はじめに
秋の朝、気温が下がり始めるこの季節に「朝起きたら頭が重い」「顔が赤くなってドキドキする」「血圧計の数字が高い」と感じる方が増えてきます。
それは単なる“季節のせい”ではなく、自律神経の働きが影響していることが多いのです。
秋は昼夜の気温差が大きく、体がその変化に対応しようと交感神経が朝からフル稼働します。その結果、血管が収縮し血圧が上がりやすくなります。
この記事では、「なぜ秋の朝に血圧が上がるのか」「自律神経と東洋医学の視点から見た原因」「施術でどのように整えていくのか」を詳しくお話ししていきます。
秋の朝に血圧が上がる理由
1. 気温差による交感神経の興奮
朝晩が冷え込み、体温を保とうとして交感神経が優位になります。血管を収縮させて体温を逃さないようにするためですが、同時に心拍数も上昇し血圧が上がりやすくなります。
とくに朝の通勤前や起床直後は、体のスイッチを入れる時間帯。もともと交感神経が働きやすい時間に冷えが加わることで、過剰反応が起きやすくなるのです。
2. 睡眠中の副交感神経との切り替えがスムーズでない
寝ている間は副交感神経が優位ですが、起きるときにうまく交感神経に切り替えられないと、血管の収縮・拡張のバランスが乱れます。
自律神経がうまく切り替わらない方は「朝から頭が重い」「目の奥が痛い」「肩がパンパンに張る」といった症状も出やすいです。
3. ストレスや緊張による上乗せ
秋は職場の人事異動や年度後半のプレッシャーなど、精神的ストレスも多くなります。ストレスは交感神経を刺激し、血管をさらに収縮させてしまいます。
身体的な冷えと精神的ストレス、この2つが重なることで血圧上昇が強まるのです。
自律神経の仕組みをわかりやすく
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」がシーソーのようにバランスを取っています。
交感神経は“アクセル”、副交感神経は“ブレーキ”の役割。
朝に血圧が高い人は、このアクセルが踏み込みすぎの状態になっているのです。
現代人はストレスや姿勢の乱れ、スマホ操作などで交感神経が常に刺激されがち。
夜にリラックスできず、朝に急にギアが入ることで血圧が跳ね上がるパターンも多いのです。
東洋医学で見る「秋の高血圧」
東洋医学では、高血圧は「肝(かん)」や「腎(じん)」の働きが関わると考えます。
肝気上逆(かんきじょうぎゃく)
肝のエネルギー(気)が上に昇りすぎることで、頭に血がのぼり、のぼせ・目の充血・イライラ・頭痛などを引き起こします。
秋は乾燥や気温差により、肝の気が乱れやすい時期でもあります。
腎虚(じんきょ)による血圧不安定
腎は水分代謝や体の根本的なエネルギーを司ります。腎が弱ると、血圧を安定させる力が低下し、朝に血圧が急に上がることがあります。特に冷え体質の方や高齢の方に多い傾向です。
血瘀(けつお)による血行不良
血の巡りが悪くなると、頭や首周りの血流が滞り、結果的に心臓の負担が増して血圧上昇につながります。
東洋医学では、この「血の滞り」を整えることで、自然に血圧を安定させる方向に導きます。
施術によるアプローチ
骨盤矯正 ― 自律神経の土台を整える
骨盤の歪みは背骨を通る自律神経の伝達を乱します。
特に交感神経は背骨の胸椎部分から出ているため、骨盤や腰の歪みを整えることで神経の通り道をスムーズにします。
骨盤が整うと、血流や内臓の位置も正常化し、朝の血圧上昇のような自律神経反応も緩やかになります。
猫背矯正 ― 胸郭の開放で血流改善
猫背は首や胸の筋肉を緊張させ、交感神経を刺激します。
背中が丸まると呼吸も浅くなり、心臓が常に負担を感じやすくなります。
当院では姿勢矯正を通して胸を開き、深い呼吸ができる体を取り戻すことで、自然に血圧を安定させていきます。
鍼灸施術 ― 交感神経の過剰反応を鎮める
鍼灸は、自律神経のリズムを直接整える力を持っています。
首の後ろや背中の「風池」「天柱」「心兪」などのツボは、交感神経を鎮め、血管の緊張を和らげる効果が期待できます。
また、足の「太衝」「三陰交」などを使い、肝や腎の働きを整えることで、血圧の根本的な安定を図ります。
頭部施術 ― 脳血流と自律神経の再調整
頭皮の筋緊張は、脳の血流を滞らせ、交感神経の興奮を引き起こします。
頭部へのやさしい手技により、脳への血流が改善し、ホルモンや神経伝達がスムーズに整うことで、「朝の血圧スパイク」を抑える効果があります。
日常でできるセルフケア
- 起きるときはゆっくりと
急に立ち上がると血圧が急上昇するため、布団の中で深呼吸してから起き上がりましょう。 - 朝一番に白湯を飲む
内臓をやさしく温め、副交感神経を刺激して血圧の上昇を防ぎます。 - 朝の冷え対策をしっかりと
特に足首や首元の冷えは血管の収縮を招きます。レッグウォーマーやスカーフで守りましょう。 - 夜のスマホ時間を短くする
夜に交感神経を刺激すると、翌朝の自律神経切り替えが乱れます。寝る1時間前はデジタル断食を。 
通院の目安
急性期は 週2回、リハビリ期は 週1回、安定してきたら 月2〜3回のメンテナンスをおすすめしています。
施術は積み重ねが大切です。特に季節の変わり目には、自律神経のバランスを崩しやすいため、定期的なケアが効果的です。
ご予約について
当院は LINE・ホームページから24時間予約受付中。
施術者が1人のため、予約が取りづらくなっております。
体調の変化を感じた方は、お早めにご連絡ください。
まとめ
秋の朝の高血圧は「交感神経の過剰反応」による体のサインです。
骨盤・姿勢・鍼灸・頭部ケアで自律神経を整えることで、自然に血圧を安定させ、心も体も穏やかに過ごせる秋を迎えましょう。
くろちゃん鍼灸整体院では、一人ひとりの体質と季節のリズムに合わせたケアを行っています。
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