〜呼吸の通り道が塞がれて放熱効率が落ちます〜
はじめに
夏の暑さが厳しくなると「鼻づまりで息苦しい」「体が熱っぽくて抜けない」といった不調を訴える方が増えます。特に鼻づまりが続くと呼吸の通り道が塞がれ、体にこもった熱を効率よく放出できず、結果的に熱中症や自律神経の乱れにつながります。
本記事では、鼻づまりと体内の放熱メカニズム、自律神経や東洋医学からみた原因、そして当院で行う施術(骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術)による改善方法について詳しく解説していきます。
鼻づまりと熱中症の関係
鼻呼吸と放熱効率
人間の体は呼吸によって取り込む空気を冷却し、体温を調整しています。鼻呼吸は単なる酸素の出入りではなく、
- 吸気を冷却・加湿する
- 呼気を通して体内の熱を放出する
という役割を担っています。
しかし鼻がつまると、この「空気の通り道」が塞がれ、熱を逃がすルートが減少します。その結果、体温調整が効率的に行われず、熱中症のリスクが高まります。
口呼吸のデメリット
鼻が詰まると自然と口呼吸になります。口呼吸は呼吸の熱交換効率が悪く、さらに喉の乾燥・炎症を招きます。これが悪循環となり、より体内に熱がこもりやすくなるのです。
自律神経の観点からみた鼻づまりと熱こもり
自律神経の役割
自律神経には交感神経と副交感神経があり、呼吸・心拍・体温・発汗といった生命活動を自動的にコントロールしています。鼻づまりが慢性化すると、呼吸の苦しさから交感神経が優位になり、
- 末梢血管が収縮して放熱が阻害される
- 発汗機能のバランスが乱れる
- 脳の温度調整中枢がオーバーヒートする
といった状態を引き起こします。結果として「熱を逃がせない体」へ傾いていきます。
自律神経失調との関連
鼻づまりはアレルギー性鼻炎・副鼻腔炎などが背景にあることも多く、ストレスや生活リズムの乱れが加わると、自律神経失調の一症状として現れることがあります。つまり鼻づまりは単なる局所症状ではなく、全身のバランスの崩れを示すサインでもあるのです。
東洋医学からみた鼻づまりと熱のこもり
東洋医学では、鼻づまりは単に鼻だけの問題ではなく「気・血・水」の流れの滞りとして捉えます。特に以下の病証が関連します。
- 肺熱・肺燥:呼吸器系の熱こもりにより、鼻が塞がり熱が抜けにくい状態。
- 脾虚湿盛:消化機能の低下により体に余分な湿がたまり、鼻腔が塞がる。湿が熱化すると体内に熱がこもる。
- 肝気鬱結:ストレスで気の巡りが悪くなり、呼吸の通り道が狭まりやすい。
東洋医学的には「鼻は肺の竅(あな)」とされ、肺の機能低下が鼻づまりや熱のこもりにつながると考えます。そのため施術では肺を中心に、脾・肝のバランスも整えていくことが重要になります。
施術によるアプローチ
骨盤矯正
骨盤の歪みは全身の血流・リンパの流れを滞らせ、体内に余分な熱や湿を溜め込みます。骨盤を正しい位置に整えることで熱や老廃物の排泄がスムーズになり、鼻づまりの改善につながります。
猫背矯正
猫背は胸郭を圧迫し呼吸が浅くなる原因です。胸を開く矯正で肺の働きが高まり、鼻呼吸がスムーズになり、呼吸による放熱効率が上がります。
鍼灸施術
- 鼻づまりに有効なツボ(迎香・印堂・合谷など)で局所の血流改善
- 肺・脾・肝の経絡を整え、体全体の気血水を調整
- 自律神経を鎮め、交感神経優位による血管収縮を改善
これらにより鼻の通りをよくし、体温調整機能を取り戻していきます。
頭部施術
頭部の緊張をゆるめることで鼻腔周囲の循環が改善し、呼吸が楽になります。また頭部施術は脳の温度調整中枢にも影響を与え、熱中症予防に直結します。
通院の目安
- 急性期:週2回
- リハビリ期:週1回
- メンテナンス期:月2〜3回
症状の強さや生活習慣に合わせて調整しますが、継続することで再発予防につながります。
ご予約について
当院では LINE・ホームページから24時間予約受付中 です。鼻づまりや熱中症に不安を感じている方は、早めのご相談をおすすめいたします。
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