体幹部の血流不足が筋肉の緊張と関係しています
はじめに
真夏の暑い日や、冷房と外気の温度差が激しい環境で過ごしていると、ふと「背中が張る」「痛い」と感じることがあります。多くの方は筋肉疲労や姿勢の問題と思いがちですが、実は熱中症による自律神経の反応が関わっている場合があります。背中は体幹部の中心に位置し、多くの筋肉と血管、神経が集中しており、体温調節にも重要な役割を果たします。この部分の血流が滞ると、筋肉が緊張し、痛みやこわばりが出やすくなるのです。
本記事では、自律神経の役割と東洋医学的な視点から背中の痛みと熱中症の関係を解説し、さらに当院で行っている骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術がどのように改善に役立つのかを詳しくご紹介します。
1. 自律神経と背中の痛みの関係
自律神経の役割
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」から成り、心臓の鼓動、呼吸、発汗、血流などを自動的にコントロールしています。暑いときには血管を広げて放熱し、寒いときには血管を縮めて熱を保持する働きがあります。
しかし、熱中症が近づくと、体温調節機能に負担がかかり、自律神経が乱れることで背中の筋肉が硬直しやすくなります。これは、交感神経の過剰緊張によって筋肉が収縮し、血流が悪化するためです。
熱中症時の背中の筋肉反応
熱中症の初期段階では、身体は必死に体温を下げようとします。その過程で末梢血管が拡張し、血流が皮膚表面に集まるため、体幹部や背中への血流が減少します。
その結果、背筋や肩甲骨周囲の筋肉が酸素不足となり、痛みや張り感として現れます。
2. 東洋医学的な背中の痛みと熱中症の解釈
東洋医学では、背中の痛みは単に筋肉の問題ではなく、「経絡(けいらく)」や「臓腑(ぞうふ)」のバランスの乱れとして捉えます。
経絡の関係
背中には膀胱経が走っており、これは全身を巡る最大の経絡です。膀胱経は自律神経の働きと密接に関わり、特に背骨沿いのツボ(背俞穴)は各臓腑とリンクしています。暑さや脱水でこの経絡の流れが滞ると、背中全体の気血が不足し痛みが生じます。
臓腑との関係
- 心(しん):体温調節と精神安定を司る。熱中症時に消耗しやすい。
- 腎(じん):体液バランスを保ち、背中の深部の冷却機能を支える。
- 脾(ひ):水分代謝を行い、余分な湿気を排出する役割。これが滞ると背中の重だるさや痛みが出る。
背中の痛みはこれらの臓腑の機能低下のサインであり、単なる筋肉疲労とは異なります。
3. 当院での改善アプローチ
骨盤矯正
骨盤は背骨の土台であり、骨盤の歪みは背中全体の筋肉バランスに影響します。骨盤を正しい位置に戻すことで、背中の筋肉負担を軽減し、血流を改善します。熱中症による自律神経の乱れも、骨盤周囲の血流改善により安定しやすくなります。
猫背矯正
猫背になると胸郭が圧迫され、肺活量が低下し、放熱のための呼吸効率が悪くなります。背骨のアライメントを整えることで呼吸が深くなり、自律神経のバランスが改善されます。
鍼灸施術
背中の経穴(ツボ)や背骨沿いの自律神経ポイントに鍼や灸を施すことで、交感神経の過剰興奮を鎮め、副交感神経を高めます。これにより血流が改善し、背中の痛みがやわらぎます。特に**膈兪(かくゆ)、腎兪(じんゆ)、心兪(しんゆ)**などのツボは有効です。
頭部施術
頭部には自律神経の中枢である視床下部や脳幹に近い部位があります。優しい刺激を与えることで全身の自律神経バランスを整え、背中の筋緊張を緩和します。
4. 通院の目安
- 急性期(強い痛みや症状がある時期):週2回
- リハビリ期(症状が落ち着き始めた時期):週1回
- メンテナンス期(予防・再発防止):月2〜3回
継続的なケアにより、自律神経の安定と背中の健康を保ちやすくなります。
5. ご予約について
当院では、LINE予約・ホームページ予約にて24時間受付中です。空き状況の確認や予約変更にも対応しております。
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