〜自律神経と東洋医学の視点から見るお腹の不調と改善法〜
はじめに
「最近、ちょっとしたことでお腹が痛くなる…」「食後にゴロゴロして苦しい」「胃腸が弱くなった気がする」――そんな声を、この季節は特によく耳にします。
それは、単なる食べ過ぎや冷たい物の摂りすぎだけではありません。実は、自律神経の乱れによって“消化酵素”の分泌がうまくいかなくなっている可能性があるのです。
消化酵素とは、食べ物を体が吸収できる形に分解するために欠かせない“体の台所スタッフ”のような存在。唾液や胃液、膵液、胆汁、腸液などさまざまな酵素が協力して、栄養を体の中へ届けています。
ところが、自律神経が乱れるとこの酵素の分泌指令が滞り、結果として“消化不良”や“腹痛”“下痢”“便秘”“膨満感”など、胃腸トラブルが頻発するようになります。
本記事では、「なぜ消化酵素が乱れるのか」「なぜ腹痛が起こるのか」という現代医学と東洋医学の両面からの解説と、くろちゃん鍼灸整体院で行っている骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術がどのように役立つのかを、わかりやすい言葉で丁寧にお伝えします。
1. 消化酵素と自律神経の深い関係
私たちの体は、「交感神経」と「副交感神経」という2つの自律神経がバランスを取りながら働いています。
このうち、消化酵素の分泌をコントロールしているのは副交感神経です。食事中〜食後に副交感神経が優位になることで、唾液腺・胃腺・膵臓・胆のう・小腸などが活発に働き、必要な酵素がタイミングよく分泌されるようになります。
しかし、ストレス・過労・睡眠不足・季節の変わり目・長時間の緊張などが続くと、交感神経ばかりが優位に偏ってしまいます。するとどうなるかというと…
- 胃酸や胃液の分泌が遅れる・減る
- 胆汁や膵液が十分に出ない
- 腸液の分泌が鈍くなり、腸の動きが低下する
こうして、「消化が追いつかない」「胃腸が動かない」「未消化物が溜まる」状態になり、結果的に腹痛・膨満感・ガス溜まり・下痢・便秘などの不快症状につながります。
2. 東洋医学から見た「酵素の乱れ」と腹痛の正体
東洋医学では、消化酵素そのものという考え方はありませんが、同じ機能を「脾胃(ひい)」の働きとして捉えています。
◆「脾胃虚弱(ひいきょじゃく)」とは?
脾胃は“飲食物を受け取り、消化・吸収し、全身に栄養を運ぶ”役割を持っています。
しかし、ストレスや冷え、過労、湿気、季節の影響などで脾胃が弱ると、「運化(うんか)」という消化・吸収の力が低下し、次のような症状が現れます。
- 食後すぐに腹が張る・痛む
- 消化に時間がかかる
- 下痢と便秘を繰り返す
- 胃が重く、食欲がわかない
- 体がだるく疲れやすい
これはまさに、現代医学でいう「消化酵素分泌の低下」と本質的には同じこと。脾胃の力が落ちると、体の中の“分解・吸収システム”が止まってしまうのです。
さらに東洋医学では、「肝気鬱結(かんきうっけつ)」や「湿邪(しつじゃ)」など、気の流れや余分な湿気の停滞も腹痛の原因と考えます。特に秋の長雨・気温差・湿気の多い時期は湿邪が脾胃を傷つけやすいため、腹部トラブルが増える季節でもあります。
3. 腹痛を悪化させる生活習慣と環境要因
消化酵素が乱れる背景には、生活習慣や季節環境が深く関係しています。
特に次のような要因が重なると、腹痛は慢性化・再発しやすくなります。
- ストレス・緊張:交感神経が優位になり、消化液の分泌が止まる
- 冷たい飲食物:胃腸が冷えて動きが鈍り、酵素分泌が低下
- 早食い・大食い:酵素の生産が追いつかず、消化不良を起こす
- 夜遅い食事・睡眠不足:副交感神経が働く時間帯が乱れる
- 姿勢の悪さ:胃腸の位置が下がり、蠕動運動や血流が低下する
こうした要因が重なると、たとえ薬で一時的に痛みを抑えても、根本の原因が改善しない限り、再び腹痛が戻ってきてしまいます。
4. くろちゃん鍼灸整体院での改善アプローチ
腹痛の背景には「自律神経の乱れ」「脾胃の弱り」「血流の停滞」「姿勢のゆがみ」など複数の要因が複雑に絡み合っています。
くろちゃん鍼灸整体院では、それぞれの原因に合わせて4つの施術アプローチを組み合わせ、消化酵素がしっかり働く身体環境へと導きます。
① 骨盤矯正 ― 胃腸の位置と自律神経の働きを整える
骨盤は“内臓の土台”です。骨盤が前後左右に歪むと、その上に乗っている胃・腸・膵臓・肝臓などの臓器の位置が下がったり、圧迫されたりして、酵素の分泌や消化の動きが妨げられます。
骨盤矯正で体の中心軸を整えることで、
- 内臓が正しい位置に戻る
- 胃腸への血流・神経伝達が回復
- 蠕動運動と酵素分泌がスムーズになる
といった変化が起こり、腹部の重さや痛みが軽減しやすくなります。
② 猫背矯正 ― 自律神経と消化神経の“スイッチ”を入れる
猫背姿勢は、みぞおちの自律神経(太陽神経叢)を圧迫し、副交感神経の働きを抑制してしまいます。結果、胃酸や膵液の分泌が低下し、消化が止まってしまうのです。
背骨と胸郭の柔軟性を回復させる猫背矯正によって、
- 横隔膜の動きが改善し、消化神経が活性化
- 腹部臓器への圧迫が解消し、酵素分泌がスムーズ
- 姿勢性の腹痛・胃もたれが改善
という効果が期待できます。
③ 鍼灸施術 ― 自律神経と「脾胃」のバランスを調整
鍼灸は、現代医学でいう「自律神経の再調整」と、東洋医学でいう「脾胃の強化・気血の巡り改善」の両方に効果的です。
腹部・背部・足部などのツボに鍼やお灸を用いることで、
- 胃腸への血流が増え、酵素分泌が活性化
- 自律神経が整い、副交感神経が優位になりやすい体質へ
- 脾胃虚弱・肝気鬱結・湿邪停滞といった体質改善
など、薬では届かない“根本的な回復”が期待できます。
④ 頭部施術 ― 脳からの酵素指令をスムーズに
自律神経の司令塔は「脳」です。特に視床下部・延髄といった中枢が正常に働いていなければ、胃腸への酵素分泌の指令が滞ってしまいます。
頭部施術では、頭蓋骨の緊張や脳脊髄液の流れを整え、
- 自律神経中枢の働きを最適化
- 消化管への指令伝達をスムーズに
- 食後の腹痛や胃痙攣を起こしにくい体質へ
と導くことができます。
5. 通院の目安と継続ケアについて
腹痛の原因となる自律神経の乱れや酵素分泌の低下は、1〜2回の施術で劇的に変わるものではありません。体質・生活習慣・季節の影響が複雑に絡み合っているため、段階的なアプローチが大切です。
- 急性期(症状が強い時期):週2回の施術で集中的に自律神経と内臓機能を整える
- リハビリ期(回復期):週1回の施術で再発を防ぎ、体質改善を促進
- メンテナンス期(安定期):月2〜3回のケアで季節やストレス変化に対応できる体へ
特に季節の変わり目やストレスの多い時期は、症状が出る前の予防ケアが効果的です。
6. 予約・来院について
くろちゃん鍼灸整体院では、
✅ LINE・ホームページから【24時間予約受付中】です。
✅ 施術者が1人のため、ご予約が取りづらくなっております。来院をご希望の方はお早めにご連絡ください。
おわりに
「食後にお腹が痛い」「胃腸が弱くてつらい」――その背景には、単なる“胃腸の不調”ではなく、自律神経と消化酵素の乱れが深く関わっています。
放っておくと、栄養の吸収力も免疫力も落ちてしまい、全身の健康にも影響が出てしまうことも。
しかし、正しく体を整えれば、胃腸は必ず元気を取り戻します。
くろちゃん鍼灸整体院では、東洋医学と現代の施術理論を融合させ、根本から「お腹の力」を取り戻すサポートを行っています。
腹痛や消化不良でお悩みの方は、どうぞ一人で抱え込まず、ぜひ一度ご相談ください。
✅ LINE・ホームページから24時間予約受付中
今すぐご予約はこちらから!相談も予約もLINEでのご連絡が便利です!
📱LINE![]()






コメント