〜季節の変化に負けない腸内リズムを整える〜
はじめに
「最近、お腹がゴロゴロしたり、逆に動かない感じがする」「便のリズムが季節と一緒に乱れている気がする」――そんな声が、10月以降ぐんと増えてきます。
秋は空気が乾き、肌や喉だけでなく、実は**「腸」も乾燥の影響を受ける**季節。朝晩の気温差や日照時間の変化とあいまって、自律神経が過敏になり、腹部の蠕動運動(腸が内容物を送り出す動き)が乱れやすくなる時期です。
「腸の動き=食べた物を運ぶ力」と思われがちですが、実はそれだけではありません。腸は自律神経と密接に連動していて、リズムが乱れると、便秘・下痢・腹部膨満感・ガス溜まり・過敏性腸症候群のようなトラブルを引き起こします。
この記事では、
- なぜ秋の乾燥が腸に影響するのか
 - 自律神経と蠕動運動の関係
 - 東洋医学で見る「乾燥と腸の不調」
 - くろちゃん鍼灸整体院での施術アプローチ
 
を、患者さんに寄り添う言葉でわかりやすく解説していきます。
1. 秋の乾燥が「腸のリズム」を乱す理由
1-1. 自律神経は「湿度の変化」にも敏感
私たちの自律神経は、気温だけでなく「湿度」や「空気の質」にも反応しています。秋になると、夏の湿気から一転して空気が乾き、肌や粘膜がカサつくだけでなく、腸管の粘膜も乾燥ストレスを受けます。
腸は「消化・吸収」だけでなく、「水分の再吸収」という役割も担っています。空気が乾燥すると体は水分保持のために副交感神経の働きを抑え気味にし、結果として蠕動運動が不安定になります。
- 副交感神経が優位 → 蠕動が活発(通常)
 - 交感神経が優位 → 蠕動が抑制され便秘傾向
 - 両者が切り替わらず不安定 → 下痢や腹痛の原因
 
このように、自律神経のバランスが崩れると腸の動きも乱れるのです。
1-2. 日照時間の減少が腸のリズムに影響
秋は日照時間が短くなり、体内時計の調整を司る「セロトニン」分泌が低下します。セロトニンは「幸せホルモン」として知られていますが、実は腸の蠕動運動を促す神経伝達物質でもあります。
腸内の約90%はこのセロトニンで動かされているため、分泌が減ると蠕動が鈍くなり、便秘や張り感につながることも少なくありません。
2. 東洋医学で見る「秋の乾燥と腸の不調」
2-1. 「肺」と「大腸」は表裏の関係
東洋医学では、秋は「肺」の季節とされます。そして肺と大腸は**表裏関係(ひょうりかんけい)**にあり、片方のバランスが崩れるともう一方も不調を起こすと考えられています。
乾燥は肺の機能を傷つけ、呼吸器だけでなく大腸の潤滑作用を低下させます。その結果、便が硬くなる・通過が遅くなる・ガスが溜まるといった症状が出やすくなるのです。
2-2. 「燥邪(そうじゃ)」と「気滞」
秋特有の邪気である「燥邪」は、体内の潤いを奪うとともに、気の流れも停滞させます。腸は「気の通り道」の一部なので、気滞(きたい=気の停滞)が起こると、
- 張って苦しい
 - 便が出ないのにお腹が鳴る
 - 下腹部にガスが溜まる
 
といった「動いているようで動いていない」ような違和感が出ます。
このような症状は、単なる便秘ではなく、「気の流れ」と「潤いの不足」が重なって起きている証拠です。
3. くろちゃん鍼灸整体院のアプローチ
秋の乾燥による腸の不調は、「自律神経」「姿勢」「血流」「経絡」など複数の要素が絡み合っているため、多角的なケアが必要です。ここでは当院の4つの柱の施術を詳しくご紹介します。
3-1. 骨盤矯正:自律神経と腸の“通り道”を整える
骨盤は腸の「ハウス」です。骨盤が歪むと腸が圧迫され、蠕動運動の機能そのものが低下します。また骨盤周囲には自律神経が密集しているため、歪みはその働きにも影響します。
骨盤矯正によって腸が自然な位置に戻ると、交感・副交感神経の切り替えがスムーズになり、蠕動リズムが整いやすくなります。
- 下腹部の張りが軽くなる
 - ガスが抜けやすくなる
 - 便通が自然に整う
 
といった変化が期待できます。
3-2. 猫背矯正:腹圧と自律神経の圧迫を解放
猫背になると、横隔膜や腹部が圧迫され、腸の動きが制限されます。呼吸が浅くなって自律神経の切り替えが鈍くなり、交感神経が優位な状態が続くのも問題です。
姿勢を整えることで、深い呼吸と内臓の自然な動きが戻り、自律神経と蠕動の連動がスムーズになります。
- 呼吸が深くなる → 副交感神経が働きやすくなる
 - 腸への血流が改善 → 消化吸収が向上
 
「背すじを伸ばすだけでお腹が動く」という体感を得られる方も多いです。
3-3. 鍼灸施術:自律神経の過敏を鎮め、経絡を通す
鍼灸は、自律神経の興奮状態を鎮める最も効果的な方法の一つです。交感神経の過剰な働きを抑え、副交感神経を優位に導くことで、蠕動運動が本来のリズムを取り戻します。
さらに「大腸経」「胃経」「脾経」など腹部と深く関わる経絡にアプローチすることで、
- 張りの解消
 - 便の質改善
 - 過敏性腸症候群の緩和
 
といった変化が現れやすくなります。
3-4. 頭部施術:脳と腸の神経ネットワークをリセット
近年注目されている「腸脳相関(ちょうのうそうかん)」――腸と脳は神経ネットワークで密接につながっており、ストレスや興奮が腸の動きに直結します。
頭部へのアプローチにより脳血流を整えると、自律神経中枢(視床下部・延髄など)の働きが安定し、腸の神経反射が本来のリズムに戻りやすくなります。
- 緊張型便秘の改善
 - 自律神経性の下痢や腹鳴の軽減
 - 腹部違和感の減少
 
など、頭とお腹の両面から整えるのが大きな特徴です。
4. 通院の目安とご予約について
腸の不調は自律神経との関連が深いため、「一度整えたら終わり」ではなく、リズムの再教育が大切です。
- 急性期(症状が強い時):週2回
 - リハビリ期(安定に向かう時):週1回
 - メンテナンス期(再発予防):月2〜3回
 
季節の変わり目は特に体が揺らぎやすいので、早めのケアが回復を早めるポイントです。
5. 予約・お問い合わせ
くろちゃん鍼灸整体院は完全予約制・施術者1名対応のため、予約が大変取りづらくなっております。
LINE・ホームページから24時間いつでも予約可能ですので、気になる不調がある方はぜひお早めにご相談ください。
まとめ
秋の乾燥は、見えないところで自律神経と腸の働きを揺さぶります。「ただの便秘・ただの下痢」と思っているうちに、体の自律リズムがどんどん崩れていくことも。
季節の変化を“敵”にせず、“整えるチャンス”ととらえて、骨格・神経・経絡のトータルケアで、自然な蠕動と快腸な毎日を取り戻しましょう。
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