はじめに
「夜は寝ているのに全然疲れが取れない」「朝起きても体が重だるい」「寝つきは悪くないのに、夜中に何度も目が覚める」──そんな声をこの季節になるとよく耳にします。
実はこの“眠りが浅い”という状態、自律神経のバランスの中でも副交感神経が十分に働いていないことが関係しています。
夜、本来なら体を休めるモードに切り替えるはずの副交感神経がうまく働かないと、体はずっと緊張したままになり、眠っているようで実際には「休めていない」状態に陥ってしまうのです。
今回は、そんな浅い睡眠と朝の疲労感について、自律神経と東洋医学の両面から詳しく解説し、当院で行っている骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術がどのように深い睡眠へ導くのかをお伝えします。
自律神経が眠りをコントロールしている
私たちの体は、日中は活動モードの「交感神経」が優位に、夜はリラックスモードの「副交感神経」が優位になるように設計されています。
しかし、現代の生活ではこの切り替えがうまくいかず、夜になっても交感神経が優位なままの人が増えています。
夜のスマートフォン操作、夜遅い食事、ストレス、冷え、姿勢の悪さなどが交感神経を刺激し続け、結果的に体がずっと“ON”の状態から抜け出せなくなるのです。
副交感神経が働かないとどうなるかというと――
- 寝ついても浅い眠りしかできない
 - 夢を多く見る(レム睡眠が増える)
 - 朝起きてもだるく、脳がスッキリしない
 - 肩こりや頭痛が取れない
 - 便秘や胃もたれが続く
 
こうした一連の症状は、まさに「夜に回復できない体」のサイン。
つまり、睡眠の質が悪いというより、「眠る力」が低下しているのです。
東洋医学でみる“眠りが浅い”状態
東洋医学では、「眠り」は単に脳を休める時間ではなく、気・血・水のバランスによって深さや質が決まると考えます。
1. 「心」と「腎」のバランス
東洋医学では、心(しん)は精神や意識を、腎(じん)は生命エネルギーを司る臓とされます。
夜になると「心の火」が静まり、「腎の水」によって冷まされることで、穏やかに眠りに入るというイメージです。
しかし、ストレスや不安、過労で「心火」が強まり、「腎水」が弱ると、火と水のバランスが崩れてしまい、心が鎮まらず眠りが浅くなるのです。
2. 「血虚(けっきょ)」による眠りの浅さ
血が足りない状態=血虚では、心に栄養が届かず、神(精神)が落ち着きません。
その結果、夢を多く見たり、夜中に何度も目が覚めたりします。特に女性や40代以降ではホルモン変化により血虚が起きやすくなります。
3. 「肝」の働きが滞る
感情をコントロールする臓である「肝」は、ストレスを受けやすい臓です。
肝の気が滞ると「気滞」となり、夜になっても体が緊張状態から抜けられず、眠りが浅くなります。
また、肝は血を貯蔵する臓でもあるため、肝の不調は血の不足にもつながります。
このように、東洋医学では「心」「腎」「肝」「血」の連携が乱れることで眠りの浅さが生じると考えます。
骨盤矯正で整える“全身の巡り”
意外かもしれませんが、骨盤の歪みは睡眠の質にも大きく関係します。
骨盤が歪むことで背骨のラインが崩れ、背骨を通る自律神経が物理的に圧迫されやすくなります。
特に副交感神経の中枢は仙骨周囲にも分布しているため、骨盤のバランスが悪いと副交感神経が働きづらくなります。
当院では、骨盤の歪みを整えることで、
- 呼吸の深さが自然と改善する
 - 下半身の血流がスムーズになる
 - 副交感神経の働きが活性化する
 
といった変化が見られます。
「眠るための土台」は、実はこの骨盤の安定から始まるのです。
猫背矯正で“胸を開く”と眠りが変わる
眠りが浅い人の多くに共通して見られるのが「猫背姿勢」。
肩が内巻きになり胸郭が圧迫されると、呼吸が浅くなり、体は常に酸素不足になります。
酸素が足りない状態では脳が「まだ活動している」と判断し、眠りのスイッチが入りません。
猫背矯正では、
- 肋骨と肩甲骨の可動域を広げる
 - 胸を開き、深い呼吸を取り戻す
 - 呼吸による副交感神経の刺激を促す
 
これにより、リラックス状態に入りやすくなり、眠りの深さが増していきます。
施術後、「息が通る感じがする」「布団に入ってすぐ眠れた」という声も多く頂きます。
鍼灸施術で副交感神経をスイッチオン
鍼灸は、体にあるツボ(経穴)を刺激することで自律神経の働きを直接調整できる施術です。
浅い睡眠の方に対しては、心包経・肝経・腎経を中心に施術を行い、体を内側から“休む方向”へ導きます。
主なポイント
- 【神門(しんもん)】:心の興奮を鎮め、深い眠りを誘う
 - 【太衝(たいしょう)】:肝の気の滞りをほぐし、ストレスによる緊張を緩和
 - 【三陰交(さんいんこう)】:女性の冷えや血虚に対応し、血の巡りを整える
 - 【百会(ひゃくえ)】:頭の頂点にあるツボで、全身のバランスを整える
 
鍼灸施術を受けると、体がポカポカと温まり、心拍数が穏やかになってくるのを感じます。これはまさに副交感神経が優位になった証拠です。
続けていくことで、自分の力でリラックスできる「自律神経の柔軟性」が取り戻され、深い睡眠が安定していきます。
頭部施術で“脳の疲れ”をリセット
眠りが浅い方の多くは、「体は疲れているのに、頭の中がずっと動いている」状態になっています。
これは交感神経の緊張が脳血流を増やし、脳が休めないまま活動しているためです。
当院の頭部施術は、頭蓋骨のわずかな歪みを調整し、
- 頭の重だるさや眼精疲労を軽減
 - 脳の血流を穏やかにし、リラックス状態へ
 - 自然な眠気を引き出す
 
という効果が期待できます。
「頭を優しく包まれるような感覚で、いつの間にか眠っていた」と感じる方も多く、まさに“脳から休む”施術です。
東洋医学的な養生法 ― ご自宅でできるケア
1. 寝る前1時間は“静の時間”を
スマホやテレビをやめて、照明を少し落とし、呼吸をゆっくりと。
体が副交感神経モードに切り替わる準備を整えましょう。
2. 背中を温める
ホットタオルや湯たんぽで「命門(めいもん)」あたりを温めると、腎を補い、眠りを深くします。
3. 香りと呼吸で心を鎮める
ラベンダーや沈香(じんこう)などの香りは「心火」を鎮め、心を安定させます。
3回ほど深呼吸し、体の緊張をほどきましょう。
4. 夜の白湯
胃腸が冷えていると眠りが浅くなります。ぬるめの白湯を一口飲むだけで、副交感神経のスイッチが入りやすくなります。
通院の目安とご予約案内
眠りの浅さは1日で改善するものではなく、自律神経のリズムを再教育するように整えていくことが大切です。
- 急性期(1〜2週目):週2回
 - リハビリ期(3〜6週目):週1回
 - メンテナンス期(安定後):月2〜3回
 
通院を重ねるごとに、眠りの深さ・朝の軽さが変わっていきます。
また、施術効果を安定させるために、姿勢や呼吸の習慣指導も行っております。
ご予約はLINE・ホームページにて24時間受付中です。
施術者が1人のため、予約枠が埋まりやすくなっております。
ご希望日時がある方は、どうぞお早めにご連絡ください。
まとめ
眠りが浅い・朝から疲れているという悩みは、単なる“寝不足”ではなく、体がリラックスする力を失っているサインです。
骨盤・姿勢・血流・呼吸・脳のバランスを整えることで、再び自然な眠りを取り戻すことができます。
当院の施術は、眠りの質を根本から変えるサポートとして、多くの方が「朝の目覚めが楽になった」と実感されています。
しっかり休める体を取り戻して、毎日を軽やかに過ごしましょう。
【*効果には個人差があります】
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