はじめに
秋の夜になると、「耳が詰まったような感じが取れない」「ボワーンとこもった感じが続く」「自分の声が響く」そんな違和感を訴える方が増えてきます。
昼間は気にならなかったのに、夜になると耳の中が重く、圧がかかったような不快感…。この“耳の詰まり”は、実は気温差と自律神経の乱れが深く関係しているんです。
秋は日中と夜の寒暖差が大きく、体の中でも「圧の調整」を担う神経や血流のコントロールが乱れやすくなります。特に内耳(ないじ)と呼ばれる“聴覚と平衡感覚”をつかさどる部分は、気圧や自律神経の影響を強く受けるため、ちょっとしたバランスの崩れで「耳が詰まる」「耳鳴りがする」「めまいがする」といった症状が出やすい季節です。
秋の夜に耳が詰まるのはなぜ?
「夜になると特に耳の中が重い」「寝る前にボワっとする」――そんな声を多く聞きます。
実は、夜は副交感神経が優位になる時間帯。体を休めようとするモードに切り替わる一方で、血管が拡張し、内耳の圧力バランスが変化します。
さらに秋の乾燥と冷えによって血流が悪くなり、耳の奥(内耳)のリンパ液の循環が滞ります。これにより「内耳圧調整失敗」と呼ばれる状態、つまり内耳の中の圧が外気圧とうまく釣り合わなくなってしまうのです。
特にこんな方に多い傾向があります:
- 季節の変わり目で体調を崩しやすい
 - 気圧の変化で頭痛やめまいが起きる
 - 首や肩がこりやすい
 - 猫背・ストレートネック気味
 - 夜になると冷えを感じる
 
これらの共通点は、“血流と神経の通り道”である首〜耳まわりの緊張が強く、自律神経が圧調整をうまく行えないことです。
自律神経の仕組みと耳の圧調整
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があります。
昼間は活動モードの交感神経が優位、夜はリラックスモードの副交感神経が優位になります。
このバランスが乱れると、血管やリンパ管、内耳の中のリンパ液の流れにも影響が出てきます。
特に耳の中では、
- 血管の拡張・収縮による圧変化
 - 耳管(じかん)と呼ばれる“鼓膜の奥と鼻の奥をつなぐ通路”の開閉
 - 内耳リンパ液の循環バランス
 
これらをすべて自律神経がコントロールしています。
夜に気圧が下がったり、冷えで首肩がこわばると、耳管が閉じ気味になり、外の気圧との差が調整できず「耳の詰まり」として感じるのです。
東洋医学からみた耳の詰まり
東洋医学では、耳のトラブルは「腎」「肝」「脾」と深い関わりがあります。
- 腎(じん):耳は「腎の開竅(かいきょう)」とされ、腎のエネルギーが不足すると聴覚や内耳機能が低下します。秋の冷えは腎を弱める最大の要因です。
 - 肝(かん):肝は「気血の流れ」を司る臓。ストレスや緊張で肝気が滞ると、耳まわりの血流が悪化し「詰まった感じ」や「耳鳴り」につながります。
 - 脾(ひ):脾は「湿(しつ)」の調整役。湿気や水分代謝の乱れは、内耳リンパの循環に影響を与え、耳の奥が重く感じる原因になります。
 
つまり秋の耳の詰まりは、「冷え・湿・気滞(きたい)」が同時に絡み合う症状。
これを整えるには、「全身の気血の巡り」と「腎・肝・脾の調和」を図ることが必要です。
骨盤矯正による自律神経バランス調整
耳の症状と骨盤?と思う方も多いですが、実は深いつながりがあります。
骨盤の歪みは体幹の軸を狂わせ、背骨を通る自律神経の通り道に影響を及ぼします。特に骨盤が後傾すると、背中が丸まり、首が前に出る“猫背姿勢”になりやすく、結果として首肩の血流や神経圧迫が起きます。
くろちゃん鍼灸整体院の骨盤矯正では、
- 背骨のS字カーブを整え、自律神経の通りを回復
 - 骨盤の位置を正して、全身の循環を改善
 - 耳管や内耳の圧を整えやすくする間接的なサポート
 
を行い、耳の圧バランスを取り戻す土台を作ります。
猫背矯正で首肩の圧迫を解除
猫背姿勢が続くと、頸部の交感神経が常に緊張状態になります。
この緊張が耳の奥の血流を悪化させ、耳管開閉筋(耳管を開け閉めする小さな筋肉)の働きを鈍らせてしまいます。
猫背矯正によって胸郭が開くと、呼吸が深くなり、副交感神経が優位になっていきます。
血流が改善されることで、耳の中の圧も自然と調整できるようになります。
また、肩甲骨まわりの柔軟性を回復させることで、首の負担を減らし、耳まわりの緊張を和らげる効果もあります。
鍼灸施術で内耳循環を整える
鍼灸は自律神経を整えるうえで非常に効果的です。
耳の詰まりに対しては、以下のような経穴(ツボ)を中心に施術を行います:
- 聴宮(ちょうきゅう)・聴会(ちょうえ)・翳風(えいふう):耳まわりの血流を促進し、内耳の圧を整える
 - 風池(ふうち)・天柱(てんちゅう):首の緊張を緩め、頭部の血行を改善
 - 腎兪(じんゆ)・太谿(たいけい):腎の働きを高め、耳の機能回復を助ける
 - 合谷(ごうこく)・内関(ないかん):自律神経のバランスを調整し、ストレスによる耳のこもりを緩和
 
鍼の刺激で交感神経の過緊張が緩み、内耳のリンパ循環がスムーズになります。
また、耳鳴り・めまい・頭重感を伴う場合も同時に改善していくことができます。
頭部施術で脳血流とリンパ流を促す
耳の詰まりは「頭のむくみ」にも関係しています。
頭皮や側頭部の筋膜が硬くなると、リンパや血液の流れが滞り、耳の奥に圧がかかります。
**頭部施術(ヘッドケア)**では、
- 側頭筋・後頭筋をやわらげ、耳の血流改善
 - 脳脊髄液の流れを整え、頭の重だるさを軽減
 - 自律神経の中枢(脳幹部)の働きを正常化
 
これにより「耳のこもり」「ボワっとした感覚」「閉塞感」が徐々に軽くなっていきます。
通院の目安と回復の流れ
耳の詰まりは一度でスッキリする場合もありますが、多くは自律神経の乱れや姿勢のクセが関係しているため、段階的な施術が必要です。
- 急性期(1〜2週間):週2回の施術で耳の圧を安定させる
 - リハビリ期(3〜5週):週1回で血流・神経バランスを整える
 - メンテナンス期:月2〜3回で再発予防と体質改善
 
施術を継続することで、「夜になると耳がこもる」などの不快感が軽減し、季節の変化にも強い体へと変わっていきます。
日常でできる耳のケア
- 首を冷やさない:寝る前の冷え対策を忘れずに。
 - 深呼吸を意識:自律神経の切り替えを助けます。
 - 猫背を正す:スマホ姿勢を減らし、耳の血流を守る。
 - 温タオルで首を温める:耳管まわりの筋緊張を緩めます。
 
これらを併用することで、施術の効果もより長く持続します。
ご予約・お問い合わせ
くろちゃん鍼灸整体院では、
「耳の詰まり」「耳鳴り」「めまい」「自律神経の不調」など、季節によって現れやすい症状に対し、体全体から整える施術を行っています。
予約は
📱 LINE・ホームページで24時間受付中!
施術者が1人のため、予約が取りづらくなっております。お早めにご連絡ください。
まとめ
秋の夜に感じる耳の詰まりは、単なる耳の問題ではなく、
「自律神経の乱れ」や「体のバランスの崩れ」がサインとして現れた状態です。
骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術を組み合わせることで、
耳だけでなく、体全体のリズムを整えることができます。
「最近、夜になると耳がこもる」「耳鳴りやふらつきもある」
そんなときは、我慢せず一度ご相談ください。
小田原市を中心に、南足柄市・開成町・湯河原町・箱根町・熱海市・中井町・松田町・大井町・茅ヶ崎市・平塚市・秦野市など、
西湘・湘南エリアの多くの方がご来院されています。
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