【はじめに】
「最近なんだか胃の動きが重たい」「食後にお腹がひんやりして調子が出ない」——そんな声が増えてくるのが、まさに秋のこの季節です。気温は過ごしやすくなってきたはずなのに、なぜか胃腸の調子が落ちてしまう。その大きな原因のひとつが、秋特有の“湿邪(しつじゃ)”と呼ばれる気候の影響です。
東洋医学では、秋は本来「乾燥」が主役になる季節ですが、日本の秋は長雨や台風、湿度の高さが重なり、体内に「湿(しつ)」がこもりやすい特徴があります。この湿邪は、私たちの消化機能をじわじわと鈍らせ、気づかないうちに「お腹の冷え」や「食欲不振」「胃のもたれ」「便通の乱れ」といった不調を引き起こします。
本記事では、「秋の湿邪で消化機能が落ちお腹が冷える」というテーマをもとに、自律神経と東洋医学の両面からその原因をわかりやすく解説し、くろちゃん鍼灸整体院で行っている骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術がどのように効果を発揮するのかを詳しくご紹介します。
季節の変わり目に体がついていかない…そんなあなたに、今すぐ知ってほしい内容です。
1.秋の湿邪がもたらす「消化力低下」と「お腹の冷え」
◆ 湿邪とは何か?——体を重だるく冷やす“余分な水分”
東洋医学でいう「湿邪(しつじゃ)」とは、大気中の湿気や体内に滞留した余分な水分が、気血の巡りを妨げ、体の機能を鈍らせる邪気のことです。
特に日本の秋は、長雨・台風・朝晩の冷え込み・昼間の蒸し暑さといった気候変化が重なり、体内に「湿」が溜まりやすくなります。
湿は「重く」「停滞しやすい」性質を持ち、特に消化器系(脾胃)に影響を与えます。すると以下のような不調が現れます:
- 胃が重く、食後の膨満感が続く
- 食欲が湧かず、少量でもすぐに満腹感を感じる
- お腹や手足が冷たい
- 下痢や軟便になりやすい
- 朝起きたときに体がだるく、動き出すのがつらい
これらはすべて、湿邪が脾胃の「運化機能(食べ物や水分を消化・吸収・代謝する力)」を邪魔しているサインです。
2.自律神経から見る「お腹が冷える」仕組み
◆ 交感神経と副交感神経のバランスがカギ
私たちの消化器官は、自律神経の支配下にあります。食事をして胃腸が働くときは、副交感神経が優位になることで蠕動運動(ぜんどううんどう)や消化液の分泌が活発になります。
しかし、湿邪によって体が冷えると、末梢の血流が滞り、自律神経は「体温を守らなければ」と交感神経優位へと傾きやすくなります。交感神経が強くなると消化管の動きが抑えられ、次のような状態になります:
- 胃の動きが遅くなり、食後の膨満感が続く
- 腸の蠕動が弱まり、便が出にくくなる
- 消化液の分泌が減り、食べたものが滞留する
- 腸内の血流が下がり、「冷え」として感じやすくなる
結果として、「胃腸の動きが重い」「お腹が冷える」「ガスが溜まる」といった不快感が出やすくなります。
3.東洋医学から見る「湿邪と脾胃の関係」
◆ 脾胃は“水湿代謝”の要
東洋医学では、脾胃は「運化」と呼ばれる大切な役割を担います。これは食べ物・水分を吸収して「気血水」に変換する働きです。湿邪はこの運化を阻害し、体の中心である脾胃が冷え、重く、機能が落ちてしまうのです。
「脾は湿を嫌う」という古典の言葉があるように、湿邪が侵入すると脾胃はすぐにダメージを受けます。その結果、以下のような典型的な症状が現れます:
- 舌がぼてっと腫れ、白い苔が厚くなる
- お腹が常に冷たい
- 食べてもすぐに満腹感を感じる
- 体がむくみやすい
- 頭が重く、集中力が落ちる
このような状態を「脾虚湿盛(ひきょしつじょう)」と呼び、現代でよくある“冷えと胃腸不調”の典型的なパターンです。
4.施術で改善できる!くろちゃん鍼灸整体院のアプローチ
秋の湿邪による「お腹の冷え」と「消化機能の低下」は、放っておいても自然に回復するとは限りません。特に現代人はストレスや姿勢の乱れ、冷たい飲食などで自律神経が乱れやすく、湿邪の影響を受けやすくなっています。
ここからは、くろちゃん鍼灸整体院で行っている代表的な4つの施術と、その効果について詳しく解説します。
◆ 骨盤矯正:内臓の位置を整えて「運化力」を引き出す
骨盤は、内臓を支える“土台”です。骨盤が歪むと、胃腸や大腸、小腸の位置が微妙にズレ、血流や神経の流れが悪くなり、消化力が落ちやすくなります。
骨盤矯正によって歪みを整えると:
- 内臓の位置が本来の位置に戻り、蠕動運動が活発になる
- 腸内の血流が改善し、「冷え」を感じにくくなる
- 自律神経のバランスが整い、消化吸収力が向上する
湿邪で弱った胃腸を内側から支える「土台作り」として、骨盤矯正はとても効果的です。
◆ 猫背矯正:自律神経の通り道を開く
猫背姿勢は、胃腸や横隔膜を圧迫して内臓の動きを制限し、自律神経の通り道である胸椎・腰椎周辺の緊張を高めます。
姿勢を整えることで、自律神経の信号伝達がスムーズになり、消化器の働きが自然と高まります。
猫背矯正の効果:
- 胸郭が広がり、横隔膜の動きが改善して内臓のマッサージ効果が高まる
- 自律神経の伝達がスムーズになり、交感・副交感神経の切り替えが正常化
- 腸の動きや血流が促進され、「冷え」から回復しやすくなる
◆ 鍼灸施術:「脾胃経」を整えて湿をさばく
鍼灸は、湿邪によって滞った「気血水」の流れを整えるのに最適です。特に「足の太陰脾経」や「足の陽明胃経」といった消化器に関わる経絡を刺激することで、運化機能を高め、体内の余分な湿をさばく力が強まります。
鍼灸の具体的な効果:
- 胃腸の動きを促進し、食後の膨満感を軽減
- お腹まわりの血流が改善し、冷えを内側から温める
- 自律神経のバランスが整い、消化液分泌が正常化
- 「脾気」を補い、湿邪に負けない体質へ導く
◆ 頭部施術:自律神経の中枢にアプローチ
意外と見落とされがちなのが「頭部の緊張」です。脳幹や視床下部など、自律神経の司令塔はすべて頭部にあります。頭部施術でこの中枢の興奮を鎮めると、自律神経が安定し、消化器の働きも自然と回復していきます。
頭部施術の効果:
- 副交感神経の働きが高まり、胃腸が動き出す
- 脳からのストレス反応が抑えられ、交感神経の過緊張が解除
- 「お腹が冷える」「動かない」といった状態が根本から改善
5.通院の目安と改善までの流れ
湿邪による消化不良やお腹の冷えは、1回の施術だけで劇的に変わるものではありません。体質と季節の影響を少しずつリセットしていくことが大切です。
- 急性期(症状が強い時期):週2回
- リハビリ期(改善が見え始めたら):週1回
- メンテナンス期(再発予防・季節変動対策):月2〜3回
体が少しずつ整っていくにつれ、「冷えにくい体質」へと変化していきます。
6.まとめ:秋の湿邪に負けない“温かいお腹”を取り戻そう
秋は一年の中でもっとも胃腸がデリケートになる季節です。湿邪による消化機能の低下とお腹の冷えは、放っておくと慢性的な疲労や免疫低下にもつながります。
しかし、体の仕組みと季節の影響を正しく理解し、骨格・姿勢・経絡・自律神経のすべてを整えることで、体は本来の「温かく、動く」状態を取り戻すことができます。
くろちゃん鍼灸整体院では、東洋医学と現代医学の両面から、お一人おひとりの体質・症状に合わせたオーダーメイド施術を行っています。
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