〜イライラや不安感が増すのは体温の乱れと関連しています〜
はじめに
夏になると、理由もなくイライラしたり、不安感が強くなったり、情緒が安定しない…そんなお悩みを抱える方が増えてきます。
実はそれ、自律神経の乱れと熱中症の予兆かもしれません。
気温や湿度の急上昇によって体温調整が難しくなり、自律神経が過剰に働いてしまうことで、メンタルバランスに影響が出てしまうのです。
今回は、夏特有の情緒不安定とその背景にある体のメカニズムを西洋医学・東洋医学の両面から解説し、くろちゃん鍼灸整体院でのアプローチをご紹介します。
自律神経と情緒の関係
自律神経とは？
自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスで成り立っており、心拍数・呼吸・体温・血圧・内臓の働きなど、生命維持に関わる機能を無意識に調整しています。
- 交感神経： 緊張・興奮・活動の神経
- 副交感神経： 休息・回復・リラックスの神経
この二つのバランスが乱れることで、情緒面にも変化が現れます。特に、夏は交感神経が過剰に優位になる傾向があり、「攻撃的・不安定・焦燥感」などの症状が出やすくなります。
熱中症とメンタルの意外な関係
熱中症といえば「めまい」「倦怠感」「頭痛」など身体的な症状を思い浮かべがちですが、実はメンタル面にも大きな影響を及ぼします。
体温調整がうまくいかないと脳がストレスを感じる
気温が高い中で体温を調節できないと、脳の視床下部（自律神経の中枢）に負担がかかり、情緒の安定が難しくなります。これにより、
- イライラ
- そわそわ
- 急に落ち込む
- 眠れない
- 息苦しさや不安
といった情緒不安定の症状が出てくるのです。
東洋医学からみる「夏の情緒不安定」
東洋医学では、夏は「心（しん）」が主役になる季節とされています。
心は血と神（精神活動）を司り、**熱邪（ねつじゃ）**に侵されると、精神不安・動悸・不眠・焦燥といった症状が出やすくなります。
夏の不調に関係する主な東洋医学的病証
| 病証 | 主な症状 |
|---|---|
| 心火亢進（しんかこうしん） | イライラ、口の渇き、赤ら顔、動悸、不眠 |
| 心脾両虚（しんぴりょうきょ） | 疲労、不安感、集中力低下、胃腸虚弱 |
| 陰虚火旺（いんきょかおう） | 夜間の不安、寝汗、口乾、熱感、落ち着かない |
これらの病証は夏の情緒不安定と深く関係しており、体の内側のバランスを整えることがメンタルケアにもつながります。
くろちゃん鍼灸整体院の施術アプローチ
当院では、情緒不安定の背景にある体のゆがみ・神経の緊張・内臓の冷えなどに着目し、以下の4本柱でアプローチします。
① 骨盤矯正
骨盤がゆがむと内臓下垂や血流低下が起こり、自律神経も乱れやすくなります。
骨盤矯正で体の中心軸を整えることで、全身の血流・リンパの流れを改善し、自律神経が働きやすい土台を作ります。
② 猫背矯正
猫背や巻き肩があると、呼吸が浅くなり、副交感神経が働きにくくなります。
姿勢を整えることで深い呼吸を促し、自律神経の回復をサポートします。
③ 鍼灸施術
東洋医学的視点から、心火・脾虚・陰虚に対して経絡を調整。
とくに以下のツボを活用します：
- 神門（しんもん）：心の安定・不安感の軽減
- 内関（ないかん）：情緒不安・胸の詰まり
- 足三里（あしさんり）：胃腸を整え、気血の流れを活性化
鍼灸により内臓機能を高め、自律神経の安定化を図ります。
④ 頭部施術（頭蓋調整）
脳の血流やリンパの流れを整え、自律神経の司令塔である視床下部にアプローチします。
ストレス過多の方や不眠傾向の方に特に効果的です。
施術ペースと通院の目安
- 急性期（強い情緒不安定・不眠・体調不良）： 週2回の施術がおすすめです。
- リハビリ期（回復期・安定期）： 週1回の施術でバランスを整えます。
- メンテナンス期（再発防止・体質改善）： 月2〜3回の定期的なケアが理想です。
ご予約は24時間受付中
くろちゃん鍼灸整体院では、LINEまたはホームページから24時間ご予約が可能です。
初回のご相談もお気軽にどうぞ。お体や心のちょっとした不調でも遠慮なくご相談ください。
まとめ
夏の情緒不安定は、単なる「気分の問題」ではなく、熱中症や自律神経の乱れという明確な身体的背景が存在します。
西洋医学では自律神経のアンバランス、東洋医学では「心火」や「脾虚」の状態と捉えることで、根本的な改善が可能になります。
姿勢を整え、鍼灸で内臓や神経の働きを整え、夏の心身トラブルに備えましょう。
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