はじめに
「電車に乗ると気持ち悪くなる」「車に乗ると目の奥がズーンと重くなる」「人混みや長距離移動で頭がボーっとする」──そんな経験はありませんか?
実はこれ、単なる乗り物酔いではなく、自律神経が平衡感覚をうまく調整できていない状態かもしれません。
くろちゃん鍼灸整体院にも、
「以前は平気だったのに、最近は少しの揺れで気分が悪くなる」
「電車通勤がつらくて会社に着く頃にはぐったりしている」
というご相談が多く寄せられています。
この記事では、なぜ乗り物に乗ると気分が悪くなるのかを、自律神経と東洋医学の両面からわかりやすく解説し、さらに骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術による改善方法を詳しくご紹介します。
1. 自律神経と平衡感覚の深い関係
私たちが体のバランスを保てるのは、耳の奥にある「三半規管」と「前庭」が、体の動きや傾きを感知して脳へ伝えるからです。
この情報をもとに、脳は自律神経を通じて筋肉や血流を調整し、「姿勢」や「体の安定」を保っています。
しかし、ストレスや疲労、睡眠不足などで自律神経の働きが乱れると、このバランス制御が誤作動を起こし、次のような症状が出ます。
- 電車や車に乗ると吐き気がする
- 揺れを感じなくてもフワフワする
- 目の焦点が合わず、めまいが起こる
- 耳が詰まった感じがする
つまり、乗り物酔いの背景には自律神経の誤作動があるのです。
2. なぜ自律神経が乱れると乗り物酔いが悪化するのか
乗り物酔いの正体は、「脳への感覚情報のズレ」。
耳(前庭)からの揺れ情報と、目からの映像情報が一致しないと、脳が混乱して吐き気やめまいを引き起こします。
本来、自律神経がこのズレをうまく補正するのですが、以下のような状態だと誤作動しやすくなります。
- 長時間のデスクワークによる首のこり
- スマホ操作での猫背姿勢
- 睡眠の質の低下
- 緊張・ストレスで交感神経が優位
特に首の筋肉は、三半規管と連動して体の位置情報を脳に伝えるため、首・肩の筋緊張が強いと平衡感覚の誤作動を誘発します。
3. 東洋医学でみる「乗り物酔い体質」
東洋医学では、乗り物で気分が悪くなる状態を「気の上逆(きのじょうぎゃく)」や「肝風内動(かんぷうないどう)」として捉えます。
- 肝 … 体のリズムと情緒を司る
- 脾 … 消化・吸収とエネルギーを生み出す
- 腎 … 平衡感覚・耳・骨の機能を支える
これらがバランスを崩すと、
「肝気が上がって頭がのぼせる」
「脾の働きが弱く胃がムカムカする」
「腎の力が低下して耳や平衡感覚が乱れる」
といった状態が起こります。
特にストレスや疲労で「肝」のエネルギーが過剰になると、頭部への血流が偏り、めまいや吐き気、乗り物酔いが出やすくなるのです。
4. くろちゃん鍼灸整体院の施術方針
当院では、乗り物酔いや平衡感覚の乱れを「全身の自律神経の不調」として捉え、骨格・筋肉・神経・東洋医学の4本柱からアプローチします。
(1)骨盤矯正
骨盤は体の重心を支える要です。骨盤が歪むと、背骨が微妙に傾き、首や頭の位置がズレます。
その結果、三半規管からの情報が正確に脳へ届かず、平衡感覚の誤作動を起こします。
骨盤を正しい位置に戻すことで、
- 頭部の傾きをリセット
- 首・肩の筋肉の緊張を軽減
- 自律神経の中枢(延髄)への血流改善
が期待できます。
(2)猫背矯正
猫背姿勢は、内臓を圧迫して呼吸が浅くなり、交感神経が常に緊張状態になります。
この状態では、車内や電車のわずかな揺れでも体が反応しやすく、**「揺れに弱い体」**を作ってしまいます。
猫背矯正によって、胸郭を開き、呼吸を深めることで、副交感神経が働きやすいリラックス体質に導きます。
(3)鍼灸施術
鍼灸では、自律神経のバランスを整える経穴(ツボ)を用います。
特に以下のツボが効果的です。
- 【百会】頭の頂点にあり、全身の気を整える
- 【内関】乗り物酔いや吐き気に有効
- 【太衝】肝気の高ぶりを鎮める
- 【足三里】脾胃を整え、倦怠感を軽減
これらを組み合わせることで、内耳や自律神経への血流を改善し、脳の情報処理バランスを整えることができます。
(4)頭部施術
当院独自の「頭部リリース」は、頭蓋骨のわずかな歪みを整え、脳の血流やリンパの循環を促します。
この施術により、三半規管の圧迫を軽減し、平衡感覚を安定化させます。
施術中はほとんどの方が「頭が軽くなった」「目の奥がスッとした」と体感され、施術後に「電車でも気分が悪くならなかった」との声も多くいただいています。
5. 改善までの通院ペース
症状の程度や自律神経の乱れ具合により異なりますが、目安として以下のペースをおすすめしています。
- 急性期:週2回(症状が強い時期)
- リハビリ期:週1回(安定に向かう時期)
- メンテナンス期:月2〜3回(再発予防・体質改善)
自律神経は“体のリズム”です。
1度で劇的に変わるものではありませんが、定期的に整えることで体は確実に変わっていきます。
6. ご自宅でできるセルフケア
●首のストレッチ
首の後ろを温めながら、軽く回すだけでも血流が良くなります。
朝晩3分、ゆっくり呼吸をしながら行うのがおすすめです。
●耳のマッサージ
両耳を軽く引っ張ったり、耳の後ろを指で押すことで、前庭神経の血流を促進します。
●深呼吸
乗り物に乗る前に、鼻から吸って口から長く吐く呼吸を3回。
これだけで交感神経の過剰反応を抑えられます。
7. 東洋医学からみた季節と乗り物酔い
秋から冬にかけては「乾燥」と「冷え」で血流が滞りやすく、肝と腎の働きが低下しやすい季節です。
この時期に乗り物で不調が出やすい人は、体内の「水分代謝」と「気の巡り」が鈍っているサインです。
鍼灸ではこの季節特有のバランス崩れにも対応し、季節ごとに変わる体質の波を整えていきます。
8. 施術後の変化と喜びの声
- 「長距離ドライブでも酔わなくなりました」
- 「電車で本を読めるようになった」
- 「気分の悪さが減り、通勤が楽になった」
これらは、自律神経のリズムが整い、平衡感覚が安定した証拠です。
“乗り物が苦手”という悩みも、体の内側を整えることで自然に改善へと向かいます。
9. まとめ
電車や車で気分が悪くなるのは、単なる体質ではなく、自律神経と平衡感覚の乱れが背景にある体からのサインです。
骨盤・姿勢・血流・頭部循環を総合的に整えることで、再び快適に移動できる体を取り戻せます。
くろちゃん鍼灸整体院では、患者さん一人ひとりの生活スタイルや体の傾向に合わせて丁寧に施術を行い、再発しにくい体づくりをサポートしています。
予約はLINE・ホームページで24時間受付中。
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