〜内臓が熱に弱っている証拠です〜
はじめに
夏の暑さの中、「胃がムカムカする」「食欲がない」「胸やけのような感覚が続く」という方が増えます。
これは単なる夏バテではなく、自律神経の乱れと熱中症の初期症状が重なっている可能性があります。特に、体内に熱がこもり内臓機能が低下していると、胃は敏感に反応します。この記事では、自律神経と東洋医学の両面からこの症状を解説し、当院で行っている骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術がどのように改善を促すかを詳しくお伝えします。
自律神経の役割と胃のムカつきの関係
自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスで成り立っています。交感神経は活動時に働き、副交感神経は休息や消化時に優位になります。
夏の暑さは体温調節のため交感神経を刺激し続け、消化に必要な副交感神経の働きを抑えてしまいます。結果として胃酸の分泌や胃の蠕動が乱れ、ムカムカ感や食欲不振が起こります。
さらに熱中症の初期段階では、脳の体温調節中枢が混乱し、全身の血流分配が変化します。重要臓器である脳や心臓への血流が優先され、胃や腸への血流が減少することで、消化機能が低下します。
東洋医学から見た胃のムカつき
東洋医学では、夏の暑さによる症状を「暑邪（しょじゃ）」と呼びます。暑邪は体内の気・血・津液（体液）の流れを乱し、特に脾胃（消化系）に影響します。
- 脾胃の虚弱
脾胃は食べ物を消化吸収してエネルギーを作る役割を持ちます。暑邪と湿気（湿邪）が重なると、脾胃の働きが鈍り、胃のつかえ・ムカつき・食欲不振が起こります。 - 湿熱の停滞
湿度の高い環境では体内に湿がこもり、さらに暑さが加わると湿熱となります。湿熱は胃腸に停滞して消化不良や胃の不快感を引き起こします。 - 気の巡りの停滞
夏の倦怠感やストレスで気の流れが滞ると、胃の働きが停滞し、膨満感やムカつきにつながります。
骨盤矯正による改善効果
骨盤の歪みは内臓の位置や血流に影響します。特に胃や腸は横隔膜や骨盤底筋との位置関係が重要で、骨盤が前傾・後傾していると胃の血流や神経支配が阻害されます。
骨盤矯正により骨格のバランスを整えることで、消化器系への血流が改善し、副交感神経の働きが高まりやすくなります。夏の胃の不調が軽減されることが期待できます。
猫背矯正による改善効果
猫背は胸郭や横隔膜の動きを制限し、呼吸が浅くなります。浅い呼吸は交感神経優位を招き、副交感神経が働きにくくなるため、消化機能が低下します。
猫背矯正で胸郭を広げると呼吸が深まり、横隔膜の上下運動が活発化。これにより胃や腸がマッサージされるような効果が生まれ、胃のムカつきが和らぎやすくなります。
鍼灸施術による改善効果
鍼灸では、胃の働きを整える経穴（ツボ）を刺激します。代表的なツボには次のようなものがあります。
- 足三里（あしさんり）：胃腸の働きを高め、消化不良や胃の不快感を緩和
- 中脘（ちゅうかん）：胃の中央にあたり、ムカつきや胃痛に効果
- 内関（ないかん）：吐き気や胸やけを抑える作用
これらのツボ刺激は副交感神経を活性化し、胃の蠕動運動を促進します。また、体内の熱を鎮める施術も行い、暑邪・湿熱による症状を和らげます。
頭部施術による改善効果
頭部は自律神経の中枢である脳と直結しています。特に延髄や視床下部は体温調節と消化機能に関わるため、頭部の緊張を緩めることで自律神経バランスを整えることができます。
当院の頭部施術では頭皮・側頭部・後頭部をやさしく緩め、血流とリンパの循環を促進。結果として全身のリラックス反応が高まり、胃の不快感の改善につながります。
通院の目安
- 急性期（症状が強い時期）：週2回
- リハビリ期（回復途中）：週1回
- メンテナンス期（予防・安定維持）：月2〜3回
定期的なケアで自律神経の安定と胃腸機能の維持が可能になります。
予約方法
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