■ 東洋医学で診る「舌苔が厚い胃熱タイプ」とは?
舌は「五臓六腑の鏡」と言われ、全身状態を反映する重要な診断部位です。特に「舌苔(ぜったい)」は消化機能と密接な関係があり、厚く黄色い苔が舌全体に付着している場合、東洋医学では「胃熱(いねつ)」と呼ばれる状態が疑われます。
胃熱とは、体内の陽気が過剰となり、胃腸に熱がこもった状態です。本来、胃は消化吸収を担う器官で、適度な温かさが必要ですが、辛い物・脂っこい物・アルコールなどの過剰摂取、ストレスなどで熱がこもると、以下のような症状が現れます。
■ 胃熱によって現れる代表的な症状
- 舌に黄色く厚い苔がべったりつく
- 口臭が強くなる
- 胃もたれや胸やけ
- 食後のげっぷ・吐き気
- 便がにおう、硬くなる(便秘気味)
- 口が渇き、水分を欲する
- 口内炎・口の熱感
- 顔や胸の赤み・ほてり
- イライラ・怒りっぽさ
これらの症状は、胃の「清陽の気」が滞り、「濁陰の熱」が上にあがることで起きます。とくに舌苔はその熱の具合を如実に反映し、厚く黄色い状態は「実熱」を表します。
■ 胃熱の東洋医学的解釈(20行以上)
東洋医学では、胃は「受納(じゅのう)・腐熟(ふじゅく)」を担う臓腑で、飲食物を受け入れ、脾と協力して栄養を全身に届ける役割を持ちます。ところが、飲食の不摂生やストレスにより陽気が偏ると、「胃の熱」がこもります。これが「胃熱証」です。
胃熱は「陽明経熱証(ようめいけいねつしょう)」とも重なり、胃・大腸に強い熱を生じさせ、上焦(胸部)に熱が昇ることで口臭・口渇・舌苔の異常が出やすくなります。また、胃の気が降りず、「気逆(きぎゃく)」となってげっぷや吐き気が現れます。
胃熱による舌苔は、熱が体内の津液(体液)を焼き、残った濁りが苔となって舌に張り付くことで厚く黄色くなります。これは、体が「冷まそう」として水を欲するのに対し、排出が追いつかず、熱が上昇しているサインとも言えるのです。
さらに、胃熱は腸にも影響を及ぼし、便の臭いや硬さが増すこともあります。慢性化すると「腸胃実熱証」となり、皮膚症状や吹き出物、イライラ感、口内炎などへと波及します。
■ 当院の整体・鍼灸施術によるアプローチ
◯ 骨盤矯正
胃の熱がこもる原因には、内臓下垂や姿勢不良も関係します。骨盤が開いて前傾すると胃が圧迫され、蠕動運動が乱れやすくなります。当院では、骨盤の前後左右バランスを整えることで、胃の物理的な圧迫を解除し、熱のこもりを軽減します。
◯ 猫背矯正
猫背姿勢は、胸郭の圧迫とともに胃の出口(幽門)周囲の筋緊張を高め、気の流れが滞りやすくなります。猫背矯正により胸郭を拡げ、胃熱による気逆(げっぷや吐き気)を緩和します。
◯ 鍼灸施術
胃熱を鎮めるには、「足三里(あしさんり)」「内庭(ないてい)」「曲池(きょくち)」「天枢(てんすう)」などの経穴(ツボ)を中心に施術を行います。これにより、脾胃の清熱・健運機能を回復させ、口渇・舌苔・胃もたれを改善します。熱証には瀉法(しゃほう)の技術も組み合わせ、気の上逆を抑えます。
◯ 頭部施術
胃熱によるイライラ・頭重感・眠りの浅さには、頭部の緊張を解くアプローチも効果的です。百会(ひゃくえ)・印堂(いんどう)・太陽(たいよう)などの頭部ツボに微細な刺激を与え、熱を鎮め気を落ち着かせることで、自律神経のバランスも整います。
■ 通院の目安
施術期 | 頻度 | 内容 |
---|---|---|
急性期 | 週2回 | 舌苔が厚く、胃熱が強い時期に集中施術 |
回復期 | 週1回 | 胃熱が鎮まり、症状が緩和してきた段階 |
メンテナンス期 | 月2〜3回 | 食生活や姿勢のフォローをしつつ再発予防 |
■ ご予約について
くろちゃん鍼灸整体院では、LINE・ホームページから24時間予約受付中です。初めての方でもお気軽にご相談ください。胃の不調や舌苔の状態から体調を読み解き、東洋医学と整体の融合で、根本改善を目指します。
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