はじめに
「最近なんだか胃が重い」「食べたい気持ちはあるのに、一口食べるとムカムカして箸が止まる」――そんな経験はありませんか?
季節の変わり目やストレスが多い時期になると、こうした“胃の不調”を訴える方がぐんと増えてきます。単なる「食べすぎ」「疲れ」では片付けられないことが多く、その背景には自律神経の乱れが隠れていることが少なくありません。
特に、自律神経の中でも「消化と休息」を司る副交感神経の働きが低下していると、胃の動きが鈍くなり、食べたものをうまく処理できなくなってしまいます。その結果、胃のムカつき・膨満感・食欲低下といった症状が現れ、放っておくと全身のエネルギー不足や自律神経全体のバランス崩壊につながることもあります。
今回は、「胃がムカムカして食欲がわかない」原因を、自律神経と東洋医学の両面からわかりやすく解説しながら、当院で行っている骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術がどのように改善へ導くのかを詳しくご紹介します。
胃のムカつきと食欲不振の正体|副交感神経がカギを握る
1. 自律神経の仕組みと消化の関係
私たちの体は「交感神経」と「副交感神経」という2つの自律神経によって自動的にコントロールされています。
・交感神経:活動・緊張・ストレス時に働く神経
・副交感神経:休息・修復・消化・吸収を促す神経
胃や腸といった消化器官は、副交感神経が優位なときに最も活発に働くようになっています。ところが、ストレスや睡眠不足、姿勢の悪化、季節の変わり目の寒暖差などで交感神経が優位な状態が続くと、消化器への神経信号が弱まり、次のような現象が起こります:
- 胃酸や消化酵素の分泌量が減少する
- 胃の蠕動(ぜんどう)運動が低下し、食べ物が長時間滞留する
- 胃の出口である幽門が開きにくくなり、膨満感やムカつきが起こる
この状態が続くと、「なんとなく食べたくない」「食べてもすぐお腹がいっぱい」といった症状が慢性化していきます。
東洋医学から見た「胃のムカムカ」と「食欲不振」
東洋医学では、胃の働きが低下して食欲がわかない状態を「脾胃の虚(ひいのきょ)」や「胃気の失調」と呼びます。これは単に胃そのものの問題だけでなく、全身の「気(エネルギー)」の流れが滞っているサインでもあります。
1. 脾胃虚弱(ひいきょじゃく)
脾(ひ)は東洋医学で「消化・吸収・運搬」を担う中心的な臓腑です。脾の力が弱まると、食べたものをエネルギーに変える力が落ち、「胃が重い」「食欲が出ない」「軟便・下痢をしやすい」などの症状が出ます。
2. 胃気上逆(いきじょうぎゃく)
胃は本来「下へ降ろす」方向にエネルギーを流す性質を持ちますが、ストレスや冷え、過食などで「上に逆流」すると、胸やけ・吐き気・げっぷなどの不快感が起こります。これが“ムカムカ”の正体です。
3. 肝気犯胃(かんきはんい)
ストレスで「肝(かん)」のエネルギーが滞ると、それが胃に影響して「肝気が胃を犯す(肝気犯胃)」状態になります。特に「ストレスで食欲が落ちる」「イライラすると胃が気持ち悪くなる」という方は、このタイプです。
なぜ自律神経が乱れると胃が不調になるのか?
- ストレスの蓄積:交感神経が優位になり、副交感神経の働きが抑えられる
- 姿勢の悪化:猫背や骨盤の歪みで横隔膜や腹圧が乱れ、胃への血流が低下
- 睡眠の質の低下:自律神経のリズムが崩れ、夜間の消化機能が低下
- 冷え・湿気・気圧変化:内臓機能をコントロールする神経伝達が鈍化
特に現代人は、デスクワークやスマホ姿勢で常に前かがみになっているため、腹腔内の圧力が高まり、胃の働きが物理的に制限されていることも多いのです。
当院の施術で「胃のムカムカ・食欲不振」を根本から改善
1. 骨盤矯正|自律神経の“中枢”環境を整える
骨盤の歪みは、背骨の配列や内臓の位置にも影響を与えます。特に、骨盤が後傾すると横隔膜が下がりにくくなり、胃への圧迫が強まります。当院では骨盤を正しい位置に整えることで、腹腔内のスペースを広げ、副交感神経が働きやすい環境をつくります。
2. 猫背矯正|胸郭と横隔膜の動きをスムーズに
猫背姿勢は、胸郭の可動性を低下させ、呼吸が浅くなります。呼吸の浅さは副交感神経の働きを抑える大きな原因です。猫背矯正で姿勢を立て直すことで、呼吸のリズムが整い、消化管への血流も改善されます。
3. 鍼灸施術|自律神経と内臓機能へ直接アプローチ
胃の働きと深く関わる「中脘(ちゅうかん)」「足三里(あしさんり)」「脾兪(ひゆ)」などのツボに鍼灸で刺激を与えると、迷走神経(副交感神経の主経路)が活性化され、消化液の分泌・胃の蠕動運動・排出機能が高まります。さらに全身の気血の流れを整えることで、脾胃虚弱や肝気犯胃といった東洋医学的な失調も改善します。
4. 頭部施術|自律神経の司令塔・脳への血流を促進
自律神経の中枢は脳幹にあります。頭部施術で後頭部〜側頭部の筋緊張をゆるめると、脳への血流が改善し、副交感神経がスムーズに働き出します。結果として、「胃がムカムカする」「食べられない」といった症状が少しずつ解消されていきます。
通院の目安と回数
- 急性期(症状が強い時):週2回
- リハビリ期(症状が落ち着いてきたら):週1回
- メンテナンス期(再発予防・体質改善):月2〜3回
症状が軽くなっても、自律神経や内臓機能は時間をかけて安定します。焦らずにじっくりと体の根本から整えていくことが大切です。
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