冷えのぼせとは? ― 自律神経の熱分配異常が起こす体の“二極化”

自律神経 体の歪み 痛み

本来、私たちの体は自律神経(交感神経・副交感神経)が24時間働き、体温を一定に保つための「熱分配システム」を巧みにコントロールしています。

  • 交感神経:寒いときは末梢血管を収縮させ、熱を逃さない
  • 副交感神経:暑いときは末梢血管を拡張させ、熱を外へ逃がす

しかし、ストレスやホルモンバランスの乱れ、冷暖房環境、姿勢不良などが重なると、この自律神経の制御がうまく働かなくなります。
その結果、「体幹は熱がこもってのぼせるのに、手足は冷えたまま」という熱分配のアンバランスが起こり、脳血管や神経を刺激して頭痛へとつながるのです。

冷えのぼせ頭痛によくある症状

  • 顔や頭が熱くぼーっとする
  • 手足が冷たく、夜寝つきが悪い
  • 頭の奥がズキズキする・頭重感がある
  • 冷えると頭痛が強くなる
  • めまいや立ちくらみを伴う

これらはすべて、自律神経が「熱の出口」と「熱の通り道」を正しく調整できていないサインです。


自律神経からみる冷えのぼせ頭痛のメカニズム

冷えのぼせの本質は、「中枢(脳)と末梢(手足)」の温度勾配が大きくなりすぎることにあります。

① 熱が体幹にこもる

長時間の座り仕事や猫背姿勢によって腹部・胸部が圧迫されると、体幹の血流が滞り、熱が内部にこもります。すると体は「熱を逃がさなければ」と交感神経を刺激し、上半身の血管を拡張させます。

② 頭部血管の拡張 → 頭痛へ

熱が逃げる出口が主に頭部や顔面の血管となり、脳の血流が過剰になると、ズキズキする拍動性の頭痛が起こりやすくなります。

③ 末梢は冷えたまま → 自律神経の興奮

一方、手足の毛細血管は冷えによって収縮したままで、熱が届かず“冷え”が継続。この温度差が交感神経をさらに興奮させ、頭痛・のぼせ・不眠・動悸といった症状を悪化させます。


東洋医学からみる「冷えのぼせ」と頭痛

東洋医学では、冷えのぼせは「気血の流れの停滞」や「陰陽のバランスの乱れ」として捉えます。

  • 気滞(きたい):ストレスや緊張で「気」が滞り、頭部に熱がこもる
  • 瘀血(おけつ):血流が悪くなり、冷えと頭痛を併発
  • 陰虚火旺(いんきょかおう):体内の“陰液(潤い)”が不足し、相対的に“火”が上昇する

さらに、「腎陽虚(じんようきょ)」や「脾陽虚(ひようきょ)」といった“下半身の冷え”の体質があると、上熱下寒(じょうねつかかん)という冷えのぼせ体質が固定化しやすくなります。

東洋医学的な施術では、単に「冷えを温める」「のぼせを冷ます」だけでなく、気血水の流れを全身で巡らせ、上下の熱配分を整えることが根本改善の鍵となります。


冷えのぼせ頭痛へのアプローチ①:骨盤矯正で「熱の通り道」をつくる

骨盤は“熱と血の分配センター”とも言える重要なポイントです。骨盤が歪んでいると、腹腔内の血流が滞り、熱が体幹にこもってしまいます。
骨盤矯正によって骨格の歪みを整えると、下半身への血流がスムーズになり、冷えと頭部の熱こもりの両方が軽減します。

  • 内臓の位置が整い、熱が自然に下へ降りやすくなる
  • 骨盤内血流が改善し、手足の冷えが和らぐ
  • 自律神経の興奮が落ち着き、頭痛が減る

冷えのぼせ頭痛へのアプローチ②:猫背矯正で交感神経の過緊張を解除

猫背や巻き肩などの姿勢不良は、胸郭や腹部を圧迫し、自律神経の働きを乱す原因になります。特に交感神経が優位になりすぎると、頭部の血管拡張・収縮のバランスが崩れ、頭痛が起こりやすくなります。

猫背矯正で胸郭を広げ、横隔膜の動きを正常化することで:

  • 自律神経が整い、体温調節機能が回復
  • 呼吸が深くなり、脳への酸素供給が安定
  • 頭部の血管反応が正常化し、頭痛の頻度が減少

冷えのぼせ頭痛へのアプローチ③:鍼灸施術で自律神経と「気血」を調整

鍼灸では、自律神経の興奮を落ち着かせ、「気血」の巡りを整えることで冷えのぼせの根本改善を目指します。

  • 「合谷」「百会」「足三里」などの経穴で頭部と下肢の循環バランスを調整
  • 「腎兪」「命門」などで“腎陽”を補い、下半身の冷えを改善
  • 「太衝」「内関」などで気滞を解消し、のぼせ感を鎮める

鍼灸刺激によって自律神経の反応が穏やかになり、上下の温度バランスが自然に整っていくのが特徴です。


冷えのぼせ頭痛へのアプローチ④:頭部施術で熱のこもりを直接解放

頭部施術は、冷えのぼせ頭痛の「最後の一押し」として非常に有効です。
頭皮・後頭部・側頭部の筋膜や神経を丁寧に解放することで、頭部の熱滞留が減り、脳血流と体温分配がスムーズになります。

  • 頭皮の緊張が解け、頭部の血管拡張が落ち着く
  • 迷走神経への刺激で自律神経が安定
  • 「頭の圧」が抜けるようなスッキリ感と共に頭痛が軽減

通院の目安と改善のステップ

冷えのぼせ頭痛は、数回の施術で一気に治るものではありません。自律神経・骨格・循環のバランスが整っていくには、段階的なケアが大切です。

  • 急性期(1〜2週):週2回の施術で神経と血流の過敏反応を抑える
  • リハビリ期(3〜6週):週1回で熱分配機能と姿勢を安定化
  • メンテナンス期(以降):月2〜3回で再発防止と自律神経の安定維持

予約・ご案内

くろちゃん鍼灸整体院は、施術者が一人のため完全予約制です。
LINE・ホームページから24時間予約受付中ですので、症状がつらい方はぜひお早めにご連絡ください。


まとめ

「冷えのぼせ頭痛」は、単なる「冷え」でも「のぼせ」でもなく、自律神経の熱分配異常という根本問題が背景にあります。
骨格・姿勢・神経・気血のすべてを整えることで、頭部の熱と手足の冷えは本来のバランスを取り戻し、つらい頭痛からも解放されるはずです。

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