― 日中の温度上昇で脳の働きが鈍くなるタイミング ―
はじめに
夏の昼過ぎ、なぜか毎日のように強い眠気に襲われる…。
「午前中は元気だったのに、13時〜15時になると頭がぼんやりして集中力が落ちる」
こうした現象は、単なる昼食後の血糖変動や“お昼寝習慣”だけではありません。日中の温度上昇によって脳温が高まり、自律神経の調節が乱れる熱中症の初期サインである可能性があります。
この記事では、
- 昼過ぎの眠気と熱中症の関連
- 自律神経からみた身体の反応
- 東洋医学的な原因解釈
- 改善・予防につながる施術(骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸・頭部施術)
- 通院目安とセルフケア
を詳しく解説します。
1. 昼過ぎに眠くなる理由と熱中症の関係
1-1 日中の温度上昇と脳のオーバーヒート
夏の昼過ぎは、気温と湿度がピークに達する時間帯です。特に外出がなくても、室内の温度・湿度の上昇により深部体温(体の内部の温度)は高まりやすくなります。
脳は温度変化に非常に敏感で、わずか0.5℃の上昇でも神経活動が鈍くなります。このとき、**覚醒を維持する神経(上行性網様体)**や前頭葉の活動が低下し、眠気や集中力の低下が起こります。
1-2 自律神経の働きと眠気
自律神経は体温調節の司令塔です。暑さを感じると、副交感神経よりも交感神経が優位になり、発汗・血管拡張で熱を逃がそうとします。しかしこの状態が長く続くと交感神経の働きが疲弊し、反動として副交感神経が急に優位になり、眠気や倦怠感が現れます。
特に昼過ぎは、
- 体温上昇のピーク
- 昼食による消化活動で副交感神経が働く
- 脳の熱負荷による活動低下
が重なり、眠気が強くなりやすいのです。
2. 東洋医学からみた昼過ぎの眠気
東洋医学では、昼過ぎの時間帯(13〜15時)は小腸経、15〜17時は膀胱経の気が盛んになる時間です。
2-1 陽気の過剰と気の停滞
夏の暑さは「暑邪(しょじゃ)」と呼ばれ、体内にこもると「熱邪」となって脳や心に負担をかけます。特に「心」は東洋医学で精神活動や意識を司る臓腑であり、熱に弱いため、心の熱は眠気やぼんやり感を引き起こします。
2-2 脾胃の負担と湿熱
昼食後に眠くなる場合、消化を担う「脾胃」の働きが低下している可能性もあります。夏場は湿度が高く、湿が体内にこもると「湿熱」となって脾胃の運化作用(栄養と水分を巡らせる機能)を阻害します。その結果、脳に十分な気血が届かず、まぶたの重さや思考の鈍化が起こります。
2-3 気血の流れと頭の熱
東洋医学では「清陽は上に昇り、濁陰は下に降りる」とされますが、熱中症初期ではこの流れが逆転し、濁った熱が頭にこもります。これが脳の“のぼせ”となり、眠気や頭重感として現れます。
3. 改善・予防のための施術方法
3-1 骨盤矯正
骨盤の歪みは全身の血流やリンパの循環を妨げます。特に骨盤周囲の大きな血管・神経が圧迫されると、下半身の血液が心臓や脳へ戻りにくくなり、脳の酸素供給が不足して眠気が起きやすくなります。
骨盤矯正で骨格のバランスを整えると、下半身から上半身への血流がスムーズになり、脳のパフォーマンス維持につながります。
3-2 猫背矯正
猫背は胸郭の動きを制限し、呼吸が浅くなります。酸素が不足すると脳の覚醒度は下がり、眠気や集中力低下が顕著になります。猫背矯正で胸郭の開きを改善すると、深い呼吸が可能となり、体温調節機能も高まります。
3-3 鍼灸施術
鍼灸は自律神経の調整に非常に有効です。
- 百会・風池…頭部の熱を冷まし、意識をクリアにする
- 合谷・内関…全身の気血を巡らせ、脳への酸素供給を改善
- 足三里…脾胃を補い、消化力と全身の活力を高める
夏特有の「湿熱」を抜き、脳温を適正に保つための施術も行えます。
3-4 頭部施術
頭皮マッサージや頭蓋骨調整は、脳の血流改善と熱の放散を助けます。特に夏場は、後頭部やこめかみ周囲の筋緊張を緩めることで、頭の熱が抜けやすくなります。これにより、昼過ぎの眠気や頭重感の予防が可能です。
4. 通院の目安
- 急性期(症状が強い時期)…週2回
- リハビリ期(回復過程)…週1回
- メンテナンス期(予防・体調維持)…月2〜3回
定期的な施術は、自律神経の安定化と季節の変化への順応力を高め、再発予防にもつながります。
5. 予約案内
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