頭痛と呼吸法 ― 交感神経抑制で痛み軽減

自律神経 体の歪み 痛み

はじめに

「深呼吸をすると少し楽になる」――そんな経験はありませんか?
頭痛が起こったとき、多くの人は薬を飲んだり、横になったりするものですが、実は“呼吸”という一番身近な行為が、痛みの根本にある自律神経の乱れを整え、症状を和らげる大きな力になるのです。

私たちの身体は、呼吸のリズムとともに神経のバランスを取り戻していきます。特に、浅く早い呼吸が続いている人ほど、交感神経が優位になりやすく、頭痛が悪化する傾向にあります。逆に、ゆっくりと深い呼吸を意識するだけで、副交感神経が優位になり、痛みが自然と軽減するケースは珍しくありません。

この記事では、「頭痛と呼吸法」の関係を、自律神経の働きや東洋医学の視点から分かりやすく解説しながら、くろちゃん鍼灸整体院で行っている骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸・頭部施術がどのように効果を発揮するのかを詳しくご紹介します。


1. 呼吸と自律神経の関係 ― 交感神経と副交感神経のスイッチ

私たちの自律神経は、「アクセル役」の交感神経と、「ブレーキ役」の副交感神経の2つからなっています。
頭痛が起きやすい人の多くは、このアクセルが踏みっぱなしの状態――つまり交感神経が過剰に働いていることが多いのです。

交感神経が優位になると、体は次のような状態に傾きます:

  • 血管が収縮し、頭部の血流が滞る
  • 筋肉が緊張し、首・肩こりが悪化
  • 脳の痛み神経(三叉神経など)が刺激されやすくなる
  • 呼吸が浅くなり、酸素不足による神経興奮が続く

逆に、副交感神経が優位になると、

  • 血管が拡張して頭部の血流が改善
  • 筋肉がゆるみ、こりや圧迫が軽減
  • 神経の興奮が抑制され、痛みが鎮まる
  • 呼吸が深くなり、脳への酸素供給が安定

となり、結果的に**「痛みが和らぐ」**方向へ向かうのです。
この“神経スイッチ”を切り替える一番手軽で効果的な方法こそ、「呼吸法」なのです。


2. 呼吸が浅くなる原因と頭痛への影響

呼吸が浅くなるのには、現代人特有の理由があります。

  • ストレスや不安による胸郭の緊張
  • デスクワークによる猫背・巻き肩姿勢
  • 睡眠不足や自律神経の乱れ
  • 常に緊張している「交感神経優位」状態の慢性化

こうした状態では、胸が十分に膨らまず、肺が広がらないため、呼吸が「浅く・速く・浅い胸呼吸」になります。浅い呼吸では、脳への酸素供給が低下し、神経が敏感になり、痛みの閾値が下がってしまいます。

また、酸素不足は筋肉の硬直も引き起こし、首や肩のこり、血管収縮、脳血流の不安定といった**頭痛を悪化させる“悪循環”**を作り出してしまうのです。


3. 東洋医学で見る「呼吸」と「気」の巡り

東洋医学では、呼吸は単なる空気の出し入れではなく、「気(生命エネルギー)」を体内に取り込む大切な営みとされています。

呼吸が浅くなると、「肺気」が不足し、体内の気血の巡りが滞って「気滞(きたい)」や「瘀血(おけつ)」といった状態を引き起こします。これが頭部では「頭痛」や「重だるさ」、「目の奥の痛み」などとして現れます。

特に、東洋医学では以下のようなタイプの頭痛が呼吸の乱れと関係しています:

  • 肺気虚(はいききょ):呼吸が浅く、全身のエネルギーが不足し、重だるい頭痛
  • 気滞(きたい):ストレスや緊張で「気」が滞り、こめかみの締め付け痛
  • 瘀血(おけつ):血流が滞って起こるズキズキする拍動性頭痛

つまり、呼吸を整えることは、**「気血の流れを整え、痛みの根本原因に働きかける」**ことでもあるのです。


4. 呼吸法で交感神経を抑える具体的な方法

① 腹式呼吸(副交感神経を高める基本)

  1. 背筋を伸ばして椅子に座る
  2. 鼻からゆっくり4秒かけて息を吸い、お腹をふくらませる
  3. 口をすぼめて8秒かけてゆっくり息を吐く
  4. これを5〜10分繰り返す

→ ポイントは「吸う時間の倍以上をかけて吐く」こと。吐く時に副交感神経が優位になります。


② 4-7-8呼吸法(不安・緊張を和らげる)

  1. 鼻から4秒吸う
  2. 息を止めて7秒キープ
  3. 口から8秒でゆっくり吐く

→ 呼吸の「間」を入れることで神経系がリセットされ、頭痛の背景にある緊張を和らげます。


③ 胸郭ストレッチ呼吸(姿勢改善+呼吸力アップ)

  1. 胸を開いて肩甲骨を寄せる
  2. 胸いっぱいに息を吸い、肋骨が広がるのを感じる
  3. 胸を開いたままゆっくり吐く

→ 巻き肩や猫背による「呼吸制限」を改善し、自然な呼吸の深さを取り戻します。


5. くろちゃん鍼灸整体院での施術と呼吸改善の関係

呼吸法だけでも効果はありますが、根本的に「呼吸が浅くなる原因」そのものを取り除かないと、再発してしまうことも少なくありません。当院では、次のような施術を組み合わせ、呼吸が深くなりやすい身体環境を整えていきます。


◆ 骨盤矯正 ― 呼吸の“土台”を整える

骨盤が歪むと、背骨の湾曲が乱れ、横隔膜の動きが制限されてしまいます。骨盤を整えることで、呼吸筋の働きがスムーズになり、**「深く吸える身体」**に変わっていきます。


◆ 猫背矯正 ― 胸郭を開いて呼吸量を拡大

猫背や巻き肩姿勢は、肺が膨らみにくく呼吸を浅くします。背骨や肩甲骨の可動性を高める施術で胸郭が開くと、自然と**「深呼吸しやすい姿勢」**が保てるようになります。


◆ 鍼灸施術 ― 自律神経のバランスを整える

ツボ刺激によって交感神経の興奮を鎮め、副交感神経の働きを高めます。特に「百会」「天柱」「合谷」などは頭痛と呼吸の両方に有効で、「自律神経のスイッチ」を切り替えるサポートになります。


◆ 頭部施術 ― 脳の血流と呼吸反射を整える

頭蓋骨周囲の筋膜や縫合をやさしく調整し、脳の血流と呼吸中枢の働きを整えます。呼吸と神経が連動しやすくなることで、頭痛の起こりにくい体質へと導きます。


6. 通院の目安と継続ケア

頭痛や浅い呼吸は、1〜2回の施術で劇的に改善するケースもありますが、自律神経のリズムや姿勢のクセは長年かけて身についたものです。根本から整えるには、次のようなペースが理想的です:

  • 急性期(痛みが強い時):週2回
  • リハビリ期(改善し始めた時期):週1回
  • メンテナンス期(再発予防):月2〜3回

定期的なケアと呼吸習慣の継続が、「痛みにくい身体」をつくる鍵になります。


7. 予約・お問い合わせについて

くろちゃん鍼灸整体院では、LINE・ホームページから24時間予約受付中です。
施術者が1人のため、予約が埋まりやすくなっております。ご希望の日時がある方は、お早めにご連絡ください。


まとめ ― 呼吸で変わる、あなたの「頭痛体質」

呼吸は「意識できる自律神経スイッチ」です。
薬に頼らず、自分の身体で自律神経を整え、痛みをコントロールする力が誰にでも備わっています。

そして、呼吸が深くなればなるほど、頭痛は減り、心と体は穏やかになります。
毎日の“ひと呼吸”が、あなたの頭痛との付き合い方を変える第一歩になるでしょう。

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こんにちは!【くろちゃん鍼灸整体院】院長の黒柳です!自律神経の乱れは体や頭骸骨が歪んでいて体への指令と体温調節が上手くいっていない方がほとんどです! 体のチェックから、メンテナンスまで当院で院長が検査から施術まで行います! お体の不調を教えてください!全力でサポート致します!
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