頭痛と空腹 ― 血糖低下が交感神経を刺激

「お昼を抜いたら頭がズキズキしてきた」「ダイエット中、空腹時に頭が重くなる」──そんな経験はありませんか？実は、“空腹による頭痛”は、単なる食べ過ぎ・食べなさすぎの問題ではなく、自律神経の働きと深く関係しています。

小田原市のくろちゃん鍼灸整体院にも、「午前中に集中していると、昼前に頭痛がする」「忙しくて食事が遅れた時にこめかみが痛くなる」といったお悩みで来院される方が多くいらっしゃいます。

今回は、空腹と頭痛の関係を自律神経・東洋医学の両面から解説し、当院の骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術がどのように改善を導くのかを詳しくお伝えします。

食事を取らずにいると、血糖値が下がります。脳はブドウ糖を唯一のエネルギー源としているため、血糖が低下すると「危険信号」として交感神経が優位になります。交感神経が働くことで、肝臓が糖を作り出し血糖を上げようとしますが、その一方で血管は収縮し、脳への血流が一時的に減少します。

その結果、こめかみのあたりの拍動性頭痛や、頭全体の締めつけ感、集中力低下などが起こりやすくなります。

さらに、空腹によってストレスホルモンの「アドレナリン」や「コルチゾール」も分泌され、これが自律神経の興奮を助長し、頭痛を強めてしまうのです。

自律神経は、体温・血圧・消化などを自動的にコントロールしています。食事を抜いたり、急にエネルギーが不足すると、体は「危機状態」と判断して交感神経を優位にします。

その結果：

こうした反応が重なることで、「空腹時に頭痛がする」「肩こりもひどくなる」という状態になります。

特にデスクワークの多い方は、姿勢の悪さが自律神経の働きを妨げるため、空腹によるストレスが倍増しやすい傾向にあります。

東洋医学では、空腹時の頭痛は「気血不足（きけつぶそく）」や「肝気上逆（かんきじょうぎゃく）」と捉えます。

また、脾（ひ）や胃（い）の働きが弱いと、食事からのエネルギー変換がうまくいかず、慢性的にエネルギー不足になります。これが「空腹時に疲れやすい」「頭がぼーっとする」といった状態の根本原因になります。

骨盤や背骨の歪みは、自律神経の通り道である脊髄神経にストレスを与えます。姿勢が悪いと、胃腸の働きも圧迫され、血流が悪化。結果的に血糖変動に過敏に反応しやすくなります。

当院では、骨盤矯正によって内臓の位置を整え、猫背矯正によって胸郭を開くことで、自律神経が働きやすい環境をつくります。特に、みぞおちのあたりが詰まっている方は、施術後に「呼吸がしやすくなった」「食後の頭痛が減った」と実感される方が多いです。

鍼灸は、自律神経のバランス調整に非常に有効です。交感神経が高ぶっているときには「副交感神経を優位にする」ツボを刺激し、血流を改善します。

空腹頭痛に関係する主なツボは：

これらを組み合わせることで、脳と胃腸のバランスが整い、空腹や食後に起こる頭痛を根本から予防できます。

空腹時に頭痛を感じやすい方は、頭皮が硬く、側頭筋や後頭下筋群に強い緊張がみられることが多いです。当院では、頭部のツボと筋膜を丁寧に緩める「頭部整体」を行い、脳の血流と酸素供給を改善します。

頭が軽くなる感覚を得ることで、自律神経が安定し、精神的なイライラや不安も軽減します。

体質や生活リズムに合わせた施術計画を提案いたします。

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