腕を後ろに回せない|肩関節内旋制限

自律神経 体の歪み 痛み

くろちゃん鍼灸整体院


はじめに

「エプロンの紐に手が届かない」
「背中に手を回そうとすると、肩が引っかかる」
「ズボンの後ろポケットに手を入れる動作がつらい」

このような動きで違和感や痛みを感じていませんか?

来院される方から、
「前や横には上がるのに、後ろだけが無理なんです」
「五十肩って言われたけど、これも関係ありますか?」
という声をとても多く聞きます。

この症状の正体が、
肩関節の内旋制限 です。

肩の痛みや可動域制限というと
「腕が上がらない」ことに注目されがちですが、
実は 腕を後ろに回す動きが最初に制限されるケースは非常に多い のです。

この記事では、

  • なぜ腕を後ろに回せなくなるのか
  • 整形外科的に見る「肩関節内旋制限」の正体
  • 痛みが出る本当の理由
  • 放置するとどうなるのか
  • くろちゃん鍼灸整体院での考え方と施術方針

を、これから来院を考えている方にもわかるよう、
共感を大切にしながら 詳しく解説していきます。


腕を後ろに回す動きは、想像以上に高度な動作

まず知っておいてほしいのは、
「腕を後ろに回す」という動きは、単純な動作ではないということです。

この動作には、

  • 肩関節(肩甲上腕関節)
  • 肩甲骨の動き
  • 鎖骨の位置
  • 胸郭(肋骨)の柔軟性
  • 背骨(特に胸椎)の可動性

同時に連動 する必要があります。

どこか一か所でも動きが悪くなると、
肩関節だけに負担が集中し、
「後ろに回せない」「痛い」「引っかかる」
という症状が出てきます。


整形外科的に見る「肩関節内旋制限」とは

肩関節の基本構造

肩関節は、

  • 上腕骨(腕の骨)
  • 肩甲骨の関節窩

で構成される 球関節 です。

本来とても可動域が広く、

  • 屈曲(前に上げる)
  • 外転(横に上げる)
  • 外旋(外にひねる)
  • 内旋(内にひねる)

といった動きがスムーズに行えます。

ところが、
内旋(腕を内側にひねる) の動きだけが制限されることがあります。

これが「肩関節内旋制限」です。


なぜ内旋だけが制限されやすいのか

理由は大きく3つあります。

① 関節包の後方が硬くなりやすい

肩関節を包んでいる「関節包」は、
前・後・上・下で厚みや性質が違います。

特に 後方関節包 は、

  • 長時間の前かがみ姿勢
  • 猫背姿勢
  • 巻き肩
  • デスクワーク

によって、
縮みやすく、硬くなりやすい 部位です。

この後方関節包が硬くなると、
内旋動作の際に上腕骨が正常に転がらず、
引っかかり感や痛みが出ます。


② インナーマッスルの機能低下

肩関節を安定させている筋肉に
ローテーターカフ(回旋筋腱板) があります。

  • 棘上筋
  • 棘下筋
  • 小円筋
  • 肩甲下筋

この中でも 肩甲下筋 は内旋に深く関わります。

この筋肉が、

  • 使われなさすぎても
  • 逆に緊張しすぎても

正常な内旋ができなくなります。


③ 肩甲骨が動いていない

「肩の問題=腕の問題」
と思われがちですが、実は違います。

肩甲骨が、

  • 外に開きっぱなし
  • 上にすくみっぱなし
  • 固まったまま

になっていると、
腕を後ろに回すための土台が崩れます。

その結果、
肩関節だけが無理に動かされ、
内旋制限と痛みが出てしまいます。


痛みが出る本当の理由

腕を後ろに回したときの痛みは、

「筋肉が硬いから」
「年齢のせいだから」

だけではありません。

多くの場合、

  • 関節包の緊張
  • 微細な炎症
  • 神経の過敏化
  • 血流低下

が複合的に起きています。

特に、

「痛いから動かさない」

「動かさないから硬くなる」

「硬くなるからさらに痛い」

という 悪循環 に陥りやすいのが特徴です。


放置するとどうなるのか

肩関節内旋制限を放置すると、

  • 四十肩・五十肩へ移行
  • 夜間痛が出る
  • 着替えや入浴がつらくなる
  • 反対側の肩まで痛くなる
  • 首・背中・腰まで影響が出る

といったケースも少なくありません。

「まだ我慢できるから」
と放置してしまうと、
回復までに時間がかかる傾向があります。


くろちゃん鍼灸整体院の考え方

当院では、
肩だけを見て施術することはありません。

なぜなら、
肩関節内旋制限は

  • 骨盤
  • 背骨
  • 姿勢
  • 神経の緊張

と強く関係しているからです。


骨盤矯正が肩に与える影響

一見関係なさそうですが、
骨盤の傾きや左右差は、

  • 背骨のねじれ
  • 肩甲骨の位置
  • 肩関節の使い方

に大きく影響します。

骨盤が不安定なままでは、
肩は常に「代償動作」を強いられ、
内旋制限が改善しにくくなります。


猫背矯正の重要性

猫背姿勢では、

  • 肩が前に出る
  • 肩甲骨が外に流れる
  • 関節包後方が縮む

という状態が固定されます。

猫背を改善することで、

  • 肩甲骨が正しい位置に戻る
  • 内旋時の引っかかりが減る
  • 痛みの出にくい肩になる

という変化が期待できます。


鍼灸施術によるアプローチ

鍼灸施術では、

  • 深層筋の緊張緩和
  • 血流改善
  • 神経の過敏性低下

を目的に施術を行います。

特に、

  • 肩甲下筋
  • 棘下筋
  • 肩周囲の深層筋

は、手技だけでは届きにくいため、
鍼灸が非常に有効です。


頭部施術と自律神経

肩の動きが悪い方ほど、

  • 緊張しやすい
  • 呼吸が浅い
  • 寝つきが悪い

という傾向があります。

頭部施術によって、

  • 自律神経を整える
  • 無意識の力みを抜く
  • 回復力を高める

ことで、
肩の改善スピードが変わってきます。


通院の目安

  • 急性期:週2回
  • リハビリ期:週1回
  • メンテナンス:月2〜3回

症状や生活背景によって調整します。


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