【はじめに】
朝晩の空気がひんやりとし始め、湿った風が体にまとわりつくような季節になると、「首こりがなかなか取れない」「常に重だるくてスッキリしない」という声が増えてきます。夏の疲れが残っているところへ、**秋特有の“冷えと湿気”**が重なると、体の中の血の巡りが滞りやすくなり、特に首まわりの筋肉が固まってしまいやすいのです。
「湯船に浸かってもすぐに首が重くなる」「マッサージを受けてもすぐ戻ってしまう」――そんな方は、単なる筋肉疲労だけでなく、自律神経の乱れや東洋医学的な“湿邪(しつじゃ)”の影響が深く関係している可能性があります。
今回は、「秋の冷えと湿気で血流が悪化し、首こりが長引く」理由を、現代医学と東洋医学の両面から解説しながら、くろちゃん鍼灸整体院ならではの改善法をご紹介します。
1. 秋の冷えと湿気が首こりを悪化させるメカニズム
● 血管の収縮と血流低下 ― 現代医学的な視点
秋は昼夜の寒暖差が大きく、朝晩の冷え込みが強まる季節です。冷えにより血管は収縮し、体の表面だけでなく、筋肉内部への血流も滞りやすくなります。特に首や肩は重い頭を支えるため常に負担がかかっており、血流が滞ると老廃物が溜まりやすく、筋肉が硬直・炎症を起こしてしまいます。
さらに、湿度の高い秋雨や曇天の日が続くと、体の水分代謝が低下。体内に余分な水分(湿)がたまると、血液の粘度が上がり、血行不良が慢性化します。結果として、「ほぐしても治らない首こり」が続くようになるのです。
2. 自律神経の乱れが首こりを長引かせる理由
● 自律神経は「血流の司令塔」
自律神経は、心臓・血管・内臓・発汗・代謝などをコントロールする“体の自動運転システム”です。季節の変わり目はこの自律神経が乱れやすく、特に冷えや湿気は交感神経を過剰に緊張させる原因になります。
交感神経が優位になると、血管は収縮し、筋肉は常に“戦闘モード”のような状態に。これが首や肩のこわばりを強め、「常に力が抜けない」状態をつくってしまいます。
● 夜になってもリラックスできない悪循環
本来であれば、夜になると副交感神経が優位になり、筋肉はゆるみ、血流が促されて回復が進みます。しかし、自律神経が乱れているとこの切り替えがうまくいかず、寝ても筋肉が休まらない状態になります。こうして、「朝起きた瞬間から首が重い」「何をしても治らない」という慢性首こりのループに陥るのです。
3. 東洋医学から見る「冷え」「湿」と首こりの関係
東洋医学では、秋に悪さをする“冷え(寒邪)”と“湿気(湿邪)”は体のバランスを崩す大きな原因とされています。
● 湿邪(しつじゃ)とは?
湿邪は、体の中に溜まった余分な水分が滞ることで、「重だるさ」「むくみ」「関節の鈍痛」などを引き起こします。首まわりに湿が溜まると、筋肉が“水分を含んで重く”なり、柔軟性を失うのです。
● 寒邪(かんじゃ)とは?
寒邪は冷えによって「気血の流れ」を滞らせる邪気。血流が滞ることで「経絡(けいらく)」の流れも乱れ、首・肩・背中などに**“凝り”や“痛み”が現れる**と考えられています。
この「寒湿」が合わさると、体内はまるで“ドロドロした冷たい川”のような状態に。血液や気の流れが淀み、首の筋肉は硬くこわばってしまうのです。
4. くろちゃん鍼灸整体院の施術でできること
当院では、この「冷え」と「湿」によって長引く首こりに対して、4つのアプローチで根本から改善を目指します。
① 骨盤矯正 ― 体幹の安定で血流ルートを整える
骨盤は体の中心であり、血液やリンパの“ポンプの中継地点”のような存在です。骨盤が歪むと全身の循環ルートがねじれ、首まわりの血流にも影響します。
- 骨盤の歪みを整えることで、重心バランスが安定し、全身の血液がスムーズに流れるようになります。
- 内臓の位置も正しくなり、自律神経のバランスが取れやすくなるため、首まわりの筋緊張も自然と緩んでいきます。
② 猫背矯正 ― 姿勢から首への負担を軽減
スマホやパソコン作業で丸まった姿勢が習慣化している方は、常に首の後ろの筋肉に負担がかかる状態になっています。秋の冷えや湿気による血流低下と相まって、こりが悪化しやすくなります。
- 胸郭を広げ、背骨のカーブを整えることで、首まわりの筋肉が“正しい位置”で働けるようになります。
- 姿勢改善により、交感神経の過剰な緊張も緩み、自律神経が整いやすくなるのです。
③ 鍼灸施術 ― 経絡と血流を直接刺激して巡りを促す
鍼灸は、「気・血・水」の流れを整える最も効果的な施術法です。首こりの原因となる経絡(特に膀胱経・胆経・大腸経)にアプローチし、滞った流れを解消します。
- 鍼刺激により血管が拡張し、深層筋まで血流が届くようになります。
- 灸による温熱効果は体内の“寒湿”を追い出し、体の内側から冷えを改善します。
- 自律神経のバランスも整い、夜間の副交感神経優位がスムーズに切り替わるようになります。
④ 頭部施術 ― 自律神経の中枢へ直接アプローチ
首こりが長引く人の多くは、頭蓋骨まわりの筋膜も硬くなっています。頭部施術では、この硬さを緩めながら、脳と自律神経のバランスを整えます。
- 視床下部や自律神経中枢への血流が改善し、交感神経の過緊張を抑制します。
- 睡眠の質も向上し、夜間の回復力が高まることで、慢性首こりからの脱却が期待できます。
5. 通院の目安と改善までのステップ
症状の段階によって通院頻度は異なりますが、目安は次の通りです。
- 急性期(症状が強い時期):週2回
- リハビリ期(回復が始まったら):週1回
- メンテナンス期(再発予防・体質改善):月2〜3回
定期的なケアで体質そのものを整えていくと、「季節が変わっても首こりが出ない体」へと変わっていきます。
6. ご予約・お問い合わせについて
くろちゃん鍼灸整体院では、LINE・ホームページから24時間ご予約受付中です。
施術者が一人のため、ご予約が取りづらくなっております。お早めにご連絡ください。
まとめ
秋は「冷え」と「湿気」が同時に体を襲う季節。単なる筋肉疲労と思っていた首こりも、実は自律神経や東洋医学的な“湿邪”の影響が根底にあることが少なくありません。
骨盤・姿勢・経絡・自律神経の4本柱から体を整えることで、血流は改善し、首のこわばりは自然と消えていきます。今年の秋は、「ほぐしても戻る」ではなく、「根本から変わる」ケアを始めてみませんか?
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