―― 自律神経と東洋医学から見る季節の不調とその整え方
はじめに
「朝晩が冷えるようになってから、首がずっとこってる気がする」「寒暖差がある日は特に肩や首がガチガチになる」――こんな声が、秋から冬への季節の変わり目にかけて非常に増えてきます。
日中はまだ暖かくても、朝晩は一気に冷え込むこの時期。体は気温差に合わせて体温や血流、ホルモンの分泌まで自動的に調整していますが、この“自律神経の調節力”が追いつかなくなると、交感神経が過敏に働いてしまい、首こり・肩こり・頭痛・不眠など、さまざまな不調を引き起こします。
特に首まわりは自律神経の中枢と深く関わっており、「冷え」や「緊張」の影響を受けやすい場所です。ここがこり固まると、血流が悪化し、神経がさらに過敏になるという悪循環に陥ってしまいます。
本記事では、
- なぜ寒暖差が交感神経を過敏にさせるのか
 - その結果、首こりが悪化するメカニズム
 - 東洋医学から見る「秋の首こり」の本質
 - 当院で行っている骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸・頭部施術による具体的な改善法
 
を、わかりやすく丁寧に解説していきます。
1. 朝晩の寒暖差が交感神経を刺激する理由
▶ 自律神経は“気温差センサー”
自律神経は、外の環境に応じて体温・血管・内臓の働きを自動でコントロールするシステムです。
- 気温が下がれば、交感神経が働いて血管を収縮し、体温を保とうとする
 - 気温が上がれば、副交感神経が優位になり、汗をかいて熱を逃がす
 
このように、日々の寒暖差にも対応していますが、「1日の中で10℃以上」も気温差があると、体はストレス反応として交感神経を強く作動させます。
特に、朝の急な冷え込みは「防御反応」として筋肉を緊張させ、首や肩まわりの筋肉がギュッと固まる原因になります。
▶ 過敏化した交感神経は“ブレーキが効かない”
寒暖差が連日続くと、交感神経が「常にON」の状態になりやすくなります。
この状態では:
- 筋肉が持続的に収縮して硬直する
 - 血流が悪化して老廃物が溜まる
 - 神経が敏感になり痛みを感じやすくなる
 
結果として、「何をしても首がこっている」「寝ても回復しない」という慢性化へとつながってしまうのです。
2. 首こりと自律神経の深い関係
▶ 首は自律神経の“中枢エリア”
首の筋肉の周囲には、自律神経の中枢である頸髄・延髄・迷走神経などが集中しています。
ここが冷えや緊張で圧迫されると、神経の信号が乱れ、さらに自律神経が過敏になります。
- 首こりがある → 交感神経が優位になる
 - 交感神経が優位 → 筋肉がこる
 
このように、首こりと自律神経は互いに悪循環をつくり出します。
▶ 首の筋肉は「呼吸」とも直結
さらに、首の前側・側面には呼吸補助筋があり、硬くなると呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなると酸素が足りず、体はさらに交感神経を活性化させてしまうため、首こり→自律神経乱れ→呼吸浅化→さらなる首こりという負の連鎖が起こります。
3. 東洋医学で見る「寒暖差と首こり」
東洋医学では、秋の寒暖差による不調を**「風邪(ふうじゃ)」や「寒邪(かんじゃ)」**といった“外邪”の侵入として捉えます。
- 「風邪」…体表から侵入し、経絡を乱し筋肉を固める
 - 「寒邪」…血流を滞らせ、「気」の巡りを阻む
 
特に「風寒の邪」が首や肩に侵入すると、**経絡の通り道が塞がれて「項背強急(こうはいきょうきゅう)」**と呼ばれる首肩の強張りが出やすくなります。
また、秋は五行でいうと「肺」と「大腸」の季節。これらは**皮膚・体表の防御力(衛気)**とも関係が深く、冷えや風邪の影響を受けやすい時期です。
このため、体の表面が緊張して筋がこわばりやすくなり、「首こり」として症状が現れるのです。
4. 当院の施術でできること
寒暖差による自律神経の過敏化と首こりは、姿勢・筋肉・神経・気血の流れのすべてが関係しているため、総合的なアプローチが必要です。
くろちゃん鍼灸整体院では、以下の4つの柱を組み合わせて根本改善を目指します。
① 骨盤矯正 ― 体幹のゆがみを整え神経の根本バランスを修正
骨盤は自律神経の“土台”です。ここが傾いていると、背骨が歪み、首にかかる負担が増えます。
骨盤矯正で体の軸を正すことで、筋肉への不要な緊張が減り、交感神経の興奮も自然と落ち着きやすくなります。
② 猫背矯正 ― 姿勢から頸部へのストレスを軽減
猫背になると、頭が前方に突き出し、首の筋肉が常に引っ張られた状態になります。
猫背矯正で胸郭を開き、正しい姿勢に戻すことで、呼吸が深くなり、副交感神経の働きが促されます。
結果として、首の筋肉の緊張も解けやすくなります。
③ 鍼灸施術 ― 自律神経のスイッチをリセット
鍼灸は、交感神経と副交感神経の切り替えに非常に有効です。
特に「風池」「天柱」「肩井」など、首こりと自律神経の調整に関わるツボを使うことで、筋肉の緊張が緩み、血流と酸素供給が改善します。
また、全身の気血の巡りを整えることで、「風邪」や「寒邪」に対する抵抗力(衛気)も高まります。
④ 頭部施術 ― 自律神経中枢へのアプローチ
頭部への施術は、脳幹や視床下部といった自律神経中枢に直接的な刺激を与えます。
交感神経が過敏な状態から「リセットモード」に切り替わりやすくなり、「眠れるようになった」「頭の重さが軽くなった」という効果を感じる方も多くいます。
5. 通院の目安
症状の状態に応じて、通院のペースは以下を目安にしていただくと効果的です。
- 急性期(つらい症状が出ている時期):週2回
 - リハビリ期(症状が軽くなってきた時期):週1回
 - メンテナンス期(再発予防・体質改善):月2〜3回
 
季節の変わり目は、体が環境変化に慣れるまで約3〜4週間かかるため、この期間を集中的に整えることが、首こりの根本改善への近道です。
6. ご予約について
当院は完全予約制・一人施術制のため、1日の施術人数に限りがございます。
特に季節の変わり目はご予約が集中いたしますので、お早めのご連絡をおすすめしております。
📱 LINE・ホームページから24時間受付中
ご希望の日時が埋まりやすいため、早めのご予約が安心です。
まとめ
朝晩の寒暖差は、私たちの体にとって小さなストレスの積み重ねです。
そのストレスが交感神経を過敏にさせ、首こり・頭痛・自律神経の乱れといった症状へとつながっていきます。
首こりは「ただの筋肉の疲れ」ではなく、体全体のバランスの乱れを知らせるサインです。
骨格・姿勢・神経・経絡のすべてにアプローチすることで、季節の影響に負けないしなやかな身体をつくることができます。
「最近、朝晩が冷えると首がつらい」と感じている方は、ぜひ一度、くろちゃん鍼灸整体院へご相談ください。
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