はじめに
「顔だけが熱くて赤くなる」「頭がカッとするようなほてりがある」「顔は暑いのに手足は冷たい」――こうした“顔ののぼせ・ほてり”の症状、実はとても多くの方が感じているものです。特に30代後半から50代以降の女性だけでなく、最近では男性や20代の若い方にも増えています。
この“顔だけが熱い”という状態、実は自律神経の体温調節機能がうまく働かなくなっているサインです。放っておくと、のぼせやほてりが慢性化し、頭痛・めまい・動悸・睡眠障害・倦怠感など、さまざまな不調が次々と出てくることもあります。
この記事では、顔がのぼせたりほてったりする原因と、自律神経の働きの仕組み、東洋医学的な考え方、そして「くろちゃん鍼灸整体院」で行っている根本改善のための施術について、詳しく解説していきます。
顔がのぼせてしまうのはなぜ?|自律神経が“体温スイッチ”を誤作動させている
私たちの体は、外気温が上がれば汗をかいて体温を下げ、寒くなれば血管を収縮させて熱を逃がさないようにするなど、「恒常性(ホメオスタシス)」という機能によって常に体温を一定に保っています。この体温調節を司っているのが、自律神経です。
しかし、ストレス・ホルモンバランス・生活リズムの乱れ・姿勢の崩れ・内臓機能の低下などによって自律神経のバランスが乱れると、この体温調節システムが誤作動を起こします。その結果、以下のような状態が起こります:
- 上半身、とくに顔や頭部だけ血流が増えて熱がこもる
- 下半身や手足は冷えたままで熱が届かない
- 「体は寒いのに顔だけほてる」「手足は冷たいのに顔が赤い」といったアンバランスな状態になる
このような状態は、交感神経が優位になり続けて血管が過剰に拡張・収縮を繰り返す「自律神経性の体温調節障害」によるものです。とくに女性の場合は更年期やホルモン変化がきっかけになることもありますが、男女問わず現代人に増えているのは、ストレス・姿勢不良・内臓疲労などが重なって自律神経が混乱しているケースです。
東洋医学から見る「顔ののぼせ・ほてり」|気・血・水の偏りと「上熱下寒」
東洋医学では、顔がほてる・頭が熱い・顔だけのぼせるといった症状を、「上熱下寒(じょうねつげかん)」という状態で説明します。これは、上半身に熱がこもり、下半身は冷えているアンバランスな状態です。
主な原因パターン
- 肝火上炎(かんかじょうえん)
ストレスや怒り、イライラなどで「肝(かん)」の気が上へと昇り、頭や顔に熱を生じる状態です。顔の赤み、頭痛、目の充血、怒りっぽさなどを伴います。 - 陰虚火旺(いんきょかおう)
体の潤い・冷却力が不足し、相対的に熱が上へと昇る状態です。更年期や慢性疲労の方に多く、ほてりやのぼせ、寝汗、口の渇き、不眠などを伴います。 - 気逆(きぎゃく)・気滞(きたい)
ストレスや姿勢不良で「気」が下に降りず、逆流して顔や頭に昇ってしまう状態です。のぼせとともに、吐き気、頭重感、動悸などが出やすくなります。 - 腎虚(じんきょ)・陽虚(ようきょ)
下半身の「陽気(体を温める力)」が弱く、全体のエネルギーが下に届かず、結果的に熱が上に集中する状態です。冷えとのぼせが同時に現れやすく、特に手足の冷えが強い特徴があります。
このように、東洋医学では“顔がほてる”という症状も、体全体の「気・血・水」の流れの偏りとして捉え、全身の巡りを整えることで根本改善を目指します。
骨格・姿勢から整える|骨盤矯正・猫背矯正で自律神経の司令塔をリセット
体温調節をコントロールしている自律神経の中枢は、脳の「視床下部」という場所にあります。しかしこの視床下部と全身をつなぐ神経の通り道が、背骨のゆがみや姿勢不良によって圧迫・ねじれていると、神経信号は正しく伝わりません。
骨盤矯正の役割
骨盤は全身の土台です。骨盤がゆがむと背骨も連動して歪み、交感神経幹(胸椎〜腰椎)への圧迫が起こりやすくなります。骨盤矯正によって身体の重心が整うと、自律神経の信号伝達がスムーズになり、体温調節の“スイッチ”が正常に働き始めます。
猫背矯正の役割
背中が丸まり、胸郭が潰れた状態では、呼吸が浅くなり交感神経が過剰に興奮しやすくなります。猫背矯正で胸椎の可動性を高めることで、副交感神経が働きやすくなり、体の“冷却・リラックスモード”が自然に入りやすくなります。
深層からの自律神経調整|鍼灸施術の効果
鍼灸施術は、自律神経のバランス調整に非常に高い効果を発揮します。特に「顔ののぼせ・ほてり」は、頭部の血流が滞っている状態と、体幹部・下肢の冷えが同時に起きているため、全身の気血循環を改善するツボ刺激が効果的です。
- 「百会(ひゃくえ)」や「風池(ふうち)」で頭部の血流を調整し、熱のこもりを散らす
- 「太衝(たいしょう)」や「合谷(ごうこく)」で肝の気の上昇を鎮め、交感神経の興奮を抑える
- 「三陰交(さんいんこう)」や「太溪(たいけい)」で下半身の“冷え”を改善し、熱の上下循環を整える
鍼灸によって「上熱下寒」のアンバランスを根本から正すと、顔のほてり・のぼせが自然に収まっていきます。
脳の温度リズムを整える|頭部施術の重要性
近年の研究で、深部脳温の0.2℃のズレでも自律神経やホルモンの働きが乱れることが分かっています。顔のほてりがある人は、頭部の血流が過剰になり、脳温が高くなっているケースが多いです。
頭部の筋膜リリースやクラニアル(頭蓋骨)調整を行うことで、脳からの自律神経信号が正常化し、体温コントロールの誤作動が改善されていきます。結果として、顔だけが熱い・頭がのぼせるといった症状も軽快していきます。
通院の目安と改善ステップ
自律神経の乱れによる体温調節の誤作動は、1回で劇的に変わるものではありません。神経伝達や血流・ホルモンバランスの再構築には一定の時間と継続的な刺激が必要です。
- 急性期(症状が強い時期):週2回
のぼせ・ほてり・頭重感などの症状が落ち着くまで集中して施術 - リハビリ期(回復期):週1回
自律神経のリズムが整い始めたら、姿勢・内臓・神経伝達を安定させる期間 - メンテナンス期(予防・安定期):月2〜3回
季節変化やストレスでも再発しない体をつくり、快適な状態をキープ
予約・お問い合わせについて
「顔がのぼせて困っている」「ほてりが続いて不安」「手足が冷たいのに顔だけ暑い」といった症状は、自律神経の誤作動による“体のSOS”です。放っておくと症状が広がり、慢性化してしまう可能性があります。
くろちゃん鍼灸整体院では、骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸・頭部施術を組み合わせ、自律神経と体温調節を根本から整える施術を行っています。
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