【はじめに】
「食欲の秋」という言葉があるように、秋は一年の中でも特に食べ物が美味しく感じられる季節です。夏の暑さで落ちていた食欲が戻り、新米や旬の魚、きのこや果物など魅力的な食材が次々と並び、「ついつい食べすぎてしまった」という方も多いのではないでしょうか。
しかし、そんな「秋の暴飲暴食」が体に与える影響は想像以上に大きく、特に自律神経のバランスに深く関わってきます。
「食後に眠気が強くなる」「だるさが抜けない」「胃腸が重くて集中できない」「やる気が出ない」といった不調の背景には、副交感神経の過剰刺激が隠れていることが少なくありません。これは一時的な消化反応ではなく、自律神経全体のリズムが乱れているサインでもあるのです。
本記事では、なぜ「秋の食べすぎ」が副交感神経を過剰に刺激し、不調を引き起こすのか、自律神経の仕組みと東洋医学の視点から詳しく解説します。そして、くろちゃん鍼灸整体院で行っている骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸・頭部施術がどのようにこの状態を整えていくのかを丁寧にお伝えします。
1. 暴飲暴食で「副交感神経」が過剰になるメカニズム
● 自律神経の基本構造 ― 交感神経と副交感神経の役割
私たちの体は、自分の意思とは関係なく働く「自律神経」によって、呼吸・心拍・血圧・消化・体温調節など生命維持に欠かせない機能をコントロールしています。
この自律神経は大きく分けて次の2つの神経から成り立っています。
- 交感神経:活動・緊張・ストレスに対応する「アクセル」
 - 副交感神経:休息・回復・消化吸収を担う「ブレーキ」
 
この2つがバランスよく働くことで、体は常に安定した状態を保っています。
● 暴飲暴食で起こる「副交感神経過剰刺激」
食事をすると、消化・吸収を促すために副交感神経が活性化します。これは自然な反応なのですが、食べすぎ・飲みすぎが続くと、必要以上に副交感神経が働きすぎてしまうのです。
特に秋は「空腹感が増す季節性ホルモン(グレリン)」が増加しやすく、つい満腹以上に食べてしまう傾向があります。結果として、
- 消化器に大量の血液が集中して脳・筋肉の血流が低下
 - 胃腸が過度に刺激されて「休息モード」が抜けない
 - 日中でも体がだるく、やる気が出ない状態になる
 
といった、「副交感神経の過剰優位」な状態が続くのです。
2. 東洋医学でみる「秋の暴飲暴食」と体の乱れ
東洋医学では、秋は「肺」と「大腸」の季節とされ、同時に「脾(ひ)」と「胃」の働きも重要になります。暴飲暴食はこれらの臓腑を直接的に傷つけ、全身の「気血水」の流れにも影響を与えます。
● 脾胃の失調 ― 消化の乱れは「気」の停滞へ
脾胃は食べ物を「気・血・津液(体液)」に変える源です。暴飲暴食でこの機能が低下すると、「湿(余分な水分)」が体内に滞り、倦怠感・腹部膨満感・集中力の低下を引き起こします。
● 肺・大腸のバランス ― 自律神経と表裏関係
肺は呼吸と体表のバリア機能を、大腸は排泄と気の循環を担います。副交感神経が過剰な状態ではこのバランスが崩れ、「便秘・軟便・肌荒れ・免疫低下」などの症状が現れやすくなります。
● 五行論で見る秋 ― 「金」のエネルギーの滞り
秋は五行で「金」に属し、精錬・収穫・内向のエネルギーが高まる季節です。暴飲暴食はこの流れを逆行させ、体が「膨張・停滞」へと向かいます。これが副交感神経過剰と共鳴し、季節に合わない生理状態を生むのです。
3. 副交感神経過剰がもたらす代表的な不調
- 食後の強い眠気・集中力の低下
 - 胃もたれ・腹部膨満感・ガスの増加
 - 倦怠感・やる気の低下・朝起きられない
 - 下痢や便秘の繰り返し
 - 免疫低下による風邪や肌荒れ
 - 情緒不安定・季節性うつの悪化
 
これらは「疲れているだけ」と見過ごされがちですが、自律神経の乱れによる体のSOSです。放置すると慢性化し、季節の変わり目ごとに体調を崩す体質になってしまいます。
4. くろちゃん鍼灸整体院のアプローチ
副交感神経の過剰を「整える」4つの施術法
◆ 骨盤矯正 ― 自律神経の“司令塔”を安定させる
骨盤は自律神経の通り道である脊髄や仙骨神経の要。暴飲暴食で内臓が下垂すると骨盤も歪み、自律神経伝達が乱れやすくなります。骨盤を正しい位置に戻すことで、内臓の位置と神経の伝達が正常化し、過剰な副交感神経反応が落ち着いていきます。
◆ 猫背矯正 ― 胸郭を開き、自律神経の切り替え力を高める
暴飲暴食後のだるさや眠気は、胸郭の動きの悪さとも関係します。猫背姿勢を改善することで、呼吸が深くなり交感・副交感神経のスイッチが切り替わりやすくなります。消化後のだるさが抜けやすく、日中の集中力も回復していきます。
◆ 鍼灸施術 ― 内臓機能と神経反応をダイレクトに調整
東洋医学的なツボ(中脘・天枢・足三里など)への鍼灸刺激は、胃腸の働きを整えるだけでなく、自律神経中枢(視床下部や迷走神経)への反応を高めます。結果として、**「過剰な副交感神経→正常な交感神経とのバランス」**が自然に整います。
◆ 頭部施術 ― 脳の“自律神経スイッチ”をリセット
副交感神経過剰で脳の血流が低下していると、思考の切り替えや集中力にも影響が出ます。頭部の施術で脳血流を改善することで、自律神経のリズムそのものをリセットし、食後のだるさ・眠気が起きにくい体質へと導きます。
5. 通院の目安と継続ケアのポイント
自律神経の乱れは、1回の施術で劇的に変わるものではありません。身体が本来のリズムを取り戻すには、段階的な調整が必要です。
- 急性期(不調が強い時期):週2回
 - リハビリ期(症状が軽快し始めたら):週1回
 - メンテナンス期(再発予防・季節の切り替えケア):月2〜3回
 
継続的なケアで、季節の変わり目にも揺らがない「自律神経バランスのとれた身体」をつくっていきましょう。
6. ご予約について
くろちゃん鍼灸整体院は完全予約制・一人施術体制のため、予約が大変取りづらくなっております。
ご希望の方は、LINEまたはホームページから24時間いつでも予約可能ですので、お早めにご連絡ください。
✅ LINE・ホームページから24時間予約受付中
今すぐご予約はこちらから!相談も予約もLINEでのご連絡が便利です!
📱LINE![]()




  
  
  
  

コメント