〜自律神経と東洋医学から考える、秋の“だる重いお腹”への対策〜
はじめに
「最近、食後になるとお腹が重たくてたまらない…」「ランチを食べたあと、眠気がひどくて午後がつらい…」
そんなお悩み、ありませんか?
季節の変わり目である秋口は、朝晩の冷え込みと日中の暖かさの差が大きく、自律神経のバランスが崩れやすい時期です。すると、胃腸の働きが鈍くなり、消化に時間がかかったり、腹部が張って重だるさが続いたり、食後に強い眠気が出たりすることが増えてきます。
こうした「胃腸が働きにくいサイン」は、単なる食べすぎや年齢のせいではありません。実は**自律神経の切り替え不良や、東洋医学的な“脾胃の虚弱”**が深く関わっているのです。
この記事では、
- なぜ秋になると胃腸が鈍くなるのか
- 背景にある自律神経と東洋医学の考え方
- くろちゃん鍼灸整体院で行う施術とその効果
- 改善までの通院の目安やケアの方法
を分かりやすく解説していきます。お腹の重さや食後の強い眠気で悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
胃腸が鈍って“食後の眠気”が出るのはなぜ?
▶ 自律神経のバランスが乱れて消化が遅くなる
私たちの胃腸は、自律神経によってコントロールされています。
- 消化吸収を促す「副交感神経」
- 活動・緊張を高める「交感神経」
この2つがシーソーのように切り替わることで、体は食後にリラックスモードへと移行し、胃腸はしっかりと働きます。
しかし、秋の寒暖差・天候・生活リズムの乱れなどによって自律神経が乱れると、本来食後に働くはずの副交感神経の切り替えが遅れ、胃腸の動きが鈍くなってしまうのです。
すると、
- 消化に時間がかかる
- 胃や腸が張ったような重さが出る
- 消化にエネルギーを取られ、脳への血流が減って強い眠気が出る
といった反応が現れます。
▶ 胃腸の“筋肉”も疲れている
実は胃や腸も「筋肉の袋」でできています。食べ物を送り出す蠕動(ぜんどう)運動も筋肉の力です。
交感神経が優位な状態が続くと、この筋肉の働きが抑えられ、消化機能が低下。食後も食べ物が胃にとどまりやすく、「お腹が重い」「ガスが溜まる」などの不快感が続きます。
東洋医学で見る「腹部の重さ」と「食後の眠気」
東洋医学では、このような症状の多くが「脾(ひ)」と「胃(い)」の弱り、つまり**脾胃虚(ひいきょ)**の状態と考えます。
▶ “脾”とは、消化吸収とエネルギー生成の中心
東洋医学における「脾」は、食べたものから“気(エネルギー)”と“血”を作り出す臓腑です。脾が弱ると、食べても栄養がうまく作れず、全身にエネルギーが行き渡らなくなります。
その結果、
- 食後に眠くなる(脳へのエネルギー不足)
- 手足がだるい(筋肉へのエネルギー不足)
- むくみやすい(水分代謝の低下)
といった全身の症状が現れます。
▶ “湿”が停滞すると重だるさが増す
脾が弱ると、体の中で余分な水分(湿)がうまくさばけず、胃腸のまわりに停滞します。この「湿邪(しつじゃ)」があると、腹部が重だるく、眠気や倦怠感が強く出る傾向が高まります。
東洋医学では、この状態を「脾虚湿困(ひきょしつこん)」と呼び、秋の長雨や湿気の多い時期に悪化しやすいとされています。
胃腸の働きを整えるために必要な3つの視点
① 自律神経を整える
まずは交感神経と副交感神経の切り替えをスムーズにし、消化のリズムを取り戻すことが重要です。ストレス・睡眠・呼吸の状態を整え、副交感神経が優位になりやすい体内環境を作りましょう。
② 姿勢と骨格のバランスを整える
猫背や骨盤のゆがみは、胃腸の位置や血流にも影響します。特に猫背姿勢では腹部が圧迫され、消化管の動きがさらに鈍くなります。
③ “脾胃”のエネルギーを高める
東洋医学的なアプローチでは、脾胃を補う(健脾)施術やツボ刺激によって、消化吸収力を根本から高めていきます。
くろちゃん鍼灸整体院での施術アプローチ
当院では、「腹部の重さ」「食後の眠気」といったお悩みに対して、単なるマッサージや一時的な刺激ではなく、自律神経・姿勢・経絡・脳神経系まで包括的に整える施術を行っています。
◆ 骨盤矯正 〜内臓の位置と神経の通り道を整える〜
骨盤が歪んでいると、胃や腸を支える靭帯や筋膜のバランスが崩れ、内臓が下垂しやすくなります。これにより消化管が物理的に圧迫され、蠕動運動が低下します。
骨盤矯正によって腹腔内のスペースを確保し、内臓の位置が正常化すると、消化機能が自然と活性化していきます。また、自律神経の通り道である腰椎〜骨盤周囲の神経圧迫も減少し、副交感神経が働きやすくなります。
◆ 猫背矯正 〜腹圧と消化リズムの改善〜
猫背姿勢は、腹部を前屈させるため、胃腸が圧迫されて消化力が落ちる大きな原因です。また、胸郭や横隔膜の動きも制限され、消化を助ける呼吸リズムが乱れやすくなります。
猫背矯正で胸郭が広がると、呼吸と消化の連動性が高まり、蠕動運動のリズムが整いやすくなるのです。
◆ 鍼灸施術 〜脾胃経を刺激し“湿”をさばく〜
鍼灸では、「足三里」「中脘」「天枢」などのツボを使い、脾胃の働きを高める施術を行います。これにより、消化管の動きが促進されるだけでなく、体内に滞った「湿」を排出する力も高まります。
また、自律神経のバランスを整えるツボ(内関・神門など)を組み合わせることで、副交感神経が優位になり、食後の強い眠気や重さが軽減されていきます。
◆ 頭部施術 〜脳の自律神経中枢をリセット〜
意外かもしれませんが、「お腹が重い」「眠気が強い」という症状の背景には、脳の自律神経中枢(視床下部・延髄)の過緊張が関係していることもあります。
頭部への穏やかな刺激で脳血流を整えると、自律神経の切り替えがスムーズになり、胃腸の働きが安定してきます。食後のだるさが軽くなるだけでなく、集中力ややる気も回復しやすくなります。
通院の目安と改善ステップ
症状の程度にもよりますが、目安は以下の通りです。
- 急性期(強い重さ・眠気・消化不良がある時期):週2回
- リハビリ期(消化リズムが整ってきたら):週1回
- メンテナンス期(再発予防・季節の変わり目対策):月2〜3回
内臓機能は一朝一夕で変わるものではありません。施術と生活習慣の両面から丁寧に整えていくことで、**「食後に眠くならない体」「お腹が軽い体」**へと着実に変わっていきます。
予約・ご来院について
くろちゃん鍼灸整体院は、完全予約制・施術者1名のみのため、予約が混み合いやすくなっております。
ご予約はLINEまたはホームページから24時間受付中です。体のサインを我慢せず、早めのご相談をおすすめします。
まとめ 〜「腹部の重さ」は体からのSOS〜
「ただの食べすぎ」だと思っていた腹部の重さや眠気も、実は自律神経の乱れや脾胃のエネルギー低下が原因であることが多くあります。
放っておくと、慢性的な消化不良・便通の乱れ・倦怠感などにつながることも少なくありません。
早めにケアを始め、季節の変わり目でも疲れにくい体、スッキリしたお腹を取り戻しましょう。
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