はじめに
「最近、頭がギューッと締めつけられるような痛みが続いている」「仕事や家事のストレスが多くて、頭痛薬が手放せない」――そんなお悩みを抱えていませんか?
それはもしかすると、交感神経が優位な状態が続いていることが原因かもしれません。
交感神経とは、自律神経の中でも「戦う・働く」スイッチの役割を持つ神経です。本来は必要な場面だけ活発になれば良いのですが、現代の私たちはストレスや姿勢、生活習慣によって、常に交感神経がオンになってしまいがちです。その結果、筋肉が緊張し、血流が滞り、脳や頭部に酸素が行きにくくなり――「緊張型頭痛」という形で現れることが多いのです。
本記事では、「交感神経優位」が引き起こす頭痛のメカニズムを、自律神経学・東洋医学の両面から詳しく解説し、さらに当院の施術(骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸・頭部施術)がどのように改善へ導くのかをわかりやすくお伝えしていきます。
1. 交感神経優位とは ― 自律神経のバランス崩壊
私たちの体は、「交感神経」と「副交感神経」という2つの自律神経によってバランスが保たれています。
- 交感神経:日中・緊張・活動の神経(アクセル)
- 副交感神経:夜間・休息・修復の神経(ブレーキ)
本来、この2つがシーソーのように切り替わることで、体は快適な状態を維持します。しかし、仕事のストレス・スマホの長時間使用・睡眠不足・不良姿勢などが重なると、交感神経ばかりが優位になってしまいます。
交感神経が過剰に働くと、次のような反応が起こります:
- 筋肉が常に緊張し、肩・首・後頭部が硬くなる
- 血管が収縮して脳への血流が低下する
- 血圧や心拍数が上昇し、自律神経全体が興奮状態になる
- 呼吸が浅くなり、脳の酸素供給が不足する
これらの反応が重なって現れるのが、いわゆる**「緊張型頭痛」**です。
2. 緊張型頭痛の特徴 ― 鈍く重い、長引く頭の痛み
交感神経優位による緊張型頭痛は、片頭痛のように「ズキズキ」と拍動する痛みとは異なり、次のような特徴があります。
- 頭全体が締めつけられるような重い痛み
- 仕事中や夕方に痛みが強くなりやすい
- 肩こり・首こり・背中のハリを伴う
- 長時間続くが、吐き気や光過敏は少ない
- 痛み止めが効きにくく、再発を繰り返す
これは、脳や頭部への血流が慢性的に不足しているためです。脳は常に酸素と栄養を必要としていますが、交感神経の緊張で血管が収縮すると、それが滞り、「鈍く重い頭痛」として現れます。
3. 東洋医学から見る「交感神経優位の頭痛」
東洋医学では「交感神経優位」という概念はありませんが、同じ状態を「気滞(きたい)」「肝陽上亢(かんようじょうこう)」「肝気鬱結(かんきうっけつ)」などで表現します。
▽ 気滞 ― 気の流れが滞る
ストレスや緊張により「気」の流れが滞ると、体内のエネルギーが頭部に偏り、筋肉もこわばります。これは交感神経が過剰に働いている状態と一致します。
▽ 肝陽上亢 ― 肝のエネルギーが頭へ上る
東洋医学で「肝」は情緒や自律神経と深く関係します。怒りやストレスが続くと「肝陽(かんよう)」が頭に上昇し、頭痛・目の充血・めまいなどが起こります。
▽ 肝気鬱結 ― 情緒が停滞し、気血の巡りが悪化
長期的なストレスや抑圧感は「肝気鬱結」を招き、肩こりや頭の重さ、憂鬱感とともに頭痛が慢性化します。
つまり、東洋医学的にも頭部への気血上昇と流れの停滞が、緊張型頭痛の本質なのです。
4. 施術による改善アプローチ ― 4本柱の治療戦略
交感神経優位による緊張型頭痛は、「神経・筋肉・骨格・気血循環」の4つの軸を総合的に整えることが重要です。くろちゃん鍼灸整体院では、次の4つの施術を組み合わせて改善へ導きます。
① 骨盤矯正 ― 自律神経の土台を整える
骨盤は体の中心であり、自律神経・血流・姿勢のすべての出発点です。骨盤が前後・左右に歪むと背骨が緊張し、脊髄神経が興奮しやすくなります。
矯正により骨盤のバランスを整えると、背骨を通る自律神経の信号が安定し、交感神経の過剰反応が抑えられます。
- 血流・神経伝達の改善
- 背骨〜脳へのストレス信号の減少
- 内臓の位置と働きが整い、副交感神経が働きやすくなる
② 猫背矯正 ― 筋緊張と呼吸を解放
猫背になると、頭が前に出て首・肩・後頭部の筋肉が常に緊張します。これが交感神経優位を強める悪循環です。
猫背矯正では、胸郭を開いて姿勢を正し、**「呼吸の深さ」と「頸部の筋肉緊張」**を改善します。
- 呼吸量が増え、脳の酸素供給が向上
- 筋肉のこわばりが緩み、頭部血流が改善
- 自律神経の切り替えがスムーズに
③ 鍼灸施術 ― 自律神経スイッチに直接アプローチ
鍼灸は、交感神経の過剰な興奮を鎮め、副交感神経の働きを高めるのに非常に効果的です。
特に「百会(ひゃくえ)」「風池(ふうち)」「天柱(てんちゅう)」など頭頸部のツボや、「合谷(ごうこく)」「内関(ないかん)」といった自律神経調整点を使うことで、体が“休息モード”に切り替わりやすくなります。
- 交感神経の抑制と副交感神経の活性化
- 筋緊張・血管収縮の解消
- 気血の巡りを改善し、「気滞」を解消
④ 頭部施術 ― 脳のオーバーヒートを鎮める
交感神経が優位なとき、脳は常に興奮状態にあります。頭部施術では頭皮・頭蓋骨・膜の緊張をゆるめ、脳への血流とリンパ循環を促進します。
脳が「安心」と感じられる環境が整うと、自律神経のブレーキが自然にかかるようになります。
- 頭痛の直接的な圧迫感の軽減
- 睡眠の質向上・精神的リラックス
- 集中力・思考力の回復
5. 通院の目安と改善ステップ
交感神経優位による緊張型頭痛は、慢性化しやすく時間をかけたケアが必要です。当院では、次のようなステップを推奨しています。
| 期間 | 通院頻度 | 目的 |
|---|---|---|
| 急性期(1〜3週) | 週2回 | 神経興奮の抑制・筋緊張の解除 |
| リハビリ期(4〜8週) | 週1回 | 姿勢・骨格・自律神経の再学習 |
| メンテナンス期(9週〜) | 月2〜3回 | 再発防止・安定した自律神経の維持 |
6. 予約とご案内
くろちゃん鍼灸整体院は完全予約制・施術者1名で対応しております。
LINE・ホームページから24時間いつでもご予約可能ですが、予約枠が限られているため、早めのご連絡をおすすめいたします。
まとめ
「緊張型頭痛」は、薬だけでは根本解決が難しい症状です。しかし、自律神経・骨格・筋肉・気血の流れを総合的に整えていくことで、再発しにくい体へと確実に変わっていきます。
「頭痛は体からの“サイン”」です。今こそ体と向き合い、交感神経に頼らずとも快適に過ごせる本来のバランスを取り戻しましょう。
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