はじめに
「食べることが楽しみだったのに、最近は食事のたびに胃が重くてつらい」
「少し食べただけでお腹がパンパンになる」
「食後ずっと気持ち悪くて動けない」
こうした“胃もたれ”の悩みは、年齢や体質のせいだけではありません。実は、多くの場合「自律神経の乱れ」が関係しています。特に現代人は、ストレスや不規則な生活、気候の変化などによって自律神経が乱れやすく、それが胃腸の動き――つまり「蠕動運動(ぜんどううんどう)」の低下につながっているのです。
今回は、胃もたれが続く理由を自律神経と東洋医学の両面からわかりやすく解説し、当院で行っている骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術がどのように効果を発揮するのかを丁寧にお伝えします。
胃もたれの本当の原因|「蠕動運動」が低下している
胃の中に入った食べ物は、消化液と混ざりながら「蠕動運動」と呼ばれる波打つような動きで少しずつ腸へ送られます。ところが、自律神経のバランスが崩れるとこの蠕動が弱まり、胃の中で食べ物が滞留しやすくなります。
結果として、次のような症状が現れやすくなります。
- 食後に胃が重くなる・膨張感がある
- 少し食べただけで満腹感が出る
- 胃酸の逆流やゲップが増える
- 吐き気や胸焼けがする
- お腹が張ってガスが溜まりやすい
多くの方が「胃が弱った」「加齢のせい」と考えがちですが、実際には「自律神経の誤作動」が背景にあるケースが非常に多いのです。
自律神経と胃の関係|副交感神経が“消化スイッチ”
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」という2つの神経で構成されています。
- 交感神経:活動・緊張・戦うモード
- 副交感神経:休息・回復・消化モード
食後は本来、副交感神経が優位になり胃腸の動きを促します。しかし、現代人はストレス・緊張・焦りなどで交感神経が優位のままになりやすく、副交感神経への切り替えがスムーズにいきません。その結果、胃がしっかり動かず、食べたものが滞留してしまうのです。
さらに、自律神経は「迷走神経」として直接胃の筋肉や消化液の分泌をコントロールしています。そのため、ストレスや姿勢不良などによる自律神経の乱れは、胃の運動力そのものを低下させてしまうのです。
東洋医学からみた「胃もたれ」|脾胃の気が滞っている
東洋医学では、消化吸収を担う臓腑を「脾(ひ)」と「胃(い)」と呼びます。
この2つがしっかり働くことで「気・血・水」が生み出され、体はエネルギーに満ちていきます。
しかし、ストレスや湿気、冷え、不規則な生活によって「脾胃の気」が滞ると、次のような状態に陥ります。
- 飲食物を“運ぶ力”が落ち、食後の重だるさ・胃もたれが出る
- 消化が不完全になり、未消化物が溜まりガスや膨満感が出る
- 気が滞ることで情緒も不安定になり、イライラや不安感が出やすい
東洋医学ではこの状態を「脾虚(ひきょ)」「食滞(しょくたい)」などと呼び、根本的な原因は“気のめぐり”と“胃気の下降”が乱れていると考えます。
よくある原因|生活習慣と体のサイン
胃もたれが慢性化している方の多くに、次のような共通点があります。
- ストレス・緊張状態が続いている
→交感神経が優位なままで、副交感神経が働きにくくなる - 猫背や前かがみ姿勢が多い
→胃の物理的な圧迫+横隔膜・迷走神経の動きが制限される - 冷たい飲食・暴飲暴食
→胃腸の“火力”が弱まり、消化力が低下 - 長時間のデスクワーク・運動不足
→腹圧や内臓の血流が落ち、蠕動運動が低下する - 季節の変わり目・気候の湿度
→「湿邪(しつじゃ)」が脾胃の働きを弱らせる
こうした要素が重なることで、自律神経がうまく切り替わらず、胃腸が“休息モード”に入れなくなっているのです。
当院の施術が効果的な理由
① 骨盤矯正|内臓の位置と自律神経の伝達を整える
骨盤は内臓を支える“土台”です。骨盤の歪みや傾きがあると、胃や腸が下垂し、物理的な圧迫で動きが鈍くなります。また、骨盤を通る自律神経の伝達にも影響が出てしまいます。
骨盤矯正によって内臓が本来の位置に戻ると、胃腸の蠕動運動が自然と高まり、消化の流れがスムーズになります。
② 猫背矯正|胃への圧迫と迷走神経の通り道を解放
猫背や巻き肩の姿勢は、胃の前方を圧迫するだけでなく、横隔膜の動きも制限します。横隔膜の近くを走る迷走神経(副交感神経の本幹)は、ここで動きが滞ると消化器への指令が弱まります。
猫背矯正で胸郭を開き、姿勢を整えることで、自律神経の信号がスムーズに伝わり、蠕動運動が活発になります。
③ 鍼灸施術|自律神経と脾胃の働きを根本から整える
鍼灸は、自律神経のバランス調整に非常に優れた施術です。特に「足三里」「中脘」「天枢」などのツボは胃腸機能と深く関わっており、蠕動運動の活性化・消化液の分泌促進・気のめぐりの改善に効果を発揮します。
また、ストレスによる交感神経の興奮も鎮め、副交感神経が優位になるように導きます。
④ 頭部施術|脳から自律神経のスイッチを切り替える
自律神経の中枢は脳幹にあります。頭部の緊張や血流低下があると、脳幹が過敏になり、自律神経がうまく切り替わらなくなります。
当院の頭部施術では、後頭部〜側頭部の筋膜や頭皮の緊張を丁寧に解放し、脳幹への血流を改善。交感神経・副交感神経の切り替えがスムーズになり、胃腸が本来のリズムを取り戻していきます。
通院の目安と回復までの流れ
- 急性期(症状が強い時):週2回
→自律神経と胃腸の反応を整える基礎作りの時期 - リハビリ期(改善が見え始めたら):週1回
→蠕動運動や消化機能を安定させる時期 - メンテナンス期(再発予防・体質改善):月2〜3回
→季節や生活リズムに合わせて自律神経を整える時期
※施術者が1人のため、予約が取りづらくなっております。お早めにご連絡ください。
最後に|「食べるのがつらい」は改善できます
胃もたれは、単なる消化不良ではありません。
それは「自律神経がうまく働いていない」という体からのサインです。
放っておくと、慢性的な胃炎・逆流性食道炎・自律神経失調などへとつながることもありますが、早期にケアすれば回復は十分に可能です。
「食事が楽しめる毎日」を取り戻すためにも、ぜひ一度当院の施術をお試しください。
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