はじめに
夏場、外気温が高いのにほとんど汗をかかない…そんな経験はありませんか?
実は「汗が出ない」という状態は、単なる体質や個人差ではなく、体温調整機能の低下を意味する危険なサインです。特に隠れ脱水や熱中症の前兆である可能性が高く、放置すれば命に関わることもあります。
本記事では、自律神経の働きと東洋医学の観点から、汗が出にくい状態のメカニズムと対処法を詳しく解説します。また、当院で行っている骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術がどのように予防と改善に役立つのかもお伝えします。
1. 汗が出にくい=体温調整が崩れているサイン
汗は体温を下げるための重要な放熱手段です。運動時や高温環境下で汗が出にくい場合、体内の熱がこもり、脳や内臓の温度が上昇します。これにより脱水が進み、熱中症の危険性が一気に高まります。
発汗できない原因は主に以下の3つに分類されます。
- 自律神経の乱れによる発汗中枢の低下
- 汗腺の機能低下(加齢・病気・薬の副作用)
- 慢性的な姿勢不良による神経・血流の圧迫
2. 自律神経からみた発汗機能の低下
自律神経は交感神経と副交感神経のバランスで体温を調整しています。汗をかく仕組みは交感神経が優位になったときに働きますが、
- 長時間の冷房
- 不規則な生活
- 睡眠不足
- 慢性ストレス
などが続くと、このスイッチがうまく入らなくなります。
結果として、外気温が高くても発汗反応が鈍くなり、体温の上昇を抑えられなくなるのです。
3. 東洋医学からみた「汗が出ない」状態
東洋医学では、汗は「津液(しんえき)」の一部であり、心(しん)・肺・脾・腎の働きと深く関係します。
- 心気不足:心臓の機能低下で血液・津液が巡らない
- 肺気虚:皮膚・毛穴の開閉がうまくいかず汗が出ない
- 脾虚湿阻:水分代謝が滞り、津液が汗として運べない
- 腎陽虚:体温維持の力が弱まり発汗機能が低下
特に夏の高温多湿環境では「脾虚湿困」や「肺気虚」の状態が多く、体は熱を逃がせず熱中症を発症しやすくなります。
4. 骨盤矯正・猫背矯正による効果
汗が出にくい方の多くは、姿勢の崩れにより自律神経に物理的な負担がかかっています。
- 骨盤矯正では、骨盤の傾きや歪みを正すことで下肢・体幹の血流が改善し、汗腺への血液供給がスムーズになります。
- 猫背矯正は、胸郭の可動性を高め、交感神経幹や迷走神経の圧迫を軽減し、発汗信号を正常に伝えやすくします。
5. 鍼灸施術による発汗機能の回復
鍼灸はツボ刺激によって自律神経を整え、血流を改善します。
- 発汗機能を高めるツボ:合谷、曲池、風池、百会
- 水分代謝を改善するツボ:陰陵泉、足三里、中脘
これらを組み合わせることで、発汗のコントロールがスムーズになり、熱中症の予防にもつながります。
6. 頭部施術の重要性
頭皮や後頭部の筋緊張は、自律神経の中枢である視床下部や延髄の血流を妨げ、発汗指令を鈍らせます。頭部の筋膜リリースや鍼刺激でこの緊張を解くことで、発汗機能の再活性化が期待できます。
7. 通院の目安
- 急性期(症状が強い時):週2回
- リハビリ期(症状が落ち着いてきた時):週1回
- メンテナンス期(予防・再発防止):月2〜3回
8. ご予約方法
LINE・ホームページから24時間予約可能です。体温調整に不安がある方は、症状が軽くても早めの受診をおすすめします。
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