「胃気虚」とは?東洋医学から見た“げっぷ”の正体
東洋医学における「胃気虚(いききょ)」とは、胃の気(働き)そのものが弱っている状態を指します。
通常、胃は食べ物を受け入れて消化し、消化物を下に送る「降濁(こうだく)」という働きを担います。この気の下降作用が弱まると、逆に**気が上へと逆流する「胃気上逆」**が起きます。これが、「げっぷ」や「吐き気」、「しゃっくり」などの症状につながります。
なぜ胃気が弱るのか?
- 過労やストレスによる脾胃の消耗
- 食事の不摂生(冷たいもの・早食い・過食)
- 長期的な虚弱体質
- 胃腸風邪のあとに胃が重だるくなったとき
- 加齢に伴う胃の活動力低下
これらが積み重なると、胃が本来持つ「受け入れ・消化・下降」の機能が低下し、**上に上がる気(逆気)**が増え、げっぷが頻繁に出るようになります。
東洋医学での「げっぷ」は重要な体のサイン
西洋医学では「空気嚥下症候群」や「機能性ディスペプシア」とされることが多いげっぷですが、東洋医学では胃気の異常な動きと捉え、「気虚」「気滞」「湿邪」など複数の証を考慮します。
今回のテーマである「胃気虚でげっぷが止まらない」は、
気が不足して下降できない=逆気が上がることでげっぷが出るという構造になっています。
骨盤矯正・猫背矯正で内臓の位置と働きをサポート
骨盤矯正の効果
胃の働きは骨盤や腰椎のアライメント(整列)と密接に関係しています。
骨盤が前傾や後傾していると、腹腔内圧が乱れ、胃の位置が下がったり、働きが鈍くなることがあります。骨盤矯正で正しい重心と腹圧を取り戻すことで、胃の活動も安定します。
猫背矯正の効果
猫背姿勢では横隔膜や胃の上部が圧迫されやすくなり、げっぷや吐き気、胸のつかえが起こりやすくなります。
猫背矯正により胸郭が開き、横隔膜の動きがスムーズになれば、胃の機能回復と逆気抑制が期待できます。
鍼灸施術で“胃気”を直接整える
胃気を補う経穴(ツボ)例
- 中脘(ちゅうかん):胃の中心に位置し、気の調整に有効
- 足三里(あしさんり):胃の気を補い、消化を助ける
- 内関(ないかん):胃の逆流や嘔気を抑える
- 天枢(てんすう):消化機能全体を整える
当院では、げっぷや膨満感、胃の不快感に対して、腹部や脚部の経穴を中心に、体質やその日の脈・舌の状態を見ながら調整していきます。
頭部施術で自律神経と内臓反射を整える
「げっぷが止まらない」状態は、自律神経の乱れとも深く関わります。
頭部には自律神経の中枢である脳幹や視床下部に関係するツボが多く、頭部施術により副交感神経の働きを高め、胃の蠕動運動を回復させることが可能です。
来院頻度と施術計画
期間 | 頻度 | 内容 |
---|---|---|
急性期(症状が強い時) | 週2回 | 鍼灸+骨盤・猫背調整で早期改善を図る |
リハビリ期(回復期) | 週1回 | 体質強化と再発防止を目的とした施術 |
メンテナンス期(安定後) | 月2~3回 | 自律神経の調整と内臓機能の安定維持 |
まとめ|胃気虚によるげっぷは“気の落ち込み”のサイン
「胃気虚でげっぷが止まらない」という症状は、
単なる胃腸の不調ではなく、身体の「気の動き」のバランスが崩れている状態です。
くろちゃん鍼灸整体院では、東洋医学に基づいた診断と多角的なアプローチで、内臓と姿勢、自律神経を整え、症状の根本改善を目指します。
ご予約は24時間受付中!
LINE予約・ホームページ予約フォームより24時間受付可能です。
「げっぷが続く」「胃の不快感が抜けない」とお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
✅ LINE・ホームページから24時間予約受付中
今すぐご予約はこちらから!相談も予約もLINEでのご連絡が便利です!
📱LINE



コメント