睡眠で脳温は下がり覚醒で上がる ― 温度変化が記憶ネットワークを調律する仕組み

自律神経 体の歪み 痛み

はじめに

人は眠ることで脳を休ませ、起きている間に溜まった熱を冷ますことができます。睡眠中に脳温(のうおん:脳の温度)が下がることは、単なる「休息」ではなく、記憶や学習に深く関わる大切なプロセスです。逆に、十分に脳が冷却されないと、記憶をつかさどる海馬(かいば)の働きが鈍り、物忘れや学習効率の低下につながります。

現代社会では、夜遅くまでのスマホ使用、冷房環境の影響、ストレスなどによって自律神経が乱れ、脳温が下がりきらない人が増えています。本記事では、睡眠と脳温の関係、自律神経や東洋医学的な視点、そして当院で提供している骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術がどのように脳の温度調整や記憶機能の改善に役立つかを、詳しく解説していきます。


脳温と睡眠の関係

脳温は覚醒で上がり、睡眠で下がる

私たちの脳は、日中活動しているときに神経細胞が活発に働き、代謝により熱が生じます。その結果、覚醒中は脳温が高めに保たれます。一方、睡眠に入ると血流や代謝が調整され、脳温は下がっていきます。この温度変化こそが、記憶ネットワークの調律に不可欠なのです。

冷却不足で海馬がダメージを受ける

海馬は新しい記憶を保存する司令塔のような役割を持っています。脳温が高止まりしてしまうと、海馬の神経細胞が十分に休めず、記憶の固定化が乱れることが報告されています。特に、睡眠不足や自律神経の乱れによる「脳冷却不足」は、学習効率の低下や注意力の散漫さを引き起こします。


自律神経の視点から見る脳温調整

交感神経と副交感神経の役割

  • 交感神経:活動中に優位となり、脳や体を覚醒状態にする。脳温も上がりやすい。
  • 副交感神経:リラックスや睡眠時に働き、血流を整え脳を冷却する。

このバランスが崩れると、眠っても脳温が下がらず、深い眠りや記憶形成に悪影響を及ぼします。

ストレス社会と脳温異常

現代人はストレスや長時間のスマホ使用によって交感神経が優位になりがちです。その結果、夜になっても脳が休まらず「頭が熱い」「眠りが浅い」という症状が出やすくなります。これは、脳温が下がりきらない典型的なサインです。


東洋医学から見る「脳温と記憶」

東洋医学では「脳温」という表現は用いませんが、**「頭熱」「心火旺盛」「腎精不足」**といった概念で説明されます。

  • 頭熱:頭部に熱がこもり、集中力や睡眠を妨げる状態。
  • 心火旺盛:精神活動の過剰により火が燃え、眠れない・夢が多いといった症状に現れる。
  • 腎精不足:生命エネルギーの基盤が弱ると、記憶力や集中力が落ちる。

これらは、現代医学でいう「脳温異常」と密接につながります。鍼灸や整体施術は、この不均衡を整える有効な手段となります。


当院での施術アプローチ

骨盤矯正

骨盤が歪むと自律神経の中枢である仙骨神経叢の働きが乱れます。骨盤矯正により神経伝達と血流が整い、睡眠の質が向上し、脳温の自然な下降を促進します。

猫背矯正

猫背は首肩まわりの血流を阻害し、脳への放熱を妨げます。猫背矯正で姿勢を正すことで、頭部の熱が抜けやすくなり、睡眠中の冷却がスムーズになります。

鍼灸施術

鍼灸は「心火を鎮め、腎精を補う」効果があり、交感神経の過剰な働きを抑えます。結果として、副交感神経が優位となり脳温が下がりやすくなるのです。

頭部施術

頭部マッサージや鍼刺激は、直接的に血流を改善し、脳の熱を放散させる効果があります。これにより、海馬の回復力が高まり、記憶形成をサポートします。


通院の目安

  • 急性期:週2回(不眠や頭が熱いと感じる時期)
  • リハビリ期:週1回(徐々に眠れるようになり、記憶や集中の回復を目指す)
  • メンテナンス期:月2〜3回(良い状態を維持し、再発予防)

ご予約について

くろちゃん鍼灸整体院では、LINEやホームページから24時間予約受付中です。
施術者は一人のため、ご予約が取りづらくなっております。お早めにご連絡ください。


まとめ

  • 睡眠で脳温が下がることは記憶ネットワークの調律に不可欠。
  • 冷却不足は海馬を疲弊させ、記憶形成が乱れる。
  • 自律神経の調整と東洋医学的アプローチが重要。
  • 骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術が脳温コントロールと記憶改善に効果的。

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