猫背や巻き肩が肺の動きを妨げてしまいます
はじめに
「最近、暑さに弱くなった」「熱中症になりやすい気がする」「肩甲骨のまわりがガチガチに硬い」――そんなお悩みはありませんか?
肩甲骨の動きが悪くなると、肺や横隔膜の動きも制限され、呼吸が浅くなり、結果的に体温調節の効率が落ちてしまいます。その背後には、自律神経の乱れや東洋医学でいう「肺の働きの低下」「気の巡りの滞り」が関係しています。
この記事では、
- なぜ肩甲骨まわりが硬くなると体温調節がうまくいかないのか
- 自律神経と東洋医学の視点からの解説
- 骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術による具体的な改善方法
を詳しく解説していきます。
肩甲骨の動きが悪いと起こる体の変化
呼吸が浅くなる
肩甲骨まわりが固くなると、背中全体が張りやすくなり、胸郭(肋骨を含む胸部の構造)が広がりにくくなります。その結果、呼吸が浅くなり、肺の換気効率が低下。これにより、体内にこもった熱を呼気と一緒に効率的に放出することができなくなります。
自律神経が乱れる
肩甲骨周辺は交感神経と副交感神経のスイッチが切り替わる重要なゾーン。常に緊張していると、交感神経が優位になりすぎ、リラックスできなくなります。これが、発汗機能や血管の収縮・拡張など体温調整機能の低下につながります。
猫背や巻き肩が肺の働きを妨げる理由
猫背や巻き肩は、肺を包む胸郭を圧迫する姿勢です。胸が潰れると、息を吸い込むときに肺がしっかり広がらず、十分な空気を取り込めません。すると、
- 酸素が不足しやすくなる
- 二酸化炭素が体内にたまりやすくなる
- 体内の熱もこもりやすくなる
さらに、呼吸が浅くなると、酸素と一緒に取り込まれる「気(エネルギー)」も不足し、東洋医学的には「肺気虚(はいききょ)」という状態に近づきます。
自律神経の観点から見る熱中症との関係
自律神経は体温調節の司令塔。暑さを感知すると、汗をかかせたり、血管を拡げて熱を逃がしたりといった指令を出します。しかし、肩甲骨まわりの緊張や呼吸の浅さが続くと、自律神経のバランスが崩れ、以下のような問題が起こります。
- 汗が出にくくなる
- 血流が悪くなり放熱しにくくなる
- 脳の温度が下がらず集中力が低下する
- 熱中症になりやすくなる
つまり、肩甲骨の柔軟性は「熱中症予防」において非常に重要なのです。
東洋医学から見た肩甲骨のこわばりと肺の働き
東洋医学では「肺は気を主る(つかさどる)」とされ、呼吸だけでなく、全身のエネルギー循環や皮膚、汗腺の機能とも密接に関係しています。
肩甲骨まわりが硬い人は、
- 肺経(はいけい)の流れが滞っている
- 気虚(ききょ)で肺の機能が低下している
- 気滞(きたい)や瘀血(おけつ)による血流障害
などの状態が見受けられ、東洋医学では「肺の閉塞」「気血の巡りの停滞」として捉えます。
改善法①:骨盤矯正で全身の連動性を整える
骨盤の歪みは背骨のゆがみへと波及し、肩甲骨の動きを妨げる大きな要因となります。特に骨盤が後傾すると猫背になりやすく、肩が前に巻き込みやすくなります。
骨盤矯正により、
- 背骨の自然なS字カーブが回復
- 肩甲骨が動きやすくなる
- 呼吸が深くなる
- 自律神経が整う
という全身的な改善が期待できます。
改善法②:猫背矯正で胸郭の可動域を広げる
猫背矯正は、胸の筋肉(大胸筋・小胸筋)の緊張を緩め、背中の筋肉(僧帽筋・菱形筋など)を活性化することで、巻き肩や前傾姿勢を改善していきます。
これにより、
- 肺がしっかり広がるようになり、呼吸が深くなる
- 頭が正しい位置に戻り、首〜肩への負担が軽減される
- 発汗や体温調節がスムーズになる
といった変化が期待できます。
改善法③:鍼灸施術で肺経と自律神経にアプローチ
鍼灸は、肩甲骨まわりの筋緊張を緩めるだけでなく、「肺経」「大腸経」「膀胱経」などの経絡を活性化させることで、気血の巡りを整え、呼吸と発汗機能を高めていきます。
特に以下のようなツボが有効です:
- 肩中兪(けんちゅうゆ):肩甲骨内側、肺の働きを助ける
- 風門(ふうもん):背中の発汗調整ポイント
- 合谷(ごうこく):全身の気の巡りを整える
- 天突(てんとつ):喉・胸部の気の詰まりに対応
鍼灸により、自律神経のバランスが整い、熱中症予防に役立つ体づくりが可能になります。
改善法④:頭部施術で中枢神経のクールダウン
暑さやストレスにより、脳がオーバーヒート状態になっている方が増えています。そんなときは、頭皮や後頭部、こめかみ周辺の施術で副交感神経を優位にするケアが重要です。
- 頭皮の緊張を緩めて血流を改善
- 自律神経中枢(視床下部)の働きをサポート
- 呼吸が整い、熱放出のスイッチが入る
肩甲骨だけでなく、頭部まで含めたトータルケアで体温調節力は大きく向上します。
通院の目安
- 急性期(疲労や熱中症リスクが高い時期):週2回
- リハビリ期(呼吸や姿勢が改善し始めた頃):週1回
- メンテナンス期(予防・安定維持):月2〜3回
季節の変わり目や猛暑の続く時期は、早めのケアが重要です。
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