副交感神経が働きにくくなると「胃は動かない」
胃の蠕動運動は、自分の意思でコントロールできるものではありません。これは自律神経と呼ばれる神経の働きによって無意識に調節されています。
特に、蠕動運動を活発にするのは「副交感神経」の役割です。
- 副交感神経:休息・消化・吸収を司る。消化管の動きを促進する。
- 交感神経:緊張・活動・防御を司る。消化管の動きを抑制する。
現代人の多くは、仕事やストレス、スマホやPC作業などで交感神経が過剰に優位になっている状態が続いています。すると、本来食後に活性化すべき副交感神経の働きが鈍り、胃の動きが止まってしまうのです。
自律神経を乱す原因
- 不規則な生活(食事時間・睡眠リズムの乱れ)
- 長時間のデスクワーク・猫背姿勢
- 精神的ストレス・緊張
- 季節の変わり目による気温差・気圧変化
- 背骨や骨盤の歪みによる自律神経への刺激
これらの要因が重なることで、「交感神経過剰 → 胃の動きが停止」という悪循環が生まれ、結果として食後の腹部の苦しさにつながります。
東洋医学からみる「胃の蠕動低下」と腹部の苦しさ
東洋医学では、胃腸の機能は「脾」と「胃」が中心になっていると考えます。脾は飲食物から気血水を作り出す「運化」の役割を、胃は飲食物を受け入れ消化を進める「受納・腐熟」の役割を担っています。
「脾虚」と「胃気不和」
食後の腹部の張りや苦しさは、東洋医学的にみると「脾虚(ひきょ)」や「胃気不和(いきふわ)」の状態に当たります。
- 脾虚:脾の働きが弱まり、消化・吸収が滞って腹が張る、食欲が湧かない、倦怠感などが出る
- 胃気不和:胃の気が滞り、蠕動がスムーズに行われず、食後に重苦しさ・膨満感・ゲップなどが出る
また、秋〜冬は東洋医学で「脾胃」が冷えや湿邪の影響を受けやすい季節。冷たい飲食物の摂取、湿度の高さ、体内の水分停滞が、消化機能をさらに鈍らせてしまいます。
当院の施術アプローチと効果
くろちゃん鍼灸整体院では、「胃の蠕動低下による腹部の苦しさ」を根本から整えるために、自律神経と脾胃の両面へアプローチします。単なる“お腹の不調”として片づけず、姿勢・神経・臓腑バランス・頭部調整まで総合的に施術を行います。
① 骨盤矯正 〜内臓の位置と血流を整える〜
骨盤が歪むと、腹腔内の圧力バランスが崩れ、胃や腸が本来の位置から下垂してしまいます。これが蠕動運動の低下や消化不良の一因となることも少なくありません。
骨盤矯正によって骨格の歪みを正すことで、
- 胃・腸の位置が正常化し、動きが活発になる
- 自律神経の通り道(骨盤内神経叢)が整う
- 下腹部の血流が改善し、蠕動運動が促進される
といった効果が期待できます。
② 猫背矯正 〜自律神経と胃の圧迫を解放〜
長時間の猫背姿勢は、胸郭や腹部を圧迫し、胃の動きを物理的に妨げます。また、背骨沿いに走る交感神経節にも負担がかかり、自律神経バランスが乱れやすくなります。
猫背矯正によって姿勢を正すと、
- 胃への圧迫が減り、蠕動がスムーズに
- 横隔膜の動きが広がり、自律神経が安定
- 食後の膨満感や苦しさが軽減
といった変化が見られます。
③ 鍼灸施術 〜脾胃の機能を高める〜
鍼灸は東洋医学の観点から、脾胃の気血を補い、消化機能を高めるのにとても有効です。特に「中脘」「天枢」「足三里」など胃腸に関わる経穴を刺激することで、
- 胃の蠕動を促進し、食後の重さを改善
- 自律神経の切り替えを整え、副交感神経を優位に
- 内臓の冷えや湿の停滞を取り除く
といった作用が得られます。
④ 頭部施術 〜脳と自律神経のリズムを整える〜
自律神経の中枢は脳幹にあり、頭蓋骨の緊張や血流低下は、自律神経機能の低下につながります。頭部施術で脳の環境を整えると、
- 副交感神経が働きやすくなり、胃の動きが再起動
- 胃腸・内臓への神経伝達がスムーズに
- 消化・吸収のリズムが整いやすくなる
といった深いレベルでの改善が期待できます。
通院の目安とご案内
症状の程度や体質によって改善までの期間は異なりますが、目安としては以下の通りです。
- 急性期(症状が強い時期):週2回
- リハビリ期(改善が見えてきたら):週1回
- メンテナンス期(再発予防・体質改善):月2〜3回
「最近ずっと食後が重たい」「病院では異常なしと言われたけどつらい」という方は、早めのケアが肝心です。放っておくと慢性的な自律神経失調症や消化機能低下につながることもあるため、我慢せず一度ご相談ください。
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