はじめに
「最近、夜になると体がだるくて動けない…」「立ち上がるとフラッとする…」
そんな声を、秋になるとよく聞きます。
夏の疲れが残り、朝晩が冷え込んでくるこの季節。体は一日の疲れを癒そうと副交感神経が優位になりやすいのですが、そのバランスが崩れると「低血圧」「倦怠感」「立ちくらみ」といった症状が出やすくなります。
特に、秋の夜の気温低下は血管を収縮させ、血流が末端まで届きにくくなるため、「副交感神経の過剰反応+血行不良=低血圧体質の悪化」という状態が起こりやすいのです。
ここでは、自律神経のしくみ、東洋医学の視点、そして当院の施術がどのように体を整えるのかをわかりやすくお話しします。
自律神経と低血圧の関係
私たちの体は、日中は「交感神経」が優位に働き、夜は「副交感神経」が優位になります。
これは体をオン・オフで切り替えるスイッチのようなもの。
ところが、秋の夜は日中との気温差が激しく、自律神経の切り替えがうまくいかないことがあります。交感神経が下がりすぎて副交感神経が優位になりすぎると、血管が拡張して血圧が下がり、体がポカポカするどころか“冷えとだるさ”を感じやすくなります。
よくある症状
- 夜になると立ちくらみ、ふらつきが出る
 - 横になっても手足が冷たい
 - 寝つきが悪く、朝がつらい
 - 胃腸の動きが鈍くなり、食後に眠気が強い
 - 天気や気圧の変化で体が重だるい
 
これらは「副交感神経の過剰優位」と「血流調整機能の低下」が同時に起こっているサインです。
東洋医学でみる秋の低血圧
東洋医学では、低血圧は「気虚(ききょ)」や「陽虚(ようきょ)」の状態と考えます。
つまり、体を温め動かす“エネルギー(気)”が不足し、血を巡らせる力(陽気)が弱っているのです。
特に秋は「肺」と「脾(ひ)」が関係する季節。
- 肺は全身に“気”を巡らせる役割
 - 脾は食べたものを“気血”に変える働き
 
この二つの臓腑が冷えや湿気で弱ると、血流が悪くなり、体の末端にうまく血が行き渡らなくなります。
結果として、冷え・立ちくらみ・ふらつきなどの症状が出るのです。
東洋医学的な主な原因分類
- 気虚タイプ:疲れやすく、やる気が出ない
 - 血虚タイプ:顔色が悪く、手足が冷たい
 - 陽虚タイプ:体温が低く、むくみやすい
 - 気血両虚タイプ:全体的に弱っていて慢性化しやすい
 
当院では、脈診・舌診・腹診などを行い、体のエネルギーバランスを確認した上で施術を組み立てていきます。
骨盤矯正の効果 ― 血流の土台を整える
低血圧体質の方は、骨盤周囲の血流が滞りやすい傾向があります。
骨盤はまさに「血流と姿勢のハブ」。
骨盤が歪むと下半身の静脈還流が悪くなり、心臓への血の戻りが弱まります。
これが続くと、脳への血流量が低下し、ふらつき・立ちくらみの原因になります。
骨盤矯正で得られる効果
- 骨盤内の血流を促進し、下半身の冷えを改善
 - 自律神経の通り道(仙骨周囲)を整え、バランスを調整
 - 姿勢が安定することで、呼吸・循環・代謝が向上
 
当院では、強く押したりボキボキ鳴らすのではなく、体に優しい調整で副交感神経を刺激しすぎないよう丁寧に施術します。
猫背矯正 ― 胸郭の開放で呼吸と循環を回復
猫背は、胸の前が閉じて背中が張り、肺や心臓の働きを圧迫します。
胸が詰まった姿勢では呼吸が浅くなり、酸素供給が減り、血圧が下がりやすくなります。
猫背矯正によって胸郭を開くことで、呼吸が深くなり、横隔膜の動きが回復します。
すると副交感神経と交感神経の切り替えがスムーズになり、自然なリズムで血圧が安定します。
猫背矯正のポイント
- 胸郭を開くことで自律神経の切り替えを助ける
 - 肩甲骨と背骨の動きを取り戻し、血流促進
 - 頭部への酸素供給が安定し、ふらつき・頭痛を防ぐ
 
鍼灸施術 ― 自律神経のバランスを根本から整える
低血圧や自律神経の不調は、「交感神経が働かない」のではなく、「働くリズムが乱れている」状態です。
鍼灸では、ツボを使ってこのリズムを整えます。
主な施術経穴
- 百会(ひゃくえ):頭頂にあり、自律神経全体の調整
 - 気海(きかい)・関元(かんげん):下腹部にあり、気血を補う
 - 三陰交(さんいんこう):冷えやむくみの改善
 - 太衝(たいしょう):気の滞りを解消し、ストレス緩和
 
これらを組み合わせることで、
- 副交感神経が過剰になっているときは「引き上げ」
 - 交感神経が高ぶっているときは「沈静」
 
と、体が本来のバランスに戻るよう導きます。
鍼は髪の毛ほどの細さで、ほとんど痛みはありません。お灸は心地よい温かさで、体の芯から血流が回復します。
頭部施術 ― 自律神経の中枢を直接リセット
低血圧によるふらつきや倦怠感の多くは、「脳の血流不足」が関係しています。
当院では、頭部の筋膜や後頭部の緊張をやさしく解き、脳への血流を回復させる「頭部施術」を行います。
頭部施術の効果
- 後頭下筋群の緊張を緩め、脳血流を改善
 - 交感・副交感のバランスをリセット
 - 自律神経中枢(視床下部)の血流を安定させる
 
施術後は「頭がスッキリした」「目が明るくなった」と感じる方が多く、眠りの質も改善します。
季節とリズムを整える生活アドバイス
- 夜の冷えには首・足首・お腹を温める
 - 寝る前のスマホ・TVを控え、副交感神経を整える
 - 軽いストレッチや深呼吸で血流を促す
 - 秋の食材(サツマイモ・レンコン・生姜・黒ごま)で気血を補う
 
こうした生活習慣を整えることで、施術効果が長持ちします。
通院の目安
- 急性期:週2回(体のバランスを集中的に整える)
 - リハビリ期:週1回(体の反応を安定化)
 - メンテナンス期:月2〜3回(季節変化や気圧対策)
 
体質改善には3ヶ月ほどを目安に。体が慣れてくると、自然と季節の変化にも強くなります。
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