頚部の筋緊張が体温調節中枢に影響を及ぼすことがあります
はじめに
今年の夏も厳しい暑さが続いていますが、首のこりや痛みを感じている方は、熱中症へのリスクが高いことをご存知でしょうか?とくに自律神経失調症を抱える方は、体温調節がうまくいかず、首や肩の緊張がさらに悪化することで熱中症の危険が増す傾向にあります。本記事では、西洋医学と東洋医学の両面から自律神経と首の痛みの関係を解説し、当院の施術による改善方法を詳しく紹介いたします。
首の痛みと自律神経の関係
◆ 自律神経とは何か?
自律神経は、交感神経と副交感神経からなり、体温・血圧・発汗・内臓機能などを自動的にコントロールしています。特に夏場は、暑さへの対応として発汗や血管の拡張・収縮などが活発に行われます。
しかし、自律神経が乱れるとこの調整機能がうまく働かず、体温がこもりやすくなり熱中症を招きやすい状態になります。
◆ 首の筋肉と体温調節の関係
首には自律神経の中枢である視床下部に近い血流が集まりやすく、筋緊張が強いと血流の滞りが脳の温度感知機能に影響を与えることがあります。さらに、首のこりが強い方は、副交感神経の働きが低下し、汗をかけない・血管が拡がらない・のぼせる・だるいといった症状が現れやすくなります。
◆ 熱中症リスクとの関係
自律神経失調症+首の緊張=体温調節が極端に不安定な状態です。
とくに以下のような方は、熱中症に注意が必要です。
- 首のこりや張りが強い
- めまい・立ちくらみがある
- 暑くても汗をかきにくい
- だるさや頭痛が慢性的
東洋医学の観点から見る首の痛みと熱中症
東洋医学では、首の痛みやこりを「風寒の邪気が経絡に侵入した状態」や「肝気鬱結による筋の収縮」「気血の不足による栄養不良」ととらえます。また、自律神経の乱れは「肝」と「心」と「脾」に関連するとされます。
◆ 代表的な東洋医学的な解釈
- 肝気鬱結型:ストレスが原因で気の流れが滞り、頚部の筋が収縮。イライラ・肩首こり・緊張感など。
- 心脾両虚型:疲労とストレスで心と脾が弱り、睡眠障害・倦怠感・首こりが出る。
- 風寒侵襲型:冷房による冷えが首に入り込み、気血の巡りを阻害する。
これらの病証はすべて自律神経のバランスを崩し、体温調節の低下につながるため、鍼灸・整体によるアプローチが効果的です。
くろちゃん鍼灸整体院での施術方針
● 骨盤矯正
骨盤の歪みは全身の姿勢バランスに影響し、首や肩に負担をかけます。骨盤を整えることで自律神経が正常に働きやすくなり、体温調節機能の回復にも寄与します。
● 猫背矯正
猫背姿勢は首の前傾と肩の巻き込みを招き、頚部の筋緊張を慢性化させます。猫背矯正により胸郭が広がり、呼吸が深くなり副交感神経が活性化します。
● 鍼灸施術
- 頚部・肩周辺の経穴(風池・肩井・天柱など)に鍼刺激を加えることで、筋緊張を和らげ、気血の巡りを促進します。
- 背部の自律神経節(膈兪・心兪・肝兪など)に灸を施すことで、自律神経の調整と内臓機能の安定を図ります。
- 冷房で冷えた首には温灸を用いることで風寒邪の除去が期待できます。
● 頭部施術(自律神経ヘッドケア)
視床下部や脳幹の血流改善を目的に、頭皮・後頭部に対するソフトな刺激を施します。深いリラクゼーション効果により、副交感神経が優位となり、首のこりの緩和・熱放散機能の回復が見込めます。
通院の目安
時期 | 通院頻度 | 説明 |
---|---|---|
急性期 | 週2回 | 首のこり・熱中症予防の集中施術が必要 |
リハビリ期 | 週1回 | 筋肉の柔軟性を保ち、体調を安定化させる |
メンテナンス期 | 月2〜3回 | 再発予防と自律神経のリズム維持 |
ご予約について
くろちゃん鍼灸整体院では、LINE・ホームページから24時間いつでもご予約可能です。混み合う季節になりますので、早めのご予約をおすすめします。
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