肩甲骨まわりが固まって息が深く吸えない|交感神経過剰で姿勢が崩れています

自律神経 体の歪み 痛み

はじめに

「最近、深呼吸がしづらい」「肩甲骨まわりがガチガチで胸が広がらない」「息が浅くなって常に疲れているような感じがする」――
そんな声を、くろちゃん鍼灸整体院でも多く耳にします。

日常生活の中で特別な運動をしているわけでもないのに、背中や肩甲骨のまわりが固まっていると、自然な呼吸ができずに体がどんどん緊張してしまいます。特に「息が深く吸えない」という状態は、単なる筋肉のこりではなく、自律神経のバランスが大きく関わっていることが少なくありません。

交感神経が過剰に働き続けると、背骨まわりの筋肉が無意識のうちに収縮し、姿勢が前かがみ気味に崩れ、肋骨や横隔膜の動きまで制限されます。その結果、呼吸は浅くなり、酸素を十分に取り込めず、疲労感・集中力低下・不安感・動悸など、全身にさまざまな不調が波及していくのです。

今回は「肩甲骨まわりが固まって息が深く吸えない」という状態を、自律神経と東洋医学の両面から丁寧に解説し、当院での施術アプローチと改善の道筋を詳しくお伝えしていきます。


交感神経の過剰反応が呼吸を制限するメカニズム

肩甲骨まわりの筋肉――特に僧帽筋・菱形筋・肩甲挙筋・広背筋などは、自律神経のうち「交感神経」と密接な関係があります。

ストレス・長時間のデスクワーク・スマートフォン姿勢・強い緊張感などが続くと、交感神経が常に優位になり、体は「闘う・逃げる」モードに入りっぱなしになります。このモードでは、呼吸を深くするための横隔膜運動よりも「筋肉を固めて防御する」反応が優先されてしまいます。

特に肩甲骨まわりは、体を守るための防御姿勢として硬直しやすく、胸郭の動きが制限されるため、深い呼吸ができなくなります。この状態が続くと以下のような症状が現れやすくなります:

  • 常に呼吸が浅く、胸が膨らみにくい
  • 息苦しさ・ため息が多い
  • 背中が丸くなり姿勢が悪くなる
  • 集中力が落ち、仕事効率が下がる
  • 不安感・焦燥感が出やすい
  • 睡眠が浅くなる

呼吸が浅いと、脳や内臓への酸素供給が減少し、交感神経の興奮はさらに高まります。これが「緊張が呼吸を浅くし、浅い呼吸がさらに緊張を呼ぶ」という悪循環の正体です。


東洋医学から見た「肩甲骨まわりのこわばり」と呼吸の関係

東洋医学では、呼吸は「肺」の働きと密接に関わっています。肺は「気」を取り入れ、体のすみずみにまで巡らせる役割を担っており、肩甲骨まわりが固くなるという現象は、肺気の巡りが滞っているサインと考えます。

また、背中や肩甲骨のこわばりは「肝」とも関係が深く、ストレスや感情の抑圧によって「肝気鬱結(かんきうっけつ)」が起こると、筋肉が緊張して呼吸の通り道をふさいでしまいます。

さらに、「腎」は呼吸の吸い込む力(納気)を助けるとされており、体が慢性的に疲れている方は、この腎の力が弱まり深く吸い込む力が低下していることも少なくありません。

つまり、肩甲骨まわりの硬さと呼吸の浅さは、

  • 肺の「宣発粛降(せんぱつしゅくこう)」の力の低下
  • 肝の「気の疏泄(そせつ)」の滞り
  • 腎の「納気(のうき)」の不足

という三つの要因が複合的に絡んでいると東洋医学では捉えます。


姿勢と骨格の崩れが呼吸の質を決める

自律神経や内臓の機能だけでなく、「姿勢」も呼吸の深さに大きな影響を与えます。

背中が丸まる「猫背姿勢」になると、肋骨が前方に押し込まれ、横隔膜が下がりにくくなります。肩甲骨が外側に開いたまま固まると、胸郭の動きがロックされ、息を吸い込むスペースが物理的に不足してしまうのです。

こうした姿勢の崩れは、長年の生活習慣や筋膜の癒着、骨盤の歪みなどが根底にある場合が多く、呼吸だけでなく内臓の働き・代謝・自律神経のバランスにも影響します。


当院の施術アプローチ

① 骨盤矯正:呼吸の「土台」を整える

骨盤は背骨と肋骨の土台となる重要な部位です。骨盤が前傾・後傾していると背骨のカーブが乱れ、胸郭の可動性が制限されて呼吸が浅くなります。
骨盤矯正で体の軸を整えることで、肩甲骨が自然な位置に戻り、呼吸のしやすい姿勢がつくれます。


② 猫背矯正:胸郭と肩甲骨の動きを解放

猫背姿勢では肋骨が前方に倒れ込み、肩甲骨が外側へと引っ張られ続けます。当院の猫背矯正では、背骨・肋骨・肩甲骨の動きを分節的に調整し、胸郭が広がるポジションへと導きます。
これにより、深い呼吸ができるスペースが再び確保され、酸素の取り込み量も自然と増えていきます。


③ 鍼灸施術:交感神経の興奮を鎮める

肩甲骨まわりの硬直は、交感神経の過剰興奮が背景にあることが多く、筋肉への直接的なアプローチだけでは根本解決になりません。
鍼灸では、背部兪穴(はいぶゆけつ)や肺兪・膈兪・肝兪など、自律神経と関連する経穴を刺激して神経の興奮を鎮め、全身を「リラックスモード」に切り替えます。

副交感神経が優位になると、筋肉は自然とゆるみ、呼吸は深く、穏やかになります。


④ 頭部施術:脳の緊張を緩め、呼吸リズムを再構築

呼吸の浅さは「脳の興奮状態」が影響していることも多く見られます。
頭部施術では脳血流を改善し、自律神経中枢(視床下部・延髄)へのストレスを和らげ、呼吸リズムを再び正常な状態へと導きます。


通院の目安

当院では、呼吸や肩甲骨まわりの固さが出ている方に対し、以下のような通院ペースをおすすめしています:

  • 急性期(初期症状〜2〜3週):週2回
  • リハビリ期(改善途中〜機能回復):週1回
  • メンテナンス期(再発予防・体質改善):月2〜3回

継続的なケアによって、呼吸の深さや姿勢の質が変わり、体は「浅く息をする癖」から抜け出していきます。


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こんにちは!【くろちゃん鍼灸整体院】院長の黒柳です!自律神経の乱れは体や頭骸骨が歪んでいて体への指令と体温調節が上手くいっていない方がほとんどです! 体のチェックから、メンテナンスまで当院で院長が検査から施術まで行います! お体の不調を教えてください!全力でサポート致します!
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