〜自律神経と東洋医学から読み解く、心と体のつながり〜
はじめに
「なんだか最近、イライラしやすい」「ちょっとしたことで落ち込みやすい」「背中がずっと張っていて呼吸が浅い」──そんなお悩みを抱えていませんか?
季節の変わり目や環境の変化が重なる秋口には、心と体のバランスが乱れやすく、特に“情緒の不安定さ”と“背中の張り”が同時に出やすい時期です。
実はこの二つの症状、ただのストレスや姿勢の問題ではなく、「肝(かん)」と呼ばれる東洋医学上の重要な臓腑の働きが滞っているサインかもしれません。
肝の働きは、自律神経のバランスや感情の安定にも深く関わっており、疏泄(そせつ)と呼ばれる“気の流れをスムーズにする力”が弱まると、心と体の両方に不調が現れます。
今回は、「肝の疏泄不良によって背中が張り、情緒が不安定になる」状態について、自律神経と東洋医学の両面から詳しく解説しながら、くろちゃん鍼灸整体院で行っている具体的なケア方法までじっくりお伝えしていきます。
1. 背中が張って情緒が不安定になるのはなぜ?
◆ 背中と心の関係は意外と深い
背中の筋肉は、自律神経の交感神経が密集する「脊柱起立筋」を中心に構成されています。
ストレスや緊張状態が続くと、交感神経が過剰に優位となり、背中全体が“防御反応”のように固まってしまうのです。
また、背中の張りは「呼吸の浅さ」とも直結します。呼吸が浅くなると自律神経の切り替えが難しくなり、イライラや不安感、情緒の不安定さが増してしまいます。
2. 自律神経から見た背中の張りと情緒不安定
◆ ストレスで交感神経が暴走する
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」のバランスで成り立っていますが、ストレスが強いと交感神経が優位になり、常に“戦闘モード”のような状態が続きます。
この状態では:
- 背中の筋肉が常に緊張
- 呼吸が浅くなり酸素不足
- 感情が高ぶりやすく、怒りや不安が出やすい
といった悪循環が起き、心身ともに休まらない状態になります。
◆ 自律神経の乱れは感情を増幅させる
自律神経が乱れると、脳内の神経伝達物質(セロトニンやドーパミンなど)のバランスも崩れやすくなります。
その結果、些細な刺激に過敏に反応し、感情の浮き沈みが激しくなったり、怒り・焦り・不安といった情緒不安が出やすくなるのです。
3. 東洋医学から見た「肝の疏泄」と感情の関係
◆ 「肝」は“気の流れ”と“感情”を司る
東洋医学でいう「肝」は、西洋医学の肝臓とは異なり、全身の「気(エネルギー)」の巡りと情緒の調整を担う臓腑です。
特に大切な働きが「疏泄(そせつ)」──気を滞りなく流すことです。
疏泄がうまく働いていると:
- 気血が全身に巡り、筋肉は柔軟に保たれる
- 感情の抑揚が自然に調整され、心が穏やかになる
- 消化・排泄・睡眠などのリズムが整う
しかし、疏泄が滞ると「気滞(きたい)」と呼ばれる状態になり、背中の筋肉の緊張や情緒不安が現れます。
◆ 気滞の主なサイン
- 背中や脇腹が張って硬い
- 深呼吸がしづらく、ため息が多い
- イライラ・焦燥感・怒りっぽさが出る
- 情緒の波が激しくなる
特に「肝は怒を司る」と言われ、肝の疏泄不良は“怒り”や“イライラ”と直結します。感情の爆発や抑えきれない不安感は、体からのサインなのです。
4. 背中の張りと情緒不安に対する4つの施術アプローチ
くろちゃん鍼灸整体院では、「肝の疏泄不良による背中の張りと情緒不安」に対して、以下の4本柱の施術で根本から整えていきます。
① 骨盤矯正:自律神経の“軸”を整える
骨盤は背骨や自律神経の大黒柱です。骨盤が歪むと背骨全体のカーブが乱れ、交感神経の過剰興奮が起こりやすくなります。
骨盤矯正によって:
- 背骨のS字カーブを整え、神経伝達をスムーズに
- 肝経・胆経の流れが改善し、疏泄機能が高まる
- 内臓の位置が整い、自律神経の切り替えがしやすくなる
② 猫背矯正:呼吸と情緒を解放する
猫背姿勢は胸郭を圧迫し、呼吸を浅くする原因になります。浅い呼吸は交感神経の過活動を招き、感情が不安定になります。
猫背矯正で:
- 肺と横隔膜の動きを広げ、呼吸を深くする
- 背中の筋緊張が緩み、「ため息が出るほど楽に」なる
- 心身の緊張がほどけ、感情の波が穏やかになる
③ 鍼灸施術:「肝」の気の流れを直接調整
肝経・胆経の経絡上にあるツボへ鍼やお灸を行うことで、滞った「気」を動かし、疏泄を促進します。
主な効果:
- 背中や脇の筋緊張がゆるみ、動きが軽くなる
- 気滞が解消し、怒り・不安などの感情がスッと落ち着く
- 自律神経の調整力が高まり、日常のストレスに強くなる
④ 頭部施術:脳と自律神経の司令塔を鎮める
情緒の不安定さが強い場合、脳の興奮を鎮めることが大切です。頭部施術で前頭葉や視床下部の過緊張を緩め、自律神経の中枢を落ち着かせます。
- 思考がクリアになり、感情の波が静まる
- 睡眠の質が向上し、翌朝の心の状態が安定する
- 自律神経のリズムが整い、背中の張りが自然と消えていく
5. 通院の目安と回復までの流れ
肝の疏泄不良による不調は、根本から整えることでしっかり改善が可能です。
- 急性期(症状が強い時):週2回
- リハビリ期(回復途中):週1回
- メンテナンス期(再発予防):月2〜3回
症状が軽くなっても「情緒の安定」や「再発しにくい体質づくり」は継続が大切です。
6. ご予約について
くろちゃん鍼灸整体院は、施術者1名・完全予約制のため、予約が取りづらい状況が続いております。
ご希望の日時での施術をご希望の方は、LINEまたはホームページから24時間いつでもご予約可能です。
体と心の“流れ”を整えるケア、ぜひお早めにご相談ください。
まとめ
背中の張りや情緒の不安定は、単なる「ストレス反応」や「姿勢のせい」ではなく、肝の疏泄が滞った体のサインです。
自律神経と東洋医学の両面からアプローチすることで、心と体のバランスを取り戻し、「自然と笑顔になれる日常」を取り戻すことができます。
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