はじめに
「なんだか最近、胃の調子が悪い…」「食後に重くて動きたくない」「朝起きてもお腹がすっきりしない」——そんな声が増えてくるのが、秋の長雨の時期です。
9月末から10月にかけて日本列島を覆う“秋雨前線”は、気温や湿度だけでなく、私たちの自律神経のバランスにも大きな影響を与えます。特にこの時期は、副交感神経が必要以上に優位になりやすく、胃腸の働きが低下しやすくなる季節でもあります。
くろちゃん鍼灸整体院でも、「食後に胃が動かない感じがする」「食欲があるのに消化が追いつかない」といった相談が毎年増えてきます。この記事では、そんな秋の長雨による副交感神経の過剰反応と、それによって引き起こされる胃の機能低下のメカニズム、そして東洋医学的な見方と施術による改善法まで、分かりやすくお伝えします。
秋の長雨と自律神経の関係 ― 副交感神経が過剰になる仕組み
雨の日が続くと、「なんとなくだるい」「やる気が出ない」「眠い」などの変化を感じたことはありませんか?これは、副交感神経が優位になることで体が「休息モード」に偏ってしまうためです。
自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあり、
- 交感神経:日中や活動時に働く「アクセル」
- 副交感神経:夜や休息時に働く「ブレーキ」
とよくたとえられます。
しかし、秋の長雨のように低気圧が続き、日照時間が短く、湿度が高い環境では、体は自然と「休息モード」に入りやすくなります。これは進化的に「エネルギーを節約して生き延びよう」とする体の反応であり、一種の防御反応でもあります。
この“副交感神経優位”の状態が長引くと、胃腸の働きも休息モードに入り、蠕動(ぜんどう)運動が弱まる・胃液の分泌が減る・食べ物の消化速度が落ちるといった現象が起こります。
その結果、「食べてもお腹が重い」「消化が遅い」「食後に眠くなる」といった不調が現れやすくなるのです。
胃の働きが低下すると起こる体の変化
副交感神経の過剰による胃機能の低下は、単に「胃が重い」というだけではありません。体全体にもさまざまな影響を及ぼします。
- 食欲があるのにすぐ満腹感を感じる
- 食後の眠気が強く、午後の集中力が続かない
- 朝、空腹感がない
- 胃のあたりに鈍い痛みや張り感がある
- 便が柔らかい・下痢ぎみになる
- 口の中が粘つく・口臭が気になる
これは、胃腸の働きが落ちることで消化吸収が滞り、全身へのエネルギー供給が低下してしまうためです。また、胃の上にある横隔膜が硬直しやすくなるため、呼吸も浅くなり、自律神経の切り替えがさらに悪化するという悪循環に陥ることもあります。
東洋医学で見る「秋の長雨と胃の不調」 ― 湿邪と脾胃の関係
東洋医学では、長雨の季節に体調を崩す原因を「湿邪(しつじゃ)」と呼びます。
湿邪は、空気中の水分が体内に入り込み、巡りを滞らせる“重くて粘る”性質を持つ邪気です。
この湿邪が最も影響を与えるのが、「脾(ひ)と胃(い)」の働き。
脾胃は食べ物を消化吸収して「気(エネルギー)」や「血」を生み出す臓腑ですが、湿邪によって働きが鈍ると、次のような症状が出やすくなります。
- 胃が重い・張る
- 食後に眠くなる
- 手足が重だるい
- 下痢や軟便
- むくみや体重増加
- やる気の低下・集中力の低下
東洋医学的には、湿邪によって「脾の運化(うんか)作用」が低下している状態です。
この状態を改善するためには、「湿をさばく」「脾胃を補う」「気の巡りを整える」といったアプローチが必要になります。
くろちゃん鍼灸整体院の施術アプローチ
くろちゃん鍼灸整体院では、「副交感神経の過剰」と「脾胃の機能低下」という2つの視点から、根本的な改善を目指します。
① 骨盤矯正 ― 胃腸への血流と神経バランスを整える
骨盤のゆがみは、内臓の位置や働きに直接影響を与えます。特に骨盤が前傾・後傾すると、胃や腸が圧迫され、蠕動運動が鈍くなります。
矯正によって骨盤〜腰椎〜横隔膜の位置関係を整えることで、自律神経のバランスが改善し、胃の神経反射が正常化します。
② 猫背矯正 ― 横隔膜と自律神経の連動を回復
猫背は、胃の上にある横隔膜を引き下げてしまい、呼吸が浅くなります。呼吸が浅くなると、副交感神経の切り替えが悪化し、さらに胃の動きが落ちるという悪循環が起こります。
猫背矯正で胸郭の可動性を高め、呼吸の質を改善すると、自律神経がリズミカルに働くようになり、胃の運動もスムーズになります。
③ 鍼灸施術 ― 胃腸の経絡と自律神経に直接アプローチ
鍼灸では、「足の陽明胃経」「足の太陰脾経」など、胃腸の働きを高める経絡を刺激します。また、自律神経に関わる腹部・背部・耳のツボを使うことで、副交感神経の過剰な興奮を落ち着かせ、交感神経とのバランスを整えます。
結果として、「消化が動き出す」「お腹が温かくなる」「食後の重さが軽くなる」といった体感が得られます。
④ 頭部施術 ― 脳と自律神経の司令塔をリセット
自律神経は脳幹でコントロールされています。頭部への施術はこの司令塔の緊張をゆるめ、全身の神経リズムを整える効果があります。特に“過剰な副交感神経優位”を正常に戻しやすくなり、「食べたら消化する」リズムが自然に回復していきます。
通院の目安と回復の流れ
- 急性期(1〜2週間):週2回の施術で自律神経と胃腸の反応をリセット
- リハビリ期(3〜4週間):週1回で消化リズムを定着
- メンテナンス期(その後):月2〜3回で季節の変化に負けない体づくりへ
ご予約と来院時のご案内
くろちゃん鍼灸整体院は完全予約制・一人施術制のため、1日の施術枠が限られています。特に秋〜冬はご予約が集中しますので、お早めのご予約をおすすめします。
📱 ご予約は24時間対応の
- 公式LINE
- ホームページ予約フォーム
から簡単に行えます。
まとめ
秋の長雨は、私たちの体を「休息モード」に傾け、副交感神経を過剰に働かせます。それが続くと、胃腸の働きは鈍り、消化不良や倦怠感、集中力の低下といった不調へとつながってしまいます。
しかし、体の軸(骨格)・姿勢・神経・経絡を総合的に整えることで、自律神経は本来のリズムを取り戻し、胃は再び“しっかり働く臓器”として回復していきます。
くろちゃん鍼灸整体院では、「季節に負けない胃腸」をつくるためのお手伝いをさせていただきます。ぜひ一度ご相談ください。
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