【はじめに】
「呼吸が浅くて息が苦しい」「深呼吸をしているのに頭がボーッとする」「頭痛がするとき、つい呼吸が早くなる」——そんな経験はありませんか?
実は、その“呼吸の乱れ”が、頭痛を引き起こしている大きな原因になっていることがあります。特に「過呼吸(過換気)」と呼ばれる呼吸パターンは、自律神経のバランスや血液の酸塩基(pH)状態に大きな影響を与え、頭痛・めまい・しびれ・不安感など、全身にさまざまな不調をもたらします。
くろちゃん鍼灸整体院でも、「呼吸がうまくできない」「頭が締めつけられるように痛い」「息苦しくて不安になる」といった患者さんが数多く来院されます。
本記事では、**「頭痛と過呼吸」**というテーマで、自律神経の反応や酸塩基バランスの乱れ、そして東洋医学的な捉え方までを丁寧に解説しながら、具体的な施術の効果や通院の流れについて詳しくご紹介します。
1. 過呼吸とは何か ―「息苦しい」の正体
◆「過呼吸=呼吸が足りない」ではない
「過呼吸」と聞くと、「酸素が足りないから苦しいのかな」と思われる方が多いのですが、実際はその逆です。
過呼吸とは、「必要以上に速く・浅く・たくさん息を吸って吐いてしまっている状態」で、体内の二酸化炭素(CO₂)が過剰に排出されることが問題の本質です。
通常、呼吸の役割は酸素(O₂)の取り込みだけでなく、CO₂を適切に残して血液のpHを一定に保つことにもあります。ところが過呼吸では、CO₂が急激に減少して血液が**アルカリ性に傾く(呼吸性アルカローシス)**ため、次のような症状が現れます:
- 頭が締めつけられるような頭痛
 - めまいやふらつき
 - 手足のしびれや冷感
 - 息苦しさ・胸の圧迫感
 - 不安感・パニック感覚
 
このような状態は、脳や筋肉、神経にとっては“酸素不足”と同じくらいのストレスになります。
2. 過呼吸が頭痛を引き起こすメカニズム
◆脳血管の収縮と血流低下
CO₂が減少すると、脳の血管は反射的に収縮し、脳血流が20〜30%も低下するといわれます。
その結果、脳が「酸素不足のような状態」になり、頭痛や頭重感、集中力の低下が起こるのです。
特に、側頭部や後頭部にズキズキとした痛みや、締めつけられるような圧迫感は、過呼吸による血管反応の代表的なサインです。
◆自律神経の混乱とホルモン反応
呼吸は、自律神経と直結しています。交感神経が優位になると呼吸は浅く速くなり、副交感神経が優位になると深くゆっくりになります。
過呼吸が続くと、交感神経が過剰興奮したまま切り替わらず、「脳が常に緊張状態」に。ストレスホルモンの分泌も増え、頭痛・不眠・不安などが連鎖的に悪化していきます。
3. 東洋医学から見る「過呼吸と頭痛」
東洋医学では、呼吸は「肺」の働きそのものとされ、「気(エネルギー)」の巡りとも深く関わっています。
過呼吸は単なる“呼吸の異常”ではなく、以下のような内的バランスの乱れとして捉えられます:
◆① 肺気上逆(はいきじょうぎゃく)
肺の気が上に逆流してしまい、呼吸が浅くなり、頭部に気が滞る状態です。
→ 頭の熱感・頭痛・めまい・息苦しさを伴う。
◆② 肝気鬱結(かんきうっけつ)
ストレスや緊張により肝の気が滞り、横隔膜の動きが硬くなると、呼吸が浅く速くなります。
→ 呼吸困難感・胸の圧迫・偏頭痛・不安感などが出やすい。
◆③ 気血両虚(きけつりょうきょ)
長期の過呼吸で気血が消耗し、脳への栄養供給が不足する状態。
→ 慢性的な頭痛・ふらつき・倦怠感・集中力低下などが現れる。
東洋医学的な治療では、「気の流れ」と「上下のバランス」を整えることで、呼吸・自律神経・頭痛の根本改善を目指します。
4. 施術による改善アプローチ
くろちゃん鍼灸整体院では、「過呼吸と頭痛」を自律神経・姿勢・血流・内臓機能の4つの軸から総合的に整えていきます。
◆① 骨盤矯正 ― 呼吸の“土台”を整える
骨盤は横隔膜や胸郭の動きと密接に関係しています。
骨盤が歪むと呼吸筋の連動性が崩れ、自然と呼吸が浅くなりやすくなります。
骨盤矯正で骨格の軸を整えることで、呼吸が深く入りやすくなり、CO₂排出と酸素取り込みのバランスが改善します。
- 呼吸時の胸郭拡張がスムーズになる
 - 自律神経の切り替えがしやすくなる
 - 脳血流が安定し、頭痛が軽減する
 
◆② 猫背矯正 ― 胸郭を開き呼吸の深さを回復
猫背姿勢は、胸郭を圧迫して肺の膨らみを制限します。
慢性的な浅い呼吸の原因となり、交感神経が過剰に優位になる悪循環を招きます。
猫背矯正によって胸郭の可動域を広げ、呼吸筋の動きを解放することで、自然と「深くゆっくりした呼吸」ができるようになります。これが自律神経のリズム回復に直結します。
◆③ 鍼灸施術 ― 自律神経と気血の流れを整える
鍼灸は、自律神経の興奮・抑制のバランスを整える非常に効果的な方法です。
特に、呼吸と関わる「肺経」「肝経」「心包経」などの経絡を調整することで、以下のような効果が得られます:
- 呼吸中枢の興奮を抑制し過呼吸を鎮める
 - 脳血流と酸素供給を安定させ頭痛を軽減
 - 精神的な不安やパニック感を鎮める
 
また、灸による温熱刺激は副交感神経を高め、呼吸を深くゆっくりと導きます。
◆④ 頭部施術 ― 脳圧・脳血流を直接アプローチ
頭蓋骨まわりの筋膜・縫合の緊張を解放し、脳血流を改善することで、過呼吸によって生じた脳の“酸素ストレス”を緩和します。
さらに、頭部への優しい刺激は副交感神経を高め、「吸いたくなる呼吸」から「自然と深まる呼吸」へと導きます。
5. 通院の目安と改善の流れ
- 急性期(症状が強い時期):週2回
→ 呼吸・自律神経・脳血流のリズムをリセットします。 - リハビリ期(症状が落ち着き始めたら):週1回
→ 呼吸パターンの再学習と再発予防を行います。 - メンテナンス期(安定期):月2〜3回
→ 季節やストレス変動への耐性を高め、自律神経を安定させます。 
6. まとめ ― 呼吸を整えることは「脳」と「心」を整えること
過呼吸は、単なる“息のしすぎ”ではありません。
それは、自律神経が乱れ、体が「緊張状態」から抜け出せなくなっているサインです。
頭痛・めまい・不安感といった症状の背景には、「呼吸の浅さ」「酸塩基バランスの崩れ」「脳血流の乱れ」が隠れています。
くろちゃん鍼灸整体院では、骨格・姿勢・鍼灸・頭部施術の4本柱で根本から改善を目指します。
「呼吸が苦しい」「頭が締めつけられる」「不安で眠れない」といった方は、どうぞ一人で悩まず、早めにご相談ください。
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