はじめに
「肩がこってつらいなぁ」と思っていたら、なぜか気持ち悪くなってくる…。
「首や肩が重くなると、なぜか吐き気までしてくるんです」と、初めてご来院いただく方からよく聞く言葉です。
肩こりと吐き気、一見すると関係がなさそうに感じますが、実は自律神経の乱れがその裏で深く関わっています。肩こりだけで終わらず、消化器まで不調が広がっているのは、体が「限界サイン」を出している証拠。
この記事では、なぜ肩こりと吐き気が同時に出るのか、その背景にある自律神経のメカニズム、東洋医学の見方、そして当院で行っている施術の効果までを、わかりやすく解説していきます。
肩こりが吐き気につながるのは「自律神経の連鎖反応」
肩こりは、単なる筋肉疲労だけではありません。特に現代人の肩こりの多くは、交感神経の過剰な興奮によって起こっています。
自律神経とは?
自律神経とは、自分の意思とは関係なく、24時間働き続けている神経で、「交感神経」と「副交感神経」の2つがあります。
- 交感神経:日中やストレス下で働き、心拍数や血圧を上げ、体を「戦うモード」にする
- 副交感神経:休息や消化、睡眠時に働き、体を「回復モード」にする
本来ならこの2つがバランスよく切り替わることで、体は健康を保ちます。しかし、長時間のデスクワーク、精神的なストレス、睡眠不足などが続くと、交感神経が常に優位な状態になります。
その結果、筋肉は常に緊張し、特に首〜肩まわりの筋肉(僧帽筋・肩甲挙筋など)がカチカチに硬くなり、血流が滞ります。これが「肩こり」です。
自律神経の興奮は「消化器」にまで波及する
肩こりだけで済めばまだ良いのですが、交感神経の興奮は消化器の働きにも影響します。
交感神経が優位になると、胃腸の働きを司る副交感神経の機能が低下します。
本来、食べ物を消化し、胃を動かし、胆汁や胃液を分泌する役割が抑えられてしまい、「胃が止まったような感じ」「ムカムカする」「吐き気がする」といった症状が出てしまうのです。
さらに、首肩の筋緊張によって**頸部交感神経節や迷走神経(消化器とつながる神経)**が圧迫・刺激されると、脳は「消化器に異常がある」と誤認し、嘔吐反射が出ることもあります。
東洋医学から見た「肩こりと吐き気」の関係
東洋医学では、肩こりと吐き気の同時発生を「気機(きき)の滞り」として捉えます。
特に「肝」「脾」「胃」の3つの臓腑の不調が深く関わっています。
- 肝気鬱結(かんきうっけつ):ストレスや感情の抑圧で「気」が上に上がり、肩や首が張り、吐き気や胸苦しさが出る
- 脾胃虚弱(ひいきょじゃく):消化の力が落ち、胃が動かず、肩こり・だるさ・ムカつきが出る
- 痰湿内停(たんしつないてい):水分代謝が滞り、頭や体が重く、気分が悪くなる
肩こりは単なる「筋肉のコリ」ではなく、全身の「気血水」の流れの滞りのサインとして現れます。そして吐き気は、その滞りが「胃」にまで影響している状態なのです。
当院でのアプローチ|4つの柱で根本改善へ
当院「くろちゃん鍼灸整体院」では、肩こりと吐き気を同時に抱える方に対して、単なるマッサージや一時的な緩和ではなく、自律神経のバランスを整える根本施術を行っています。
その柱は以下の4つです。
① 骨盤矯正|自律神経の「中枢」にゆとりを与える
骨盤は身体の土台であり、姿勢だけでなく自律神経の働きにも大きく関わります。骨盤が歪むと背骨の湾曲が乱れ、自律神経の通り道である脊柱管が圧迫されます。
結果として、交感神経が過剰になりやすくなり、首肩の筋緊張や胃腸の抑制が強まります。
骨盤矯正によって脊柱のアライメントが整うと、自律神経の通りがスムーズになり、全身の機能が自然に協調し始めます。
② 猫背矯正|胸郭と迷走神経への圧迫を解消
猫背は、現代人の「吐き気を伴う肩こり」の大きな原因の一つです。
背中が丸まると、胸郭が圧迫され、呼吸が浅くなります。呼吸が浅い状態では、副交感神経が働きにくくなり、胃腸の動きも低下します。
姿勢を整えることで、胸郭が開き、迷走神経の圧迫が軽減され、自律神経の切り替えがスムーズになります。結果として、肩こりと胃の不快感の両方が改善していきます。
③ 鍼灸施術|自律神経と消化器を「反射的」に整える
鍼灸は、自律神経の調整に非常に有効です。特に肩こりと吐き気が同時に出ている場合は、「天柱」「風池」「肩井」「足三里」「内関」などのツボを使い、筋緊張の緩和と消化器の活性化を同時に狙います。
また、鍼刺激は副交感神経の活性を促し、胃腸の蠕動運動を回復させます。
「胃のあたりが温かくなって動き始めた」と施術中に感じる方も多く、体内から自然と変化が起こるのが特徴です。
④ 頭部施術|脳からの自律神経リセット
肩こりと吐き気が強い方は、脳が「緊張モード」に入りっぱなしです。
頭部施術では、頭皮・後頭部・側頭部を丁寧に緩め、脳の血流と自律神経中枢の働きを回復させます。
「頭がスッと軽くなった」「目の奥の重さが抜けた」と感じた後、吐き気や胃のムカつきが自然に軽くなっていくケースが多く見られます。
通院の目安とご予約について
症状の重さにもよりますが、改善までの目安は以下のとおりです:
- 急性期(つらい症状が強い時期):週2回
- リハビリ期(症状が軽くなり始めた時期):週1回
- メンテナンス期(再発予防・体質改善):月2〜3回
継続的なケアを行うことで、自律神経が安定し、再発を防ぎやすくなります。
当院はLINE・ホームページから24時間予約受付中です。
施術者が一人のため、予約が取りづらい状況が続いております。お早めのご連絡をおすすめします。
まとめ
肩こりと同時に吐き気が出るのは、単なる「筋肉疲労」や「胃の不調」ではありません。
それは、自律神経が限界に近づいているサインです。
交感神経の興奮が筋肉だけでなく消化器にも波及し、体全体が「戦闘モード」から抜け出せなくなっている状態。
その根本にアプローチすることで、肩こりも吐き気も、そして心身の不快感も、しっかりと改善へ向かいます。
「肩がこると気持ち悪くなる」という方は、放置せず、ぜひ一度ご相談ください。
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*効果には個人差があります



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