秋の朝に胃が重い ― 消化不良と副交感神経

自律神経 体の歪み 痛み

はじめに

秋の朝、起きた瞬間に「なんだか胃が重い」「朝ごはんが入らない」と感じる方が増えています。
夏の疲れを引きずり、気温差や気圧の変化が大きいこの季節は、自律神経のバランスが崩れやすく、消化機能に影響を及ぼします。
本記事では、「秋の朝に胃が重い」原因を自律神経と東洋医学の両面から解説し、くろちゃん鍼灸整体院での施術(骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術)がどのように改善を導くのかを丁寧にお伝えします。


◆ 秋の朝に起こる「胃の重さ」とは

朝起きてすぐ、胃のあたりが張るような重苦しさ。
食欲が湧かず、前夜の食事が残っているような感覚。
実はこのような症状は「副交感神経の働きすぎ」や「自律神経の切り替え不良」が関係しています。

秋は昼夜の寒暖差が大きく、体温調節や血流調整を担う自律神経が常に緊張状態になります。夜間、副交感神経が優位になり過ぎると、胃酸分泌が増えすぎたり、胃の動きが低下したりして、翌朝の“胃もたれ”につながります。


◆ 自律神経の視点から見る「胃の不調」

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」から成り、シーソーのようにバランスを取っています。

  • 交感神経:活動・緊張・目覚め
  • 副交感神経:休息・消化・回復

本来であれば、朝は交感神経が優位に切り替わり、胃腸の動きもスムーズになります。
しかし、秋の朝に冷え込んだ空気に触れることで体が縮こまり、自律神経がうまく切り替わらないと、
胃が「まだ夜のリズム」で動きが鈍く、重く感じるのです。

さらに、睡眠の質が落ちている方や、秋の長雨・湿度の影響を受けやすい方は、自律神経が乱れやすく、「胃の自動運転機能」が鈍くなります。


◆ 東洋医学から見た「秋の胃の不調」

東洋医学では、胃の重さや食欲不振は「脾胃(ひい)」の機能低下として捉えます。
秋は乾燥と冷えが同時に進む季節。湿気を嫌う「脾」はダメージを受けやすく、消化力が落ちやすいのです。

特に次のようなタイプの方は注意が必要です。

  • 朝起きても体がだるく、胃が張る
  • 冷たい飲み物を好む
  • 雨の日に胃の調子が悪い
  • 甘い物・油ものをよく食べる
  • 舌が白く湿っている

これらは「脾虚湿滞(ひきょしつたい)」と呼ばれる状態。
脾胃が弱り、湿(余分な水分)が体内に滞ることで、胃の動きが重くなる典型です。

東洋医学では、「脾を温め、湿を除く」ことが改善の鍵。
つまり、身体を冷やさず、巡りを良くする施術が非常に効果的なのです。


◆ 骨盤矯正の効果 ― 内臓の位置と血流を整える

骨盤は身体の中心であり、内臓の“土台”でもあります。
骨盤が歪むと、胃や腸が物理的に下がり、血流が滞り、消化機能が低下します。

骨盤矯正によって、

  • 内臓が本来の位置に戻る
  • 胃腸への血流が改善
  • 自律神経が整い、副交感神経の過剰な働きが緩和
    といった変化が期待できます。

当院では、無理にボキボキする施術ではなく、筋肉と関節のバランスを調整する「ソフト矯正」で、胃の働きを自然に高めていきます。


◆ 猫背矯正の効果 ― 胃を圧迫しない姿勢へ

猫背の方は、胸やお腹が常に前に潰れた状態。
これが慢性的な胃の圧迫を生み、消化不良の原因になります。

猫背矯正では、背骨の湾曲を整え、呼吸と血流を改善。
姿勢が変わることで横隔膜の動きが良くなり、胃の働きをサポートします。
呼吸が深くなることで、自律神経のバランスも整い、朝の胃の重さが軽減されやすくなります。


◆ 鍼灸施術の効果 ― 自律神経と脾胃を整える

鍼灸は、自律神経と東洋医学の両面に働きかける非常に有効な手段です。

胃の不調におすすめの経穴(ツボ)

  • 足三里(あしさんり):胃腸機能を高め、全身のエネルギーを補う
  • 中脘(ちゅうかん):胃の中心に位置し、胃もたれ・食欲不振に
  • 脾兪(ひゆ)・胃兪(いゆ):背中から脾胃を温め、血流を改善

これらのツボを中心に、冷えや湿気で滞った「気」と「血」を巡らせ、副交感神経の働きを調整します。
鍼の刺激は脳に直接届き、自律神経を整える科学的根拠もあります。


◆ 頭部施術の効果 ― 自律神経中枢へのアプローチ

自律神経の司令塔は「脳(視床下部)」にあります。
頭部の筋緊張や血流低下は、神経バランスに直結します。

頭部施術では、

  • 頭皮のこわばりを緩める
  • 脳血流を改善
  • 副交感神経の過活動を抑える

ことにより、胃への過剰な刺激を穏やかにし、朝の不快感を和らげます。


◆ 通院の目安

  • 急性期:週2回(症状を集中的に改善)
  • リハビリ期:週1回(体のバランス定着)
  • メンテナンス期:月2〜3回(再発予防・季節の変化に対応)

身体が整うことで、季節の変化にも柔軟に対応できる「巡る体」へと変化していきます。


◆ まとめ

秋の朝に胃が重いのは、単なる食べ過ぎではなく「自律神経の切り替え不良」や「脾胃の弱り」が背景にあります。
骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸・頭部施術を組み合わせることで、根本的に自律神経を整え、胃が自然に動き出すようになります。


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