頭痛と台風 ― 気圧変動で交感神経が過緊張くろちゃん鍼灸整体院（小田原市・南足柄市・開成町・湯河原町・箱根町・熱海市・中井町・松田町・大井町・茅ヶ崎市・平塚市・秦野市）

はじめに

台風の時期になると「頭が重い」「首の後ろがズーンとする」「気圧が下がる前から頭痛が出る」という方が増えます。天気予報で台風が近づくとわかると同時に、体が先に反応してしまう──そんな経験はありませんか？
実はこの現象、自律神経、特に交感神経の過緊張が深く関係しています。今回は、台風と頭痛の関係を自律神経の観点と東洋医学の視点からわかりやすくお話しし、さらに当院で行う骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術がどのように改善に役立つのかを詳しくご紹介します。

台風による気圧変動と交感神経の反応

台風が近づくと、気圧は急激に低下します。人間の体はこの変化を「気圧センサー」として内耳や血管の受容体で感じ取ります。
通常は自律神経が上手にバランスを取って、血圧や体温を一定に保ちます。しかし、台風時は気圧変動が急すぎるため、交感神経が過度に反応してしまうのです。

交感神経が過緊張になると、

血管が収縮して頭部への血流が低下
筋肉（特に首・肩）の緊張が強まる
呼吸が浅くなり酸素供給が減る

この状態が続くと、頭の締め付け感やズキズキした痛みとして現れます。特にデスクワークやスマホ操作が多い方、首や肩がこっている方は影響を受けやすい傾向にあります。

東洋医学からみた台風と頭痛の関係

東洋医学では、台風時の体調不良は「外邪（がいじゃ）」の一つである**風邪（ふうじゃ）と湿邪（しつじゃ）**が関係していると考えます。
気圧が下がることで体表の「気（エネルギー）」が乱れ、風邪が頭部に侵入すると「頭重・めまい・頭痛」を引き起こし、湿邪が加わると体内の水分代謝が滞って「だるさ・むくみ・頭のぼせ」などが生じます。

つまり、台風時の頭痛は「風と湿」による気の停滞と血流の不均衡によって起こるとされます。
鍼灸ではこれを「風湿頭痛」や「気滞血瘀（きたいけつお）」と呼び、体全体の気血の巡りを整えることを目的に施術を行います。

骨盤矯正による全身循環の安定化

気圧の変化による頭痛を根本から整えるには、「体の軸」を正しくすることが重要です。骨盤が歪むと背骨が傾き、自律神経が通る脊柱周辺に負担がかかります。
当院では、骨盤矯正を通じて下半身から体幹のバランスを調整し、血液やリンパの循環を改善します。結果として、上半身への血流がスムーズになり、頭部の圧迫感や重だるさが軽減します。

猫背矯正で首・肩の緊張を解放

台風前に頭痛が出やすい方の多くは、無意識に猫背姿勢になっています。猫背では首が前に出て、後頭部から首にかけての交感神経節が圧迫され、血流が悪化します。
猫背矯正では、肩甲骨を開いて胸を広げ、呼吸を深くできる姿勢へと導きます。これにより副交感神経が働きやすくなり、自律神経のバランスを自然に整えていくことができます。