はじめに
「お腹が空いているはずなのに、なぜか食べる気がしない」「食べ物を見ても、全然食欲がわかない」——そんな状態に悩まれていませんか?
実はこの“空腹なのに食欲が出ない”という現象の多くは、自律神経の乱れが深く関わっています。
とくに季節の変わり目や、強いストレス・疲労が続いたときなど、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかず、**脳の「食欲中枢」**の働きが鈍くなることがあるのです。
この記事では、なぜ自律神経の乱れで食欲が低下してしまうのか、東洋医学ではどのように考えるのか、そして「骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術」でどう改善していくのかを詳しく解説します。
「最近、食べることが楽しめなくなった」「体力が落ちてきた」と感じる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
自律神経と食欲の関係
自律神経は、体温・心拍・血圧・消化・ホルモン分泌などを自動的にコントロールしている神経です。
その中で「食欲」は、脳の視床下部にある**食欲中枢(摂食中枢と満腹中枢)**によって調整されています。
通常、空腹になると胃が収縮し、胃酸が分泌され、その刺激が視床下部に伝わり「お腹が空いた」と感じます。
ところが、自律神経が乱れると——
- 胃や腸への血流が低下し、消化器が十分に働かない
 - 交感神経が優位になり、胃酸分泌が抑えられる
 - 副交感神経の切り替えが遅れ、満腹中枢ばかりが刺激される
 
といったことが起こり、結果として「空腹でも食べる気がしない」状態になるのです。
現代人に多い“食欲低下型ストレス反応”
忙しい仕事、長時間のスマホやパソコン、気温差、睡眠不足——これらはすべて交感神経を過剰に働かせる要因です。
交感神経が優位な状態では、体は常に「戦う・逃げる」モード。
内臓への血流は減少し、胃腸の動きは抑えられます。
さらに、ストレスが長期間続くと、視床下部—下垂体—副腎系(HPA軸)が緊張し続け、コルチゾールなどのストレスホルモンが増加。
このホルモンが脳の食欲中枢に作用し、「食欲を抑える」方向に働いてしまうのです。
「食べなければ」と頭では分かっていても、体が受け付けない。
これは意志の問題ではなく、自律神経が身体の優先順位を“生命維持”に切り替えているためです。
東洋医学でみる「空腹でも食べたくない」
東洋医学では、食欲低下の背景に「脾(ひ)」「胃(い)」の働きの弱りがあると考えます。
脾胃は「後天の本」と呼ばれ、私たちが食べたものを気血に変える大切な臓腑です。
自律神経の乱れによって脾胃の気が滞ると、次のような症状が現れやすくなります。
- 食欲不振、胃のむかつき、食後の膨満感
 - 舌に白い苔、歯痕(舌の縁に歯のあと)
 - 倦怠感、手足の重だるさ、顔色の悪さ
 - 冷えやすく、下痢や軟便になりやすい
 
これを東洋医学では「脾胃気虚(ひいききょ)」や「中焦の湿(ちゅうしょうのしつ)」と呼びます。
さらに、ストレスが加わると「肝気鬱結(かんきうっけつ)」が重なり、肝が脾を攻撃して胃の働きを抑制します。
その結果、空腹でも食べたいという気持ちが湧かないのです。
骨盤矯正による内臓機能のサポート
骨盤は内臓を支える“土台”です。
長時間の座り仕事や姿勢の崩れで骨盤が歪むと、腹部の圧力バランスが崩れ、胃腸が下垂したり、内臓の動きが悪くなったりします。
これが消化不良や食欲低下につながることも少なくありません。
くろちゃん鍼灸整体院の骨盤矯正では、
- 骨盤の左右・前後の歪みを整え、腹腔内のスペースを確保
 - 横隔膜や腸腰筋の緊張を緩め、呼吸と連動させる
 - 背骨のS字カーブを回復させ、自律神経の通り道を整える
 
これにより、胃腸への血流と神経伝達がスムーズになり、
「お腹が空いた」と自然に感じられる体へ導いていきます。
猫背矯正で「胸郭と自律神経」を整える
猫背になると胸郭(肋骨まわり)が硬くなり、横隔膜の動きが制限されます。
呼吸が浅くなると、副交感神経が働きにくくなり、常に緊張モードに。
この状態では胃腸の蠕動運動が弱まり、食欲を感じにくくなります。
猫背矯正では、
- 胸を開いて深呼吸ができる姿勢をつくる
 - 肩甲骨や肋骨の動きを回復させる
 - 胸椎の可動性を上げて副交感神経の反応を促す
 
これにより、呼吸と消化が連動する自然なリズムが戻り、
「気持ちが落ち着いてお腹が空く」という体のサイクルを取り戻せます。
鍼灸施術で「脳と胃」をつなぐ神経バランスを整える
鍼灸施術は、自律神経の調整に非常に効果的です。
細い鍼をツボに刺激することで、脳の視床下部に穏やかな反応を起こし、交感神経と副交感神経のバランスを整えます。
食欲不振に対しては、次のような経穴(ツボ)を組み合わせて施術します。
- 中脘(ちゅうかん):胃の働きを高め、食欲を促す
 - 足三里(あしさんり):脾胃を強め、全身の気を補う
 - 太衝(たいしょう):肝気の滞りを解き、ストレス性の食欲低下に
 - 天枢(てんすう):腸の動きを整え、腹部の緊張を緩める
 
また、腹部の灸や温熱療法を併用することで、胃腸を内側から温め、
「食べたい」という自然な欲求を引き出していきます。
頭部施術で「食欲中枢」へ直接アプローチ
頭部には、自律神経の中枢である視床下部や大脳辺縁系を調整するポイントが多数あります。
ストレスや不眠が続くと、頭皮が硬くなり、脳血流が滞りやすくなります。
これが「食欲が出ない」「気持ちが落ち込む」といった状態を悪化させます。
頭部施術では、
- 前頭部や側頭部の筋緊張を緩める
 - 頭蓋リズム(脳脊髄液の流れ)を整える
 - 脳への血流を改善して神経伝達をスムーズにする
 
こうして、食欲中枢やホルモン分泌のリズムを整えることで、
心も体も“食べる準備”が自然と整っていきます。
日常でできるセルフケアのポイント
- 朝起きたら白湯を一杯
胃腸のスイッチを穏やかに入れ、消化の準備を助けます。 - スマホ・パソコンの時間を減らす
ブルーライトは交感神経を刺激します。寝る1時間前はデジタルオフを。 - 深呼吸と軽いストレッチ
猫背姿勢を防ぎ、副交感神経を活性化します。 - 温かいものを中心に食べる
胃を冷やすと脾胃の働きが鈍ります。温スープ・味噌汁が効果的。 - 完璧を目指さず「少しずつ」
食べられないときは無理に三食取ろうとせず、体の声を優先しましょう。 
通院の目安
- 急性期:週2回(体のリズムを取り戻す時期)
 - リハビリ期:週1回(安定を保ちながら回復を促す)
 - メンテナンス期:月2〜3回(季節やストレスの変化に合わせて調整)
 
お一人おひとりの体調に合わせ、施術計画を立てていきます。
ご予約・お問い合わせ
くろちゃん鍼灸整体院では、
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施術者が一人のため、予約が取りづらくなっております。
ご希望の方は、ぜひお早めにご連絡ください。
まとめ
「空腹でも食べたくない」という症状は、単なる気のせいではなく、
体が自分を守ろうとしているサインです。
自律神経と脾胃のバランスを整えることで、食欲は自然に戻っていきます。
骨盤・姿勢・自律神経・内臓の調整をトータルで行うことで、
体の内側から「食べたい」というエネルギーが再び湧いてくるはずです。
くろちゃん鍼灸整体院では、あなたの体と心が本来のリズムを取り戻せるよう、
丁寧にサポートいたします。
【*効果には個人差があります】
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