脾」は消化と気血をつくる中心
脾は食べ物をエネルギーに変える消化吸収の要。脾の働きが弱まると、水分の代謝が滞り、下痢や軟便、水っぽい便が出やすくなります。
◆ 「肺」は外邪を防ぐ防御の門
肺は皮膚や粘膜の防御を司る臓腑です。季節性アレルゲンの侵入に対して肺が過敏に反応すると、「表(ひょう)」が開いて水分が漏れ出しやすくなり、体液バランスが乱れて便が緩むという現象が起こります。
◆ 「肝」が関係するケースも
さらに、アレルギーによるストレスや情緒の乱れが加わると、「肝(かん)」の疏泄機能が乱れ、気の流れが滞りやすくなります。この気滞が脾を抑え込むと、**「肝脾不和」**という状態になり、腹部の不快感・膨満・下痢などが慢性化することも珍しくありません。
4.くろちゃん鍼灸整体院でのアプローチ
「季節の変わり目になると毎回お腹がゆるくなる」という方は、一時的な腸の不調ではなく、自律神経と臓腑のバランスが崩れているサインです。くろちゃん鍼灸整体院では、次のような多角的なアプローチで改善へと導きます。
◆ 骨盤矯正:自律神経の根幹を支える土台を整える
骨盤は自律神経の大元である脊髄神経の通り道です。骨盤が歪んでいると、交感・副交感神経の切り替えがスムーズにいかず、腸の働きも乱れやすくなります。
骨盤矯正によって仙骨・腰椎のラインを正し、副交感神経の過剰反応を鎮める神経伝達の通り道を整えます。
◆ 猫背矯正:内臓の圧迫を取り除き腸の動きを正常化
猫背は腹腔内を圧迫し、腸の蠕動や血流を低下させる原因になります。猫背矯正で胸郭や横隔膜の動きを改善することで、腸が本来のリズムを取り戻し、「過敏な腸」から「整った腸」へと変わっていきます。
◆ 鍼灸施術:自律神経と臓腑の働きを直接調整
鍼灸は、迷走神経の反応性を落ち着け、副交感神経の過剰反応を抑えるのに非常に有効です。また、「脾兪」「中脘」「天枢」など消化器系のツボや、「合谷」「足三里」といった免疫調整のツボを使い、臓腑と神経の両面から整えることで、アレルギー期の腹部症状を大きく軽減できます。
◆ 頭部施術:脳の自律神経中枢を鎮静化
副交感神経の過剰興奮は、脳幹や視床下部といった自律神経中枢の過敏性とも深く関係します。頭部へのやさしい手技で脳の緊張を緩めることで、神経全体の興奮度をリセットし、腸の過剰反応を落ち着ける効果が期待できます。
5.通院の目安と継続ケア
- 急性期(症状が強い時期):週2回の集中ケア
- リハビリ期(症状が落ち着いてきたら):週1回の調整
- メンテナンス期(季節変動対策・再発予防):月2〜3回の継続ケア
腸の状態はすぐに整うものではありません。季節の変化や環境ストレスに負けない身体をつくるには、「症状が出ていない時期のケア」が鍵になります。
6.ご予約とお問い合わせ
くろちゃん鍼灸整体院では、LINE・ホームページから24時間予約受付中です。
施術者は院長ひとりのため、ご予約が埋まりやすくなっております。ご来院を検討されている方は、お早めにご連絡ください。
まとめ
季節性アレルギーでお腹がゆるくなる背景には、単なる消化器の問題だけでなく、副交感神経の過剰反応や「脾」「肺」といった臓腑のバランスの乱れが関係しています。
自律神経や東洋医学的な体の仕組みを理解し、正しいケアを行うことで、**「季節が変わっても揺るがない体」**をつくることができます。
くろちゃん鍼灸整体院は、そのための“土台づくり”を全力でサポートします。毎年のように繰り返していた不調から、一緒に抜け出していきましょう。
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